アレキサンダー 三蔵 の道をたどりチトラルへ   2000,5月9日制作

  普通は空路で行く 秘境チトラル

  11年の大遠征 望郷の念に

  反抗 進まなくなった軍隊を率いた

  アレキサンダー大王も

  17年苦難の 仏法を求める旅

  三蔵法師も たどったこの道を

  あえて15時間 車の苦行

  ジープにて 峠をめざす
 
















  きびしい峠の登り 故障した 車を追い越す

  ジープ改造のトラックも  氷河のほとりで

  苦しそうに あえいでいる
 
  どこまで続く つづら折りの 狭い道

  たどり着いた峠には 粗末な茶屋が

  しかしそこで飲む 一杯のお茶

  その味は 天国のお茶

  お釈迦様の甘茶 
 
  質素な家に 暮らす人々

  イスラムの教え

  女性は ベールで 顔をかくし

  カメラを向けるのは 難しい

  それでも 少女は

  はにかみながら モデルになり

  お礼のボールペン 握りしめ

  走り去る


















  気の遠くなるような昔 2300年前 

  アレキサンダー大王の軍が 通った道 その子孫の

  ととのった顔の女学生 小さな学校 人なつこい少女達 
 
  更に数時間

  山あいの道を 走る

  果てしない 遠征から 逃れ隠れ住んだ

  アレキサンダー軍の子孫 カラッシュ族の村

  少女のような 母親

  旦那に許しを取り カメラに

  イスラムでない 彼女らは 

  ベールもない
 
  家の中には あどけない

  姉と兄 ヨーロッパの

  血筋をひく 端正な顔

  閉ざされた 秘村の

  家の中 電気もなく

  むかしのまま 

  時計が 異質なものに 見えてくる
  
  
  何もない 小屋の中

  第一夫人か?

  やや年輩の 母親

  小さな赤子を

  いとしげに ほほずりし

  しかしとまどいを 見せた

  その顔が 何もない 暮らしを恥じてるよう

  秘村を観光化する 悪の物質文明
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