序章『序曲のマーチ』
5月某日。
HAMEX−MEN編集部。
「いよいよ、ドラクエ7の発売日が近くなって来ましたね。」
「ああ。やはり、おれたちみたいな、昔からのゲーマーにとっては、FFよりドラクエだよな。」
「っつーか、FFクソゲー!ドラクエサイコー!」
「たしかにFFは、前作8で、昔気質のゲーマーから、完全にそっぽを向かれた節がありますね。」
「しかしドラクエ、6から、随分待たされましたね。」
「約5年経ってるっつーか!」
「今度こそ、本当に出るんでしょうね?これだけ延期を繰り返されると、
疑心暗鬼にもなりますよね。」
「ああ。一度は、昨年(99年)の12月末に決定した発売日も、結局、半年以上延びたしな。」
「発売日延期の謎か・・・。」
そこに。
「なんだ、ドラクエの話題か?」

「あ、チョンキバヤシさん。」
「いよいよ発売迫る!って感じで、大盛り上がり大会だよな、なっ!」
「あ、ああ。確かに、そうだな。」
タイメイの熱気に押され、たじろぐチョンキバヤシ。
「思えば、最初のドラクエをやったのは、小学生の頃だったな・・・。
もう、15年近く経っているのか。」
「そうだな、俺達の年代だと、ドラクエと一緒に大きくなった、そんな感じさえするな。」
「しかし、そう考えると、最近の子供って、ドラクエなんて知ってるんですかね?」
「えっ・・・?」
アッサクの唐突な一言に、驚く一同。
「だって、前作の6が出たのが、5年も前の話ですよ。
ドラクエをまともに遊べるのって、まあ、10歳くらいからですよね?
つまり、現在16歳以下の子供は、ドラクエ未経験者といっても過言ではないんじゃないですか?」
「オイオイ。別に発売日に買わなきゃ金輪際買え無いって訳でも無いし、
そんな理屈あるかっつーか!」
「いや、待て、タイメイ。そうとも言い切れんぞ。」
「どういう事だ、チョンキバヤシよ。」
「忘れたか、前作ドラクエ6が、スーパーファミコンで発売された事を。」
「そ、そういえば。」
「5年前といえば、プレイステーションやセガサターンが発売され、
SFCの黄金時代は終焉を迎えつつあった・・・そんな時期だ。」
「確かに、そんな時期に、子供がわざわざ本体ごと、ドラクエを買って遊ぶという事は、
考えづらいな。」
「親としても、どうせ本体を買うならPSとリッジレーサー、SSとバーチャファイター・・・
普通はまず、そう考えますよね。」
「良く考えてみれば、ドラクエ7だってそうだ。
せっかくPS2が出たってのに、なんで今更、PS用ソフトとして開発されたんだろう・・?」
「そうか、こりゃ意外な盲点だったな・・・。結構興味深いじゃない。
調査してみようぜっつーか、チョンキバヤシ!」
「よし、これよりHMRは、ドラゴンクエストについて、調査を開始する!」
この世には−−
常識でははかれない、様々な謎や超常現象が存在する−−
ここ、HAMEX−MEN編集部には
これらミステリー現象を、科学的調査に基づく独自の切り口で解明しようとする
特別班が組まれていた・・・・
それを−−ハメックスメン(HAMEX−MEN)ミステリー(MISTERY)調査班(REPORTAGE)
通称HMRという−−
『LAST HMR ドラゴンクエストの謎を追え!』
第1章『荒野を行く』
3日後。
HAMEX−MEN編集部。
「さて、調査報告を頼む。」
「では、僕から。」
「ユウスケ、頼む。」
「実は僕は、直接子供達に、アンケートをとってみたんです。」
「アンケートだって?」
「ええ、公園でカードゲームに興じる子供達に、直接取材してみました。」
「それで、結果は?」
「・・僕達の思った通りでしたよ。
小学校低学年の彼らは、ドラクエの名前は聞いたことはあるけど、実際に遊んだ事は無いそうです!」
「!!」

