蔵王の春から初夏        2000年3月30日

  春4月末から5月初め

  里では果樹林の

  桃の花が一斉に開く

  神の気まぐれか

  この開花は

  一週間以上シフトする
 
  ペンションから

  ほど遠くない所に

  水芭蕉が

  