HMR特別編 ファイルbw 『謎のCDを追え!の巻』


その日、我々HMR(ハメックスメン・ミステリー・ルポルタージ)は、
調査資料収集のため、新宿・タワーレコードへ向かった。

調査隊の面子はHMRリーダーことチョンキバヤシ
インターネットセクション担当のリサリサアッサクだ。
集合場所は新宿アルタ前広場。
暗雲立ち込める天候。

それは、これから起こる、波乱の展開を暗示しているかのようだった−−

午後一時集合予定だったのだが、チョンキバヤシは10分程遅刻して到着した。
寝坊したのだ。

・・・またせたな、お前達。
と、本家キバヤシ風・高飛車な態度で詫びをいれ、釈明会見にはいる。
聞いてくれ、皆。最近、若者の間で睡眠障害が深刻な問題になっているんだ!」
「!?」
な、なんだって、チョンキバヤシ!」

早速、目標である新宿タワーレコードへ向かうHMR。
「俺の記憶では、新宿駅東口を出て、右に向かってまっすぐ進めば、
 タワーレコードがあるはずだ。」
途中、ヨドバシカメラを発見。
アッサクが、ドリームキャストの通信対戦ケーブルが欲しいので寄るというので、ゲーム館へ。
「実は、以前から探しているんですが、どこにも売ってなくて・・」
結局、その店にはケーブルは無く、
しかたなくPSに貼るデコレーションシールを購入するアッサク。
迷彩やら大理石やら、いろいろあったが、
アッサクはよりにもよって、ベニヤ板柄をチョイスしたようだ。


ヨドバシカメラを後にし、チョンキバヤシの記憶を頼りに進む一向。
だが、影すらも見当たらないタワーレコード新宿店。
「い、一体どうなっているんだ、チョンキバヤシ!」
「本当に、この道であっているんですか?」
「ああ、間違い無い筈なんだが・・・
 肝心の所で、記憶が曖昧になってしまっているんだ。」
「!?」
「チョンキバヤシ、それはまさか・・!
・・・!記憶操作か!

「だけど、一体誰が、何の為に・・?」
「・・・・我々の調査を、快く思って無い連中だよ!
−−−早くも恐るべき妨害工作にぶちあたった、HMR。
   だが彼らは、ここで陰謀に屈服するような、軟弱な精神は持ち合わせていなかった−−−
「行こう、皆!HMR・調査続行だ!

気を取り直して、タワーレコード探索を再開するHMR。
「だが、チョンキバヤシの記憶が頼りにならない以上、どうやって探すと言うんだ?」
「まあ、待て。俺に考えがある。
そういって、一人歩み出すチョンキバヤシ。
!!!

「交番か〜〜ッ!」
交番でタワーレコードへの道順を尋ねるチョンキバヤシ。
警官に案内を受ける。
深刻な顔をして戻って来るチョンキバヤシ。
「みんな・・どうやら俺達は、とんでもない考え違いをしていたようだ!」

「!!!」

警官から得た情報を頼りに、新宿の街を進むHMR。
「4丁目の交差点を右に、か。」
「チョンキバヤシの記憶していた場所とは、随分離れている様だな。」
「・・・」
だが、進めど進めどタワーレコードには辿り着けない。
「おかしいですよ、どうなってるんですか!
 本当にこの道で合ってるんですか!」
「落ち付け、アッサク!警官が間違った事を言う筈が無いじゃないか。」
・・・・そうか

「どうした、チョンキバヤシ。」
情報操作だよ!我々は、あの偽警官に一杯食わされたのかもしれないぞ!」

途中、漫画の森という、マニアックな本屋を発見し立ち寄るHMR。
そしてそこで・・・
「〜〜〜〜〜ッ!」
MMRコミックスが、全巻コンプリートしている!

−−時空を超えて あなたは一体何度  我々の前に立ちはだかって来るというのだ!!
                                             −−−MMR!


かねてから探していたMMR最終巻をゲットし、みるみる上機嫌になるチョンキバヤシ。

漫画の森を後にし、タワーレコード探索の任務を続行するHMR。
結局、新宿西口にまでまわってしまった一向。
仕方ないので、ゲーム屋に入り、前出のDC対戦ケーブルの探索にかかる。
「しかし、アッサクよ。なぜそこまでケーブルにこだわるんだ?」
「−−−今日ケーブルが発見できなかったら、今私の背負っているDC本体
 まったくのムダになってしまうじゃないですか!」
「!!!」

−−−結論から言えば、アッサクの背負ったDC本体は、まったくのムダになってしまったワケだが、
   チョンキバヤシとリサリサは、アッサクのその心意気に感動を覚えるのだった。

「あ、ここ寄って行きましょうよ。」
それは、ヨドバシカメラのCDコーナーだった。
「確かに、ここで発見できれば、ムリにタワーレコードへ行く必要は無いんだが・・」
三方に散って、店内を探索するHMR。
その時−−−
あったぞ、みんな!
チョンキバヤシが一枚のCDを掲げて叫ぶ。
『POKEMON THE FIRST MOVIE』

今回の調査対象のポケモン海外版CDを、思いもがけず発見したHMR。

話は数週間前に遡る。
「あ、チョンキバヤシさん、これを聞いて下さい。」
「どうしたんだ、ユウスケ。」
皆が見守る中、ユウスケが一本のカセットテープを再生する。
「!!これは」
「・・・・どう思います?」
ポキモン・・!そう聞こえるが、まさかこれは・・・!」
「ポケモンかっつーか!」
「海外の友人、チャーリー(日本名・ナッシュ)から送られてきたものです。
 彼も、これが一体何なのかは解らないそうなんですが・・」
「面白いな・・日本のアニメ主題歌が、海外でどのように扱われているか・・
 HMR出動だ!

その後、アッサクが
「意外と面白いんですよ。」
と、メダロットにの新譜SCDを購入する。

当初の目的を果たし、KFCで食事をとるHMR。

「やりましたよ!ポキェモン・ガラカッチューモー!(pokemon Gotta catch 'em all)」
「しかし、まさか日本で輸入版が発売されているとはな。
 盲点だったよ。」
「ああ。アメリカ版を探すしかないと思っていたからな。
 まあ、これでタワーレコードを探す手間も無くなった訳だ。」
ああっ!
「ど、どうしたんだ、アッサク!」
違う、違うんですよ〜〜ッ!
半狂乱で叫ぶアッサク。
アッサクのしていたヘッドフォンを取りあげ、聞くチョンキバヤシ。
「こ・・これは!確かに違う・・・・!
 我々の聞いたポキモンの海外版テーマソングとは、まるで違うアレンジなんだ!
「そんな・・・!」
「どうやら、我々は振り出しに戻ってしまったようだな・・・!」

KFCを出て、気を取り直し、ふたたびタワーレコード探索に戻るHMR。
「一つ思い付いた事があるんだ。」
「?」
地図だよ!地図を入手すれば、迷う事無くタワーレコードへ辿り着けると思わないか?」
「な、なるほど。」
「そういえば、近くにコンビニがありましたよ!
 たしか、11PMが!
−−−イ・・11PMだって・・・!?

−−−11PM(イレブン・ピーエム)。手もとの資料によると、
   10年程前にやっていた、深夜番組。エロ系。
   後番組としてEX−TVが始まったが、泣かず飛ばずに終った−−−

「ど・・どういう事だ、アッサク!
 なぜ今、11PMの話題がでてくるというんだ!」

結局、セブンイレブンとAMPMが頭の中で合成されて出て来た名前だと言う事で納得する。
しかも、実際あったコンビニはサンクスだった

11PMでタウンマップを立ち読みするHMR。
「ダメだ・・載っていない−−−!
 USAアニメ製作会社の妨害は、ここまで徹底しているのか−−−!

「残念ながら、タイムリミットだ、みんな。」
「チョンキバヤシさん!」
「これ以上新宿で時間を使ってしまうと、秋葉原で俺のハードディスクを買うと言う計画が、
 不可能になってしまうんだ!」

チョンキバヤシの身勝手の為に、渋々新宿を後にするHMR。
電車に乗ろうと、駅前にやってきた、その時。
「みてくれ、チョンキバヤシ!あそこに・・・」
「!?」
タワーレコード!

様々な妨害を乗り越え、ついにタワーレコードに乗りこむ事に成功したHMR。
だが、あまりの膨大なCD数に圧倒される。
「ダメだ、残されたわずかな時間で、このCDの山から、目標を発見する事は、不可能・・
 大海に沈んだ一枚のコインを探すようなもんだぜ!」
「た、たしかに・・・」
「諦めるのは早いぞ、皆!」
そういって、一台のマシンを指差すチョンキバヤシ。
「なんだ、その機械は・?」
「CDを検索する機械だよ!」
早速、マシンにタイトルを入力するチョンキバヤシ。
POKEMON・・・よし、検索開始だ!」
ピピピピピ・・・ピコーン
「!!」
「ヒットしたぞ!早速、売り場へ直行だ!」
「いきましょう!」
「まってくれ、皆。もう一件、しらべたい事があるんだ。」
「・・?」
キーを叩くチョンキバヤシ。
「SAILORMOON・・・」
「セイラー・・?セーラームーンですか!
「まさか、あの禁断のUSAセーラームーンの謎に挑もうというのか、チョンキバヤシ!」
「・・・ああ!
 MPEGムービー版のTVサイズの歌では、これ以上の調査は不可能だからな!」

※USAセーラームーンについては、後にHMR本編で調査する予定です。
 ご期待下さい。

ピピピ・・ピコーン!
来た!


「〜〜〜〜〜〜ッ!!!」

胸の高鳴りをおさえつつ、売り場へ急行するHMR。
「サントラコーナー、ここか!」
「時間がないぞ、チョンキバヤシ!」
「あ、あった〜〜ッ!ポケモン海外版『POKEMON 2.B.A. MASTER』
 ありましたよ、チョンキバヤシさん!今度こそ、間違いなく本物です!」


「・・・どうやら、俺の方も見付けられたようだよ!


「!!!」

−−−苦難の道のりを乗り越え、ついに調査の手がかりを掴んだHMR。
   人知れず、感動の涙を堪える3人だった−−−

「さあ、早速買って、急いで秋葉原へ向かおう!」
「!! 待ってくれ皆!」
「どうしたんですか?チョンキバヤシさん。」
「こ・・これをみてくれ!」
「どこだ・・?」
「ここだよ! 『MOONLIGHT DENSETSU』!!!
 ローマ字でタイトルが書かれているんだ!!
 このCDは海外で発売された日本版主題歌CDなんじゃないのか!」

「ゲーーーッ!」

「・・どうする、チョンキバヤシ!
 悩んでいる時間は無いぞ!」
「たとえ危険な罠だと解っていても・・・
 飛びこまなきゃいけない時が、男にはあるんだよ!!」
BGM・バイオマンED『バイオミック・ソルジャー』

結局、2枚のCDを手に、レジへ向かうチョンキバヤシ。
そして、長かった新宿探索を終え、アキハバラへ向かうHMRだった。

秋葉原に辿り着いたHMR一向。
ハードディスクを購入しようと、「秋葉帝」なるパーツ屋に入る。
その際、チョンキバヤシのカバンが、防犯センサーに引っかかってしまった。
店員が飛んで来て、中を調査する。
結果、タワーレコードで買ったCDがセンサーを誤作動させていたらしい。
店員にCDをあずけるチョンキバヤシ。
しかも、こんな時に限って、中身はUSAセーラームーンである。
「これは、なにかの陰謀なのでは・・・!

結局、20ギガのHDDを購入し、とりあえず用件を果たす。

その後、現在調査中のゲーマーズに取材に向かう。
PIAキャロレストランに潜入を試みるも、
異様な雰囲気に身の危険を感じ、すぐさま引き返すHMR。
ゲーマーズを後にしたHMRは、目に付くゲームショップすべてに立ち寄るが、
どの店にもDC対戦ケーブルは発見できない。
そんな、これだけ探しても、見付からないなんて・・・!」
どうやら、俺の考えは正しかったようだな。
「!?どういう事だ、チョンキバヤシ!」

「おかしいと思わないか?
 日本一の電気街である秋葉原を、隅から隅まで探索して、それでも発見出来ないんだ。」
「たしかに・・」
「そこで俺は、ある仮説を思い付いた。
 DCの通信ケーブルなんてものは、始めから存在しないと考えたら、どうだ!
!?
「アッサク、お前がDCの対戦ケーブルが欲しい訳はなんだ?」
「そ、それは勿論、電脳戦記バーチャロン・オラトリオタングラムで対戦する為ですよ!」
「そうだ。バーチャロンで画面を分割しないで対戦をするには、通信ケーブルが必要になってくる。
 だが、もうひとつ、全く別の方法がある事を忘れたか!?」
「え・・・?」
ネット対戦だよ!
 有料のネットワーク対戦を普及させる為には、対戦ケーブルは邪魔な存在なんだ!」
「!!!」
「し、しかし、カタログにも載っているんですよ?」
「そうだ、インターネットでも対戦ケーブルについて書いてあったし、それは考え過ぎじゃないのか?」
「じゃあ聞くが、お前達は、その目で現物を見たのか!?
「!!」
情報操作だよ!これは、SEGAの陰謀なんだ!

「〜〜〜〜〜ッ!」


と言う訳で、通信ケーブルをすっぱり諦めたアッサク。
ハードディスクをPCに取りつける為、本部へ向かうHMR。
事件は、JR京浜東北線内で起こった。
「ああっ!」
「どうしたんだ、アッサク!」
ケーブルは、良いんですか?
「えっ?そのことなら、セガの陰謀だって事で片付いたじゃないか。」
違うんですよ!ハードディスクとマザーボードを繋ぐケーブルですよ!」
「!!!」
「そ・・・そんなものが必要だと言うのか、アッサクよ!」

「チョンキバヤシさん、蒲田にPCのケーブルを売っている店は無いんですか?」
「残念ながら蒲田には、そんなハイテク機器を扱うような店は、無い・・・!

仕方なく、JRをそのまま乗り越し、川崎のヨドバシカメラへ向かうHMR。
散々悩んだ末、一番安いケーブルを購入するチョンキバヤシ。
川崎駅地下のレストラン街で食事を済ませ、蒲田本部へ。

早速PCにハードディスクを取り付けにかかるアッサク。
その間に、リサリサとチョンキバヤシは独自のルート(通販)で入手した
『北へ。東京ゲームショウライブ』のビデオを鑑賞
予想外の激しいダンスに、度肝を抜かれるリサリサ。
「な、なんて動きだ・・!
 ウッ
「ど、どうしたんだ、リサリサ!」
あ、頭が・・痛い!
「・・・・!?」
「まさか・・サブリミナル・メッセージか!
危険を感じたチョンキバヤシの判断により、その日の調査は中止になり、
VTRは後日、リサリサの手で調査される事になった。

※『北へ。ライブビデオ』については、後にHMR本編で調査する予定です。
 ご期待下さい。

「ああ〜ッ!」
「どうしたんだ、アッサク!」
「ケ、ケーブルが・・・・」
「なに!?」
ケーブルが、余っている〜〜ッ!
ゲートウエイ(チョンキバヤシのPCメーカー)の粋な計らいにより、
川崎遠征が全くの徒労に終わったHMR。
骨折り損のくたびれ儲けを体現する男達、それがHAMEX−MEN

結局、コンピュータセクション担当の二人の力で、なんの滞りも無く
ハードディスクの増設が終る。
全てを終え、一息つくHMR。

「ところで、チョンキバヤシさん。あれは聞いてみないんですか?」
「ああ・・・俺も、今それを考えていたところだ。
そういって、例のCDを取り出すチョンキバヤシ。
「まずはこっちからだ・・!」
ルナロックのCDをドリームキャストにセットする。
再生−−−!
「・・・普通の、英語の歌だな。」
「作品を匂わせる歌詞も、とくに無さそうですね」
調査失敗−−その言葉が3人の頭をよぎる。
「まだだ、まだ望みはある!
 MOONLIGHT DENSETSU を聞いて見よう!」
「!!!」
トラック5を再生・・・!
スピーカーから、お馴染みのイントロが流れる。
「この重低音!日本版よりは、アメリカ版に近いと感じた!
わ、わたしもそう思いました!」
色めき立つ一同。
固唾を飲んで、耳をそばだてる。

♪ごめんね〜 すなーおじゃ なくーて (デケデン)

『HAMEーーーX!』
「あ、ある程度は予想がついていたが、やはり日本語版だったか−−−!」
もう一枚は!もう一枚の、the best of ANIME があるじゃないですか!」
「そうだ!そっちには、English language version と書いてあるんだ、
 間違い無く海外版だろう!」
「ああ・・CDセットだ!」
CDケースをオープンすると、いきなりキューティーハニーの絵と共に
『最高のアニメ』という表記が。

バカな、海外の輸入CDのはずなのに、なぜ日本語が・・・!?
嫌な予感にさいなまれながら、トラックを進めて行く。
トラック16・これだ!
ポピポピポピポピ・・・・・・・
「来たぁ!」
「この聞き覚えのある効果音、今度こそ間違い無く、USAセラムンですよ!
「あ、ああ・・だが・・・」

1:18 ♪she is the one named sailormoon!
     she is the one named sailormoon!
     she is the one...    sailormoon!!

     ジャーン・・ジャンッ

ゲーッ、テ・・TVサイズだーーっ!

その後、アッサクの買ったメダロットのCDが挿入歌だったというダメ押しを食らい、
HMRは深夜の街へ消えて行った・・・・

■おわり■

この作品は取材を元にしたノンフィクションです。