「俺達の恐れていた事が・・・」
「そして、これはちょっと意外だったんですが、
彼らにとって、最もメジャーなゲームは、ポケモンとの事でした。」
「なるほど、我々の世代にとってのドラクエにあたるゲームが、
彼らにはポケモンだと、そういう事か。」
「ええ。あと、ついでにFFについても、聞いてみました。
ドラクエよりかはメジャーなようですが、どうもあの恋愛ドラマのような展開がつまらないので、
FF8は、皆、途中で投げ出したと言っていました。」
「なるほど。」
「俺もFF7の難解なストーリー展開には、頭を痛めたっつーか。」
「よし、次は俺が。」
「ああ。リサリサ、頼む。」
「俺は、ドラクエ発売日延期の謎について、インターネットで調べて見たんだ。
その結果、面白い情報をみつけたよ。」
「面白い情報?」
「ああ。どうもドラクエ7発売延期の裏には、シナリオライターの堀井雄二氏の
ボイコットがからんでるらしいんだ。」
「ボイコットだって!?」
「ああ。なんでも、ドラクエ7の情報が、発売前にもかかわらず、
週刊少年ジャンプに沢山載ってしまった事を怒って、シナリオを書くのを止めてしまった、
という事らしいんだ。」
「そんな・・・」
「これは、堀井雄二氏本人のホームページから得た情報だ。信憑性は高いと言える。」
「い、意外だな・・・。」
「では、私が。」
アッサクが立ちあがる。
「みんな、これを聞いてください。」
そういって、自分の携帯電話を取り出す。
ボタンを操作するアッサク。
♪チャラッラ ラララランッ チャラッラ ラララランッ・・・
「? このメロディーは・・・」
「ドラクエの、冒険の書を選ぶときの、有名な曲だな。」
「ええ。これは、あるWEBサイトからダウンロードしたデータなんですが・・・」
「どうかしたのか、アッサク!」
「実は、そのサイトが、ENIXの圧力にって、閉鎖されてしまったんです!」
「な、なんだって・・・!」
「一体、何故・・・?」
「著作権法違反を理由に掲げてますが・・・それにしても、今までは事実上、黙認の姿勢だったんですが・・・。」
「それは俺が教えてやろう!」

「タイメイ!」
「実は、俺は最近のENIXの動きを追っていたんだが、こんなニュースがあったんだ。」
そういって、一枚のプリントをとりだすタイメイ。
「なになに・・・・ENIXは、ドラクエ着信メロディーのダウンロードサービスをはじめるのか・・・」
「えっ・・・?」
「こ、これは!!」
「そうだよ、ENIXが配布するドラクエ着メロはタダじゃない・・・有料なんだ!」
「そ、その為の着メロサイト潰しだったのか・・・!」
「そうさ、所詮、ENIXが謳っている著作権云々は綺麗事・・・建前っ・・・!
本音はここ・・・!ただ一点・・・ 金・・・。金なんだっ!」
「しかし、そんなバカな・・・夢を売るのが商売のENIXが・・・
暖かさが売りのドラクエを作る会社が・・・素人・・・それもファンを相手に、
こんな姑息なマネをするなんて・・・そんな・・・」
「・・・どうやら俺達は、ENIXに対する認識を改める必要がありそうだな。
ドラクエ、およびENIXについて、再調査だ!」
「はい!」
第2章『LoveSong探して』
再調査開始から1週間が過ぎた。
「はあ、調査も行き詰まっちまったっつーか。」
「そうですね。思ったより、ガードが硬いって言うか・・・」
「・・・・。」
一向に進まない調査に、HMRのメンバー達にも、焦りの色が見えだした。
「どうだい、ちょっとやってかないか?」
リサリサの指差す先には、ゲームセンターが。
「ああ、そうだなっつーか。
息抜きも必要だっつーか!」
「あれ?なんでしょうね、あの人だかり。」
「あん?新作ゲームかな?どれどれ・・」
人ごみをかき割って進むタイメイ。
「おお、なんだこりゃっつーか!」
「これは・・北斗の拳のゲームか。」
「へえ、実際に筐体を殴るなんて、斬新ですね!」
『あーーーーっつたたたたたたたたたたたたたたた ほぁたぁぁっ!』
「わ、懐かしいですね、北斗百烈拳ですよ。」
「ウハハハ」
「・・・・・」
「ん?チョンキバヤシ、どうしたっつーか?」
「ああ、いや・・・ちょっと思い出した事があってな。
調べたい事が出来た。悪いが、先に編集部へ戻ってるよ。」
「?」
HAMEX−MEN編集部 資料室。
「やはり・・まさかとは思ったが・・・そうだったのか・・・!
だが・・・・」
そこに、タイメイ達が戻ってくる。
「お、やってるなっつーか。」
「一体、なんなんですか?調べたい事って・・」
「お前達、子供・・小学校高学年の頃、少年ジャンプって読んでたか?」
「え、ええ。」
「たしなむ程度には。」
「では、覚えていないか?ファミコン神拳というコーナーを。」
「あ、ありましたね!そんなのが。」
「たしか、ゲームの紹介をするコーナーだったよな。」
「『あたた』なんてので、ゲームの評価をしていたのが斬新だったのを、覚えてますよ。」
「そう、俺もそれで思い出したんだ。」
「僕、あれ結構楽しみにしてたんですよ。袋とじになってたりして。」
「ん、まてよ・・そう言えば、ファミコン神拳・・・
少年ジャンプって、初めてドラクエを大々的に紹介した少年誌だったな、そういや。」
「良いところに気がついたな、リサリサ。」
ジャンプを片手に立ちあがるチョンキバヤシ。
「今でこそそうでも無いが、かつては、『ドラクエ情報といえば週刊ジャンプ』だった。
それまで、RPGというモノにまったく縁の無かった日本の少年達に、その面白さを説いたのは、
週刊少年ジャンプだったんだ。」
「確かに・・」
「しかし、それが何か・・・?」
「以前、誰かに聞いた記憶があって、調べて見たんだ。
この、コーナー担当のライター三人・・ミヤ王、ユウ帝、キム皇。」
「うわ、懐かしいですね!」
「このユウ帝という人物・・・彼の経歴を洗って見て、とんでもない事が解ったんだよ・・!」
「えっ・・・」
「ユウ帝・・ユウ・・まさか・・・!」
「そう、そのまさかさ!
ジャンプ紙上で、『ファミコン神拳』を通してドラクエを我々に紹介していたユウ帝は、
ドラクエのシナリオライター『堀井雄二』その人だったんだ!」

