重要文化財
明治生命館
昭和9年(1934) 設計・岡田信一郎 
昭和の建築で初めて重要文化財の指定を受けた建築であり、日本の様式建築の頂点と評される傑作です。

今年(2004)、隣接して新館が竣工しましたが、この旧館は全く手を加えず残してくれました。偉い!!俺、保険は明治安田生命にしよう(笑)。
「三井本館」と並んで昭和初期の古典様式ビルの最高峰といえます。こんな建築はもう東京には数えるほどしか残っていないでしょう。
一早く重要文化財に指定した文部省(当時)と、受け入れた明治生命(これも当時)は立派だと思います。

コリント式オーダーが聳え、アカンサス部分の完成度の高さは三井本館を凌ぎます。そして細部にわたる、きめ細かい仕事の上手さ!感服。

もとはこの土地に、コンドルと曾禰達蔵が設計した「三菱2号館」が建っていました。これも写真で見るとなかなか完成度の高い作品なのですが、
これを建て替えるにあたり、岡田は曾禰のもとへ「2号館よりも凄い建築を建てます」と、許しを請いに行ったという話を聞いたことがあります。
あっちこっちで歴史的建築を解体し、無粋なビルに変えてしまうどっかの地所や設計部も、マジでこのくらいの気合いが欲しいよ。

日本の古典主義建築は、辰野金吾の作品に見られるような未熟なものが多いですが、このビルは純粋に凄いと思いました。
当時としては最新の空調設備が導入されるなど、店内も同時期の建築と比較してもあらゆる面で秀でているので、ぜひ見ておきたい作品です。
岡田はあらゆる古典様式を自在にこなした建築家で、明治生命館は彼の遺作です。様式マスターに相応しい作品だと思います。

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