HMRとは・・・!
ハメックスメン・ミステリー・ルポルタージ、つまり
HAMEX−MENミステリー調査団の略称である。
これは、多発するミステリー現象を、我々HAMEX−MENが独自に
調査し、発表するコーナーである。



第1章「発端」

平成12年3月7日早朝。

HAMEX−MEN編集部では、いつものように徹夜の会議が行われていた。
「つーか、腹減ってもうダメだっつーか」
HAMEX−MEN隊員一、ズボラな男、タイメイ
「ちょっと、タイメイさん、少しは真剣にやりましょうよ!」
責任感の強い、ユウスケ
「真面目にやると言っても、ネタが無い事にはねえ」
調査の早さには定評のあるリサリサ
「うぃ」
普段はナマクラながら、妙な情報には詳しい男、アッサク
そこに。
「皆、これを見てくれ」

一人の男が、雑誌を片手に登場した。
チョンキバヤシ、なんだそれは?」
「今週発売のドリームキャストマガジンだ。ここを見てくれ。」
そのページには、センチメンタルグラフティー2、発売延期のニュースが。
「なんだよチョンキバヤシ、ギャルゲーが発売延期したくらいで、なにを騒いでいるんだ。」
「いや、妙にひっかかってな。」
「やりましょう、チョンキバヤシさん!僕、明日メーカーに電話してみます!」
「お、なんだ、ユウスケ、妙に乗り気だな。よし、お前に任せたぞ。」

翌日−

「もしもし、私、HAMEX−MEN編集部のユウスケと言う者ですが。
 ・・はい、お世話になってます。」
電話に向かうユウスケ。
「実は、センチメンタルグラフティー2の発売延期の事で、少々伺いたいのですが・・」
「お、やっているな。」
「・・・!」
「ん、どうした?」
電話を置くユウスケ。
「チョンキバヤシさん、実は・・」
「・・・なに、取材拒否!?
顔を見あわせる、一同。
「ど、どういう事なんだ・・!?」


第2章「疑惑」

「普通に考えて、メーカーが取材を拒否すると言う事は、
 何かよほどの事情があるとしか思えない」
「確かに」
静まり返る一同。
重い静寂を破って、ユウスケが立ちあがる。
「チョンキバヤシさん、もしかして、これはNECインターチャネルの陰謀では・・!?
「どういうことだ、ユウスケ」
「あくまで直感なんですが・・・」
「言ってみてくれ」
「実は僕、恥ずかしながらギャルゲー大好きでして。セガサターンの
 センチメンタルグラフティーの時も、楽しみにして待っていたんだけど、
 突然、発売が延期するという事件があって。」
「そ、そんな事があったのか・・」
「つまり、こういう事は初めてでは無いと言うんだな」
「ええ。で、結局、僕はそのショックでセンチメンタルグラフティーから離れていたんだけど、
 今回の続編には期待していたんです」
「どうやらこれは、前作の調査から始める必要がありそうだな。」
肯く一同。
「よし、HMR、緊急出動だ!

第3章「検証」

3日後、HAMEX−MEN編集部。

「どうだ、皆。調査の結果は。」
「よし、まずはこれを見てくれっつーか」
資料を手に、立ちあがるタイメイ。
「これが、1の最初に発表されていた発売日の、97年7月某日だっつーか。
 で、これが実際の発売日の98年1月23日だっつーか。」
「こ、これは!」
「ほぼ半年近く延期されているじゃないか!」
「ここが重要なポイントなんだが、この間、ゲームへの期待感を煽られ、
 そしてキャラに飢えたファンが、グッズやCDを買い漁っているんだ。」
「・・なるほど」

「では、次は僕が。」
「ーーー!なんだ、その膨大なグッズは」
「たった今、タイメイさんが説明したグッズです。友人の、秋葉腹ケンジ君から借りて来ました」
「信じられん量だ。いったい、いくら分あるんだ・・?」
「約5万円相当です。しかし、これでもセンチコレクターの間では、序の口だとか」
「なんて事だ、狂っているとしか思えない・・。」

次に立ちあがったのはアッサク。
「うぃ」
おもむろに、一枚のCDを取り出す。
「これは?」
「センチメンタルグラフティーのROMです」
「なんだって!現存していたと言うのか!」

早速、セガサターンにディスクをセットする。
「まさか、このマシンをまた使う日が来るとはな。」
起動。
NECインターチャネルのロゴの後、タイトル画面が。
「これは・・・」

なんて貧相なタイトル画面なんだ!
驚愕する一同をよそに、セガサターンは読みこみを始めた
「!?」
「な、なんだ、これはーーー!?」
真っ暗な背景をバックに、一心不乱に踊り狂う乙女達。
「ど、どういう事なんだ・・!」
「俺の得意な「ときメモ」とは、まったく違ったOPの表現手法だ!」
「し、しかし、不思議だ。見ていると、頭がボーっとしてくるような・・」
「ああ、ずっとこの映像を見ていたい、そんな気になってきたっつーか・・」
「どういう事なんだ、これは・・・クッ!」
ザーーー
突然、画面が砂嵐に変わる。
「!?」
驚く一同
「ハァ、ハァ、あ・・危なかった・・!」
SSの電源プラグを抜くチョンキバヤシ。
「なにをするんだ、チョンキバヤシ!」
「せっかくの資料を」
「スマンが、気になる事があってな。これは、俺一人で調べさせてくれ
「チェッ、まったく勝手なヤツだぜ。」

「さて、最後は俺の番だな。」
「ああ、頼む、リサリサ。」
「これを見てくれ」
そう言って、リサリサは一本のVTRを取り出した。
「それは・・?」
センチメンタルグラフティー・ラストコンサート・イン・ナカノサンプラザだ。」
「な、なんだって!?」

それは、センチメンタルグラフティーの声優12人(SGガールズ)による、
コンサートの模様を収めたビデオだった。
内容の方は、会場入り〜全員による合唱「センチな夏休み」〜個人ソング〜中間トーク〜
個人ソング〜全員による合唱「センチな夏休み」「1ダースのMEMORY」
〜涙のラストトークという、極普通の流れであった。

「なんの変哲もない、ライブビデオに感じたが・・」
「ああ、俺も最初はそう思った。だが、もう一度、ここを聞いて見てくれ」
それは、各声優が、アニメ「センチメンタルジャーニー」の名セリフを言う、
という寒いコーナーだった。
「このシーンがどうしたんだ?」
「しっ!ここだ、良く聞いてくれ」
「そ、そうだよね、俺、男だもんね!?。」
沸くコンサート会場。
「あ、ゴメ〜ン」
沸く会場。
「えみりゅん、なんて純粋なんだ〜」
沸く会場。その時・・!
「ハハっ。ダボネビー」

「!?」
それは、最後の声優、前田愛の一言だった。
「な、なんて言ったんだ、今」
ダボネビー・・そう聞こえたが。・・もう一度聞いてみよう!」
巻き戻し〜再生。
だが、何度聞いても、それは「ダボネビー」以外、聞こえようがなかった。
「いったい、なんなんだ、これは!」
チョンキバヤシの目が鋭く光る。
「これは、まさか・・メッセージ・・・!?
「え!?」
「これは、一部の関係者にしか解らないように密かに仕込まれた、メッセージなんじゃないだろうか?」

そして、HMRの「声優・前田愛」「謎のキーワード・ダボネビー」に対する調査が始まった。

第4章「ダボネビー」

得意のインターネットで、情報を検索するリサリサ。
「どうだ、調子は」
「丁度良かった、見てくれ。」
画面には検索エンジン「goo」が写し出されている。
「キーワード、『前田愛』・・っと
 よし、検索開始だ」
エンターキーを押すリサリサ。
・・・!こ、これは!
驚くチョンキバヤシ。
「ああ。この通りさ。」
−−検索結果 3313 件−−
膨大な数の対象ページがヒットする。
「しかし、その殆どが、前田愛本人とはまったく関係の無いサイト、つまり、ダミーサイトなんだよ!
「リサリサ、そんな事がありうるのか?」
「普通は無いさ。・・なあ、チョンキバヤシ、今回の件、ちょっとヤバイかもしれん・・
 裏に、巨大な組織の力を感じる。」

隣のパソコンに向かうアッサク。
「そっちは、進展あったか?」
「うぃ。まだるっこしい方法は嫌いなんで。」
「何をやっているんだ?・・・・!」
画面には、メールソフト「ポストペット」が表示されていた。
「そう、解らない事は本人に直接聞くに限ると思いませんか?」
「フ、なるほどな。では、結果が出たら、教えてくれ。」
「うぃ」

いっぽうそのころ。

図書館では、ユウスケとタイメイが調査を進めていた。
「ダボネビー、ダボネビー・・」
「もうダメ、嬉しい色だと思っていたのに、悲しい色だったなんて」
早速弱音を上げるタイメイ。
「何言ってるんですか、始めたばっかりじゃないですか!
 ダメで、もっともっと。頑張りましょう!」
「しかしなあ、この膨大な本の中から、ダボネビーなんて言葉がよー。
 簡単に見つかると思うかァ?」
黙々と調べるユウスケに対し、文句を言うばかりで手を動かさないタイメイ。
「つーか、俺はどっちかと言うと、あっちの文学少女に興味深々だっつーか。ウヘヘ」
「もう、ちょっとは真面目にやってくださいよ!」
「怒るなって、チョンキバヤシじゃないんだからさー」

俺がどうしたって?
「ドエエッ!」
「チョンキバヤシさん!」
「・・・で、どうだ、調査の方は。」
「それが、一向に・・」
「ハハ、す、進んでるぜ!なんたって、俺優秀だからな!」
慌てて手直な本をパラパラとめくるタイメイ。
「ん、ちょっと待て!」
「エ、アレ、ひょっとして本さかさまだったりする?」

こ・・これは・・!


第5章「解決?」

HAMEX−MEN編集部。

デスクを囲む一同。
「まずは、アッサク。例の件はどうなった?」
「うぃ。残念ながら、返事無しです」
「まあ、そんなところだとは思ったがな。
 何と言っても、相手は、ダミーのホームページを多数用意するほどの
 念の入りようだ。そう簡単に尻尾を出すとはおもえん。」

「よし、では皆、これを見てくれ。」
1冊の本を取り出すチョンキバヤシ。
「これは・・?」
「古代マヤ文明の研究書だ。」
「なんだって、マヤ文明が・・?」
「チョンキバヤシ、まさか。」
「ああ。謎は全て解けた。
 ・・マヤの言葉で「ダボ」は最愛の人、
 −−−英語のダーリンはこのダボの変形、派生だと言われている−−−
 ・・・・そして「ネビー」は」
息を飲む一同。
「ネビーは、死を意味するんだ!
「ええっ!」
「それってつまり・・」
「ああ!彼女の言葉は、センチメンタルグラフティー2の、ストーリーを暗示していたんだよ!

「・・・なんて事だ、こんな結末が待っていようとは」
「しかし、これで全部解決じゃねーか、胸のつかえがとれたっつーか!」
「そ、そうですよね、」
「・・・・・・」
「どうしたんだ、チョンキバヤシ?」
「ああ、いや。なんでもない、なんでもないんだ。」
どこか虚ろなチョンキバヤシ。

第6章「真実!」

「しかし、大変な事件だったな」
「まあ、結果を見れば、別に危惧する事も無かったっつーか」
いや、それが、そうもいかないんだ。
「えっ!?」
部屋に入るなり、言い放つチョンキバヤシ。
「これを見てくれ。」
チョンキバヤシが取り出したのは一本のVTRだった。
「それは?」
「都内某大学の研究室で調査してもらっていた、テープだ。」

編集部にあつまる、HMR一同。
「さあ、見てくれ。解りやすいように、編集過程も収めてある」
それは、遅まきにされた、例のゲームのOPムービーであった。
「おいおい、いまさらこの暗黒舞踏を見てどうなるってんだ?チョンキバヤシよ。」
「・・・・」
画面を食い入る様に見つめる、チョンキバヤシ。
「ーーー!?」
「い、今のは!?」
一瞬、画面に挿入されるフレーム。
「聞いたことがあるはずだ・・・。サブリミナルメッセージだよ!

「なんだって!」
「あれだろう、例えば、コーラを飲む映像を数秒に1回、一瞬だけ映画に挿入する事によって、
 視聴者の意識を操作し、コーラを飲みたいと思わさせる事が出来るとかいう・・」
「ああ。そして、これがさっきの挿入されていたコマだ。」
「こ、これは!」
「拳銃!?」
「次のコマはこれだ。」
「今度は、ナイフ・・!」
次々と暴力を象徴するカットが写し出される。
「し、信じられん・・」
「そして、これが最後のコマだ」
「!!?」
それは、破壊された、セガサターン本体だった。

絶句する一同。
「・・ど、どういう事なんですか、チョンキバヤシさん。」
「次に、このグラフを見てくれ」
そう言って、一枚のグラフを取り出すチョンキバヤシ。
「これは・・?」
「セガサターンの売上推移表だ」
「これが、なにか?」
「みてくれ、この日を境に、売上が激減しているのがわかるだろう。」
表に引かれた、赤いラインを指差すチョンキバヤシ。
「ほ、本当だ。・・しかし、この日は一体?」
「!ま、まさか」
そう、そのまさかだ
「1998年1月24日!センチメンタルグラフティー発売日!」
「な、なんていう偶然だ」
「そして、次にこの表をみてくれ。」
新しい表を取り出すチョンキバヤシ。
「こっちは、プレイステーションの売上推移表か」
「見てくれ、こちらはさっきの日を境に、売上が激増している!」
「これでも偶然と言えるか?」
絶句する一同。
「・・もう解っただろう、あのムービーに秘められたメッセージが。」
「まさか・・」
「センチメンタルグラフティーは・・」
「そう、セングラはセガサターンを滅ぼす為に送りこまれた、
 SCE
(ソニー・コンピュータ・エンターテインメント)の戦略兵器だったんだ!
「!」

「!」
「た・・確かに、このデータを見れば、それも納得できる。
 だが、セガサターンはすでに終ったハードじゃないか。
 今更、どうする事も出来ないだろう。」
「そう、たしかにセンチ1は過去の話だ。だが・・・」
顔を見合す一同。
「まさか、センチ2も、SCEの戦略兵器だというのか!チョンキバヤシ!」
「ああ、これはあくまで俺の推理だが、今回の発売延期の裏には、これが絡んでいる!」
一枚のビラを取り出すチョンキバヤシ。
「これは・・?」

〜センチメンタルグラフティー・予約キャンペーン延長のお知らせ〜
発売日の延期に伴い、特典ディスク「サードウインドウ」の
プレゼントキャンペーン期間を延長します。
さあ、今が最後のチャンスだ!

「・・この、予約特典のサードウインドウこそが、ドリームキャスト破壊兵器だと、俺は思うんだ!」
!?ちょっと待ってくれ、チョンキバヤシ!」
「どうした、リサリサ。」
「このあたらしい発売日・・どうも見覚えがあると思ったが・・
 西暦2000年4月27日、これを古代マヤ暦に変換すると・・・・」
「!?」
1999年7月某日になるんだ!」
「・・!ノストラダムスの大予言!!

−−時空を超えて あなたは一体何度  我々の前に立ちはだかって来るというのだ!!
                                       ノストラダムス!!!−−

「そうか、そういう事だったのか・・・これで間違いないようだな・・俺の仮説は証明された。」
「どういう事だ、チョンキバヤシ!」
「ゲームソンフト本体はSEGAの厳しいチェックが入るため、前のような工作は難しいだろう。
 そこで、おまけのディスクに爆弾、つまり、なんらかのウイルス等をしこんでおけば・・」
「予約までしてギャルゲーを買うようなコアなユーザーは、一網打尽って訳か。」
「そうすれば、ユーザーは渋々PS2を購入する、そういう事かっつーか!」
「だが、それならば、センチ2を買っても、予約特典のサードウインドウを起動しなければ安心と言う訳だな、
 チョンキバヤシよ!」
「そ、そうか、それなら安心だ。」
ムダだ!
「な、なんだって!?」
忘れたのか、ドリームキャストはインターネットで繋がっていると言う事を!」
「!!!」
「つまり!」

「サードウインドウに仕込まれたウイルスは、全てのネットワークに繋がったDCを破壊する!
 ノストラダムスの予言した恐怖の大王は、センチメンタルグラフティー2だったんだ!

「な、なんて事だ・・・」
「この恐ろしい事実を、我々はただ見守るしか無いのか・・」
「・・・・」

SCEのドリームキャスト殲滅の恐怖のシナリオが発動するXデイ。
我々の調査によると、その確率の最も高い日は・・・・

2000年4月27日!

−完−

※このコンテンツは、事実を元にしたフィクションです


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