「!?」

「そんなバカな!製作者本人が記事を書くなんて・・・!」
「常識的にありえない事ですよ・・!」
「ああ。・・だが、この違和感・・・それこそがほつれ・・・綻び・・!
俺はしばらく、この件について洗ってみる。皆は独自に調査を進めてくれ。」
「はいっ!」
一週間後。
国立国会図書館。
大量のゲーム攻略本に囲まれ、途方にくれるチョンキバヤシ。
「こいつで最後か。
ダメだ・・・ファミコン神拳からは、特に不信な点はみあたらないか・・・
どうやら、この線は、俺の思い違いだったのかもしれないな・・・」
そこに、家族連れが。
「わーーっ」
「こら、静にしろっ・・・!」
「?」
買い物帰りの家族連れだろうか。
子供が大ハシャギしている。
「あ・・すいません・・」
チョンキバヤシと父親の目が合う。
軽く会釈するチョンキバヤシ。
(ん?パンフレット・・・映画の帰りか・・
アニメだな。CCさくら・・・?いや、違うな・・・)
よく見ると、ポケモン〜結晶塔の帝王〜とある。
「でねー、エンテイがねー」
(ああ、ポケモンか・・・そういえばユウスケがいってたな・・・
確かに、すごい人気のようだな・・・)
「きっと、今度の映画はライコウかホウオウかスイクンがでてくるんだよ!
ライコウもホウオウもスイクンも伝説のポケモンで・・・」
「解ったから、ちょっと静かにしなさいっ・・・皆さんの迷惑だろっ・・」
「・・・えっ!?」

「ねえ、キミ、今なんて言った?」
子供の元へ詰め寄るチョンキバヤシ。
「?」
「ホウオウとか、なんとか言ってたよね?」
「ホウオウとライコウとスイクン?」
「・・・・!」
(ホウオウ・・・ライコウ・・・そしてエンテイ・・・!
なんて事だ・・・!)
HAMEX−MEN編集部。
「皆、集まってるな。」
「何か、調査に進展があったんですか、チョンキバヤシさん!」
「ああ。とんでもない事が解ったよ。」
「はやく聞かせてくれっつーか!」
「俺達はドラクエ、及びENIXについて、これまで調査してきた。
・・・だが、それだけじゃダメだったんだ。」
「どういう事だ!?」
「最初の調査の時、ユウスケが言ってたな。
ポケモンこそが、現在の子供にとってのドラクエだと。」
「え、ええ。人気、認知度、ともに他のゲームの比では無かったですし・・」
「そこだよ。俺達は、『ドラクエ』にこだわり過ぎていたんだ。」
「・・・?」
「最高のゲーム・・・それこそが『ドラクエ』なのであって、
ドラクエの名を冠するゲームだけが、ドラクエだとは限らないって事さ!」
「おい、意味が解らないぜ、チョンキバヤシ!」
「アッサク、お前確か、ポケモンに詳しかったな。」
「はい。」
「ポケモン金・銀に登場する伝説のポケモンの名を挙げて見てくれない。」
「といいますと・・・ルギア、ホウオウ・・・あとはスイクン、エンテイ、ライコウの5体の事ですか?」
「そうだ。」
「・・・・・?」
「子供の間では常識である、この伝説のポケモンの名前に重大なメッセージが秘められていたんだ。」
「どういう事ですか?私にはサッパリ・・・」
「ホウオウ、エンテイ、ライコウ。重要なのはこの3体・・・!」
「・・・?」
「わからないか・・・ホウ王、エン帝、ライ皇だよ!」
「えっ・・・」
「ま、まさか−−−!?」
「そうだ、この3体の名前はミヤ王、ユウ帝、キム皇を、それぞれ現しているんだよ!」
「!!!」
「これでドラクエとポケモン・・・二本の線は繋がった。
ポケモン金銀を作ったのは、ファミコン神拳スタッフ・・・
いやさ、堀井雄二だんだ!」

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」

第3章 『戦い〜死を賭して』
「し、しかし、ドラクエ・・そしてポケモンと、二大人気ゲームを開発したのは良いけど、
堀井雄二は、一体何を目論んでいるのでしょうか・・・?」
「そうですよ!ポケモン開発に携わった事を、何故隠す必要があったんですか!」
「あ・・!もしや、所得隠しとか・・・」
「いや、そんなチンケな理由じゃないさ・・・!
ドラクエ=ポケモン仮説に辿り着いた時、俺はこの二大ゲームに、
ある奇妙な共通点がある事に気がついた。」
「共通点だって・・・?」
「ああ。この稀代の大ヒットゲーム2つに共通した、奇妙な点・・・
それは、敵を倒し資金を得る事だよ!」
「!?」
「考えてもみろ、おれたち自身、ENIXの巧妙な刷り込み・・
−−というよりは、これはもはや洗脳といってもいいかもしれない−−
によって、”おかしい”と思う事すら無くなっていた事なんだが、
これを実社会に応用すると、どういうことになると思う・・?」
「えっ・・・・?」
「まさか・・・」
「そう・・・強盗・・恐喝だよ!
ここのところ続発している少年による恐喝事件は、すべてドラクエ、ポケモンが原因だったんだ!」
「そんな・・・!」
「両作品の共通点はまだある。それは、常に品薄である点だ。」
「!!」
「い、言われてみれば・・」
「確かに当時、ドラクエを発売日に買うために学校を休む奴とかが出て、社会問題になったな。」
「そういえば、ポケモンも一緒でしたよ!」
「出荷本数を調整して、常に市場を枯渇状態に保つ。・・・そうすることにより、
ソフトを入手出来なかった者は、ゲームへの期待を過剰に膨らませ、
また、運良く入手出来た者は、優越感につき動かされ、狂ったようにゲームをやりこむだろう・・
彼らは、そうやって子供達の被暗示性を高めていたんだ!」
「〜〜〜〜〜ッ!!」

「あっ・・・待ってください、チョンキバヤシさん・・!」
「どうした、ユウスケ。」
「僕も両作品の共通点に気がついたんです・・それは、度重なる発売延期です!」
「!!」
「確かに、ドラクエ7とポケモン金・銀は、共に最初の発表から、かなりの発売延期をしているな。」
「皆も、発売が延期去れる度にヤキモキした経験、ありますよね?
そうやって焦燥感を煽って、さらにゲームへの期待・・熱中度・・・
ひいては、被暗示性を高めていたんじゃ無いでしょうか!」

「!!」
「オイオイ、ちょっと待ってくれよ、チョンキバヤシ!
そんなワイドショーのコメンテイターみたいな二流理論、どうかしているぜ!」
「そ、そうですよ!
そんなものは、ゲームに偏見を抱いた、古いタイプの大人の吐く台詞です!」
「まあ聞け、お前達。
俺が言いたいのは、そんな低次元の話じゃない・・」
「・・・?」
「思い出してみてくれ。
ドラクエの1が出始めた頃・・・おれたちがまだ子供だった頃・・・
こんな凶悪な少年犯罪は無かっただろう?」
「え、ええ。」
「確かに。・・・だが、この違いは一体・・?」
「・・・俺は、それは社会・・・いやさ、我々大人のせいだと思うんだ。」
「!?」
「親・・教師・・。本来、子供達を見守る立場にある人達・・。
だが、その大人達の精神が蝕まれていたとすれば・・!
子供の異常に気がつく筈も無いんだ。」
「!!」
「どういうことだ、チョンキバヤシ!」
「ドラクエにおける洗脳は第一段階・・・つまり、
当時の子供達から、殺戮への抵抗を排除する事にあった。」
「だ、だが、現実に、当時は、少年達の凶悪事件は起こっていないじゃないか!」
「それが教育の賜物さ。
当時の子供達の精神は、確実にドラクエによって破壊されていた・・
だが、良心の呵責や良識によって、一線を超える事は無かった。
そして、15年後・・・当時の少年少女が、今や父親、母親・・教師・・・
社会となって、子供を育てている。」
「・・・!」
「歪んだ大人に育てられた子供達に、まともな精神が育つはずも無い・・・
そして、ここにきて第二のドラクエ・・・ポケモンブームだ。」
「つまり、ドラクエは・・子供ばかりか・・親までも洗脳したって言うのか・・・!」
「そうだ。親子二代・・世代を超えた超洗脳計画・・・!
それこそがドラゴンクエスト計画だったんだ!」

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
「そんなことが・・」

「物理的に・・・」

「可能なのか!」

数日後。
HAMEX−MEN編集部。
「皆、集まっているな。」
「ドラクエの調査に進展があったんですか!?」
「ああ。
以前の調査で俺の提唱した仮説・・・ドラクエ、そしてポケモンによる
OGBW(オーバー・ジェネレーション・ブレイン・ウォッシング)計画・・・
これを証明する為に、長崎支部に、ある調査を依頼していたんだ。」
「ある調査・・ですか?」
「近年の少年による凶悪犯罪のリサーチだ。」
「!!」
「具体的には、犯行を犯した少年、およびその両親が、ドラクエ・ポケモンの両作品を
プレイしていたかどうかのリサーチだ。
先程、長崎支部から調査結果の報告書が届いたんだよ。
俺の仮説が正しければ、この調査結果は、かぎりなく100%に近い数値を示すはずだ。」
「・・・・!」
「では、早速調査報告を見てみよう。」
書類を取り出すチョンキバヤシ。
固唾を飲んで見守るメンバー。
「−−−−!?」
「どうしたんだ、チョンキバヤシ!」
「僕達にも見せてくださいよ!」
「!!」
「こ・・これは・・・!」

『調査報告 (部外秘)』
ご依頼の件の調査の結果がでましたので、報告します。
凶悪犯罪を犯した少年少女、およびその両親がドラクエ・ポケモンの
両作品に接触していた割合は平均レベルであり、
ドラゴンクエスト及びポケットモンスターと
ここ近年続発する少年・少女による凶悪犯罪の特別な関連性は見受けられませんでた。
HMN ヌケニン=ナガサキ
「こ・・・これは・・・」
「どういう事だ、チョンキバヤシ!」
「ここまで調査を進めてきて・・このリサーチは間違いだったんですか!?」
「チョンキバヤシさん!」
「・・・ダメだ・・この線が違うとなると・・八方塞がり・・今度ばかりはお手上げだ・・・。」
「な、なに言ってんだよ!
なあ、本当はいつものように、大胆な仮説が用意されてんだろ、チョンキバヤシ!」
「・・・・・」
「チョンキバヤシ!」
ダンッ!
「・・・・」
「・・・!?」

「俺にだって・・・わからないことくらい・・・ある・・!」
「・・・・!!」
第4章 『勇気ある戦い〜敢然と立ち向かう』
「チョンキバヤシさん・・どうしちゃったんですかね・・?」
「あれから一ヶ月も経つのに、未だに消息不明だなんて・・」
「なあ、皆。俺達はチョンキバヤシに頼り過ぎていたのかもしれない・・」
「そうですね・・・」
「・・・やろうぜっつーか!アイツのいない今こそ・・
俺達がやらなきゃ誰がやるってんだ!」
「そ、そうですよね!」
「やりましょう!僕らの手で、ドラクエを再調査しましょう!」
数日後。
HAMEX−MEN会議室。
「なあ、皆。
前作・・ドラクエ6と、次回作ドラクエ7の最大の違いは何だとおもうっつーか?」
「えっ・・・?」
「・・内容的には大きな違いは無いですよね。」
「ハードがSFCからPSになったとか?」
「ちかいね。」
「あ、わかったりました。ポリゴン化ですか?」
「そうだ。2Dだった前作までの体裁を捨て、
次回作・・ドラクエ7は3Dポリゴンを採用しているんだ。何故だと思う?」
「そ、そりゃ、流行りだし・・・」
「というか、今時、2DのRPGじゃツライんじゃないか。」
「だが、前作6の時だって、時代に逆行するような、
あのドラクエタッチを頑なに守り通したドラクエだぞ?」
「た、たしかに・・・」
「3Dマップをグルグル視点回転させるなんていうアイディアは、
セガサターンやPSの初期のRPGの失敗で、ダメだって事くらい、
素人にだって解る事じゃねえか!」
「うっ・・・」
「たしかに、面倒くさいですよね・・正直言って・・・苦手かも。」
「画面も、2Dの静止画に比べると、どうしても荒くなってしまうし・・・」
「『ゲームは見た目では無い』という事を良く知っている筈のドラクエスタッフが、
こんな凡ミスを犯すとは、俺にはどうしても思えないんだっつーか。」
「つまり・・・ドラクエ7は他の人間が開発していると・・?」
「そうだ。そして、ここでチョンキバヤシの奴の仮説がまた証明される結果になるんだっつーか。」
「なんだって!?」

「ポケモンだよ・・・!」
「た、たしかにポケモンは2Dだけど、あれはハードがゲームボーイである以上、
仕方がなくっていうか・・・」
「違うんだよ。」
「えっ・・・?」
「ここで俺が言いたい事は、また別・・・
・・みんな、ポケモンのアニメの、癲癇(てんかん)事件は覚えているよな。」
「ええ。」
「画面が激しくフラッシュして、放送を見ていた子供達がバタバタ倒れたと言う、あの怪事件だな。」
「じゃあ、この中に、実際にあの放送を見た者はいるか?」
「うぃ、私見ました。」
「では、皆に教えてやってくれっつーか・・
その事件のあった回に登場したポケモンを・・・!」
「!!・・・そうか・・」
「おい、どうしたんだ、アッサク!」
「・・・・ポリゴンですよ・・!」
「!?」
「子供達を癲癇の恐怖のドン底に叩き落とした・・悪魔のポケモンの名は・・・
偶然にも・・ポリゴンと言うんです・・・!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?」
「当時、世はまさに3Dポリゴンが台頭しだした時期・・・
2Dグラフィックは過去の遺物として抹殺されようとしていた。
あれは、本当のドラクエスタッフによる、痛烈なポリゴン批判だったんだよっつーか!」

「な・・なんて事だっ・・・」
「確かに、実際癲癇を起した子供にしてみれば、ポリゴンなんて、
聞いただけで・・事件を思い出して、忌々しく思うでしょうね。」
「・・よし、突破口が見えて来たっつーか!
あと一歩だ、皆!徹底的に調査するんだっつーか!」
「じゃあ、俺とリサリサは過去のドラクエの調査を、アッサクとユウスケは・・」
そこに。
「タ、タイメイさん!」
「おう、どうした、ユウスケ?」
「高知支部から荷物が届いたんですが・・」
「どうかしたのか?」
「ええ、それが・・」
小包を開封するユウスケ。
「こ、これは・・・!」
それは、一本のVTRだった。
「なんのビデオですかね?」
「早速みてみようぜっつーか。皆を集めてくれ!」
数分後。
HAMEX−MEN編集部 メディアルーム。
「こ、これは、ドラクエ7のTVCMですね!」
「ああ、どうやら高知では先行放映されていたらしいな・・。」
「・・・おかしいと思わないか、皆。」
「えっ・・・?」
「なにがですか、リサリサさん。」
「このCMに出て来る子供タレント達は・・・
あまりにもSMAPに似過ぎているとは思わないか・・?」
「た、たしかに・・・!」
「私も、気味が悪いほどそっくりだと感じていました!」
「あそこまでSMAPに顔の似た子供達が、本当にいるんでしょうか・・」
「・・・!まさか・・整形手術・・!しかし、あんな年端も行かぬ子供に・・」
騒然とする一同。
「・・・・みんな、ドラクエは1の頃からリアルタイムでやってきたよな?」
突然、リサリサが立ちあがる。
「ああ、当然だ!」
「シリーズの途中からやるような、そんな半端なマネはしませんよ!」
「・・ならば覚えているだろう。・・・『復活の呪文』を。」
「ああ、たしか、ドラクエの1と2の頃使われていた、
ゲームの中断データを保存する為の、パスワードだろう。」
「今にして思えば、よくあんな不便な方法を使っていたな、と思いますよね。」
「たしか、3の頃から、バッテリーバックアップ技術が採用されて、
復活の呪文は廃止されたんですよね。」
「俺は最近、あるニュースを見て、ふと、その『復活の呪文』の事を思い出したんだ」
「ニュース・・?」
「遺伝子組み替えだよ!」
「!?」
「い、遺伝子組み替えと復活の呪文が、一体どう関係すると言うんですか!?」
「生物は、遺伝子の配列で、その全てが決定づけるられているという。
たとえば、たった一つの遺伝子の配列に異常があれば、
その生物全体に異常をきたす事もあるんだ。」
「しかし、それが一体・・・・」
「思い出さないか?・・・・復活の呪文だよ!」
「えっ・・・」
「たった一文字間違えただけで、ゲームの続行・・つまり、プレイ情報のすべてが破綻する・・・」
「たしかに、似ている・・・!」
「さらに、そこから辿って考えて行くと、復活の呪文はプレイ情報を再構築した文字情報・・
まさに生物と遺伝子の関係そのものなんだよ!
『復活の呪文』とは、遺伝子情報の操作技術を、暗示していたんだ!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「だ、だがそれが、あのCMとどう関係するというんだっつーか?」
「ドラクエ・・・復活の呪文・・・遺伝子情報・・・まさか!」
「・・・そうだ。あの、異様にSMAPの5人に似た子供達は、
SMAPの遺伝子情報を受け継いで作られた、クローン人間だったんだ!」
「!!」
「CMの少年達の年齢が、推定10歳前後・・
10年前といえば、丁度SMAPが売り出され始めたころだ。」
「たしかに・・!」
「その頃、彼らの遺伝子情報が、ENIXによって、密かにサンプリングされた。
・・その情報を元に、あの子供達が、クローン人間として誕生したんだ。」
「・・・・・」
「そしてその子供達が10歳まで育った今・・・!
ついに陽の目を見る時が来た・・それがあのCMだったんだよ!!
これが、あの異様にSMAPに似た少年達の謎の真相だ!」
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「そうか、このキャッチコピー・・・
『人は 誰かになれる』
これは、遺伝子操作の事を言っていたんだよ!」
「!!」
「間違い無い、遺伝子組み替えだよ!
チョンキバヤシの・・いや、俺達の仮説は、今、ここに証明された・・!」
「洗脳により頭脳を・・・そして、遺伝子操作によって肉体を・・・
全人類の改造こそが、ENIXの目的だったんだ・・・!」
「ここまで解っていながら、黙っている道理はねえ!」
「そうですよ!このままドラクエ7が発売されてしまったら、
一体どうなるか・・!」
「よし、皆!ENIXへ殴り込むぞっつーか!」
「おお!」
その時−−。
「待つんだ、お前達!!」
「えっ・・・!」
扉を開け放って叫ぶその人は・・・
「チ・・チョンキバヤシさん!」
最終章『この道 わが旅』
「チョンキバヤシ!てめえ、今までどこほっつき歩いてたんだよっつーか!」
「そ、そうですよ!僕達、心配したんですよっ・・・!」
「スマなかったな・・・。
実は俺は、南仏・・サロン・ド・プロヴァンスに行っていたんだ。」
「!?」

「そんなところまで、一体、何をしに・・?」
「それより、お前が唱えた仮説を、俺達なりに検証してみた結果、
解ったんだよ!ENIXの恐るべき陰謀がな!」
「違うんだよ!・・あの時俺は、重大な思い違いをしていたんだ。
俺の仮説は、まったくの見当違いだったんだ!」
「!?」
「お前達、これを見てくれ。」
カバンからメモの断片を取り出すチョンキバヤシ。

大いなる七の数字が過ぎると
大殺戮が起きる
千年期からさほど離れていない時期に
埋葬された人々が墓から出て来るだろう
第10章74番
「こ・・これは一体・・!?」
「ノストラダムスの諸世紀だよ!」
「!!」
「そうか、南フランスといえば、ノストラダムスの出身地・・!」
「しかし、この四行詩が一体・・・」
「この『大いなる七の数字』・・・これが何を意味するか・・・
もはや説明するまでも無いだろう。」
「まさか・・・!」
「ドラクエ・・・7!」
「そして、二行目の、『大殺戮が起きる』・・
これが、ゲーム中のモンスター大殺戮をあらわす。」
「たしかに、ドラクエ7が発売されれば、レベルアップの為に、大量のモンスターが殺される・・
まさに、詩の通りになる!」
「3行目の『千年期からさほど離れていない時期に』・・・
今年が西暦2000年。ミレニアム、ミレニアム(千年期)と騒がれていたのは、
記憶に新しいだろう。」
「じゃ・じゃあ、最後の・・・」
「・・・・!」
「『埋葬された人々が墓から出て来るだろう』・・・!
そうだ。これが重要なんだ!」
「どういうことだ、チョンキバヤシ!」
「まさか・・墓場からゾンビが大量に発生し、街が大パニックになる・・・
ゲーム『バイオハザード』が現実のものとなるとでも言うのか!」
「いや、違う。そうじゃないんだ。
俺は、この詩からは、なんというか・・・そんな邪悪な意思は感じないんだ。」
「・・・?」
「俺の仮説が正しければ、墓から蘇るのは、俺達も良く知る人物だ・・・
そして、その人物を復活させる為に、ドラゴンクエスト7は発売される・・・!」
「だ、誰なんだ!その人物とは!」
「教えてください、チョンキバヤシさんっ!」
「・・みんな、ドラクエは1から6まで、通してプレイしているよな?」
「えっ・・?はい。」
「では聞くが、シリーズに順位をつけるとしたら、どうなる?」
「順位・・?」
「漠然とで構わない。」
「そうですね・・・私は、3、2、1、・・4、5、6かな。」
「俺も、断然3が好きだっつーか!」
「そうですね。ストーリーといい、音楽と言い、ドラクエシリーズの最高傑作は
3だというのが、世間一般の評価だと思います。」
「その通りだ、アッサク。俺の調査でも、まったく同じ結果が出たよ。」
「だが、それが一体・・?」
「ドラクエのピークは3・・
言い替えるなら、4以降のドラクエは凡作!」
「!?」
「それは聞き捨てならんぞ、チョンキバヤシ!」
「ドラクエファンのお前達が怒るのも解る。俺だって認めたくは無いさ。
だが、これは紛れも無い事実なんだ。」
「し、しかし・・」
「ぼ、僕はドラクエ6だって好きですよ!」

「ではユウスケ。ドラクエ3のラスボスの名前は何だった?」
「えっ・・?ゾーマですよね。」
「そうだ。では、4のラスボスは?」
「・・・エスターク・・でしたっけ?あれ?」
「5は?・・お前の好きな6は?」
「あ・・・」
「3よりも遥かに後でプレイしたはずの、5や6のラスボスの名前すら覚えていない・・。
そんな事で、本当に面白かったと言えるのか?」
「うっ・・・」
「ちなみに、4のラスボスはデスピサロ、5はミルドラース。そして、6はデスタムーアですね。」
「さすがは、ドラクエマニアのアッサクだな。」
「そんな・・名前を聞いても、全然思い出せない・・・」
「俺もだっつーか!」
「シナリオにしたってそうだ。
3のエピソードなら、10年経った今でも、強く心に残っているんだが、
自慢じゃないが、俺は6のストーリーなんて、キレイさっぱり忘れてしまっているぞ。」
「お・・俺も・・思いだせない・・。」
「その理由は明白・・・!
初期のドラクエ・・具体的には1〜3まで・・が放っていた圧倒的カリスマ性が、
4以降のドラクエからは消え失せてしまっているからなんだ!」
「!!」

「ここまで言えば解るだろう。
・・・・ドラゴンクエストという稀代の傑作ゲームを生み出し・・・
そして志し半ばに倒れ、今は墓に眠る人物・・・」
「・・・・!?」
「そう、墓から蘇るのは堀井雄二氏、その人なんだよ!!」

「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「そしてこれは、藤子F不二雄先生亡き後のドラえもん映画がつまらないという事実と、
奇妙に符合するんだよ!!」
「確かに・・・!」
「音楽にしたって、そうだ。
初期の、あの心に響くドラクエサウンドは、シリーズを重ねる毎に、
どこか捉え所の無い、印象に残らない物へ変わって行ったと思わないか?」
「言われてみれば・・・」
「そして、この2つのドラゴンクエスト3を見比べて見てくれ。」
「これは・・FC版と、後に出たSFCのリメイク版ですね。」
「気づくだろう・・・あからさまにパッケージの絵柄が違う事に!」
「!!」
「これを、同じ鳥山明という人物が描いたと思えるか?」
「しかし、それだけじゃ・・・」
「そ、そうですよ!」
「では最後に、この記事を見てくれ。」
143人乗りガルフ航空機が墜落=乗客・乗員全員の遺体収容−バーレーン(時事通信)
【エルサレム17日時事】
エジプトのカイロからバーレーンのマナマに向かっていた
ガルフ航空のエアバスA320型旅客機が17日午後7時半(日本時間18日午前1時半)ごろ、
バーレーン国際空港への着陸直前に海上に墜落した。
事故機には乗客135人、乗員8人が乗っており、バーレーン当局者によれば、
全員の遺体が収容された。在カイロ日本大使館によると、乗客の中に邦人は含まれていない。
墜落の原因は明らかではないが・・・ ・・・・
[時事通信社 1988年 2月17日 12:21 ]
「これは・・?」
「俺の推理が正しければ、この事故には、公には発表されていない被害者がいる。」
「それが・・堀井雄二だと言うのか・・?」
「堀井雄二だけじゃない。すぎやまこういち、鳥山明・・・その他、ドラクエを支えて来た
主力スタッフは、全てこの事故で他界してしまっていたんだよ!」
「!?」
「・・・面白いデータがある。
丁度この時期・・週刊少年ジャンプからファミコン神拳のコーナーが無くなっているんだ。」
「そうか・・!ライターである堀井雄二氏が亡くなっていたとしたら・・・当然の事ですよね。」
「以前の調査で出て来た、堀井雄二とジャンプとの確執事件・・
あれは、堀井雄二氏の健在を、我々に印象付けるためのでっち上げ事件だったんだよ!」
「!!」
「ま、待ってくださいよ!
たしかに、週刊少年ジャンプからは消えたかもしれませんが、ドラクエ4以降だって、
いろんなメディアで堀井雄二氏は登場しているじゃないですか!」
「そ、そうだよ!お前の仮説は破綻しているぜっつーか!」
「では、タイメイ。お前は、実際に堀井雄二氏に会った事があるのか?」
「そ、そりゃ無いが・・」
「他の皆は?」
「無いですが・・」
「お前達、デ・ジ・キャラットオーディションを忘れたのか!?」
「えっ・・・!?」
「バーチャルリアリティー技術だよ!
今日まで、マスメディアが一丸となって、我々ユーザーに、
堀井雄二氏の死亡の事実を隠し通していたんだ!」
「!!」

「しかし、そんな事をして、一体彼らに何の得があるっていうんだ、チョンキバヤシ!」
「彼らもまた、ドラゴンクエストを愛しているのさ。」
「・・・?」
「このノストラダムスの4行詩のラスト・・・
『埋葬された人々が墓から出て来るだろう』
そうはいっても、死人が勝手に墓から蘇るなどという、非現実的な事が起こるとは、
到底思えない。」
「それは、たしかに・・」
「だけど、ノストラダムスが間違った予言をするとは思えませんよ!」
「そう・・蘇るのさ・・!
遺伝子操作によってな!!」
「!!」
「ENIXは、ドラゴンクエスト7の売り上げによって生じる、莫大な資金を使って、
堀井雄二氏をはじめとする、オリジナル・ドラゴンクエストスタッフの
クローン技術による復活を目論んでいるんだよ!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
「そ、そうか・・!」
「どうしたんですか、タイメイさん!」
「あの、CMのSMAPに似た少年達だよ・・・!
あれは、ENIXのクローニング技術の副産物だったんだ・・・!」
「!!」
「どうするんだ、チョンキバヤシ・・・」
「ENIXの目論みを暴いたは良いが、まさかこんな真相が隠されていたなんて・・」
「で、でも、我々ユーザーを欺きつづけて来た事は、許せませんよ!」
「わたしもそう思います。」
「さあ、どうするっつーか?チョンキバヤシ?」
沈黙するチョンキバヤシ。
「チョンキバヤシさんっ・・!」
「・・・なあ、お前達。」
「!!」
「お前達、・・・ドラクエは好きか?」
「・・・・・!」
「好きです!」
「ああ。」
「私も。」
「俺もっつーか!」
笑顔を見せるチョンキバヤシ。
「・・・だったら迷う事は無いじゃないか・・・
買うんだよ、ドラクエ7を!!」
「!!」
「俺の考えが正しければ、今回のドラクエ7は凡作だろう・・
だが、本当のドラゴンクエストを・・・俺達の愛した、
真のドラクエをプレイする為に・・あえて買おう!」
「僕等のドラクエの為に!」
「よし、行こう、行こうぜ、みんな!」
「おお!」
「HMR・緊急出動だ!!」

■おわり■
追記
我々HMRは、この度発売された『ドラゴンクエスト7 エデンの戦士達』の
OPデモムービーのラストシーンにおいて、
石棺の蓋を開き、中の埋葬者が、今、まさに這い出んとするという、
『死者が墓から蘇る』ことを象徴するかのような描写がある点を、
我々の提唱する仮説を証明する、重大な証拠の1つと考えます。
※この作品は事実をもとにしたフィクションです。
MIDI作成協力 メダパ@アッサク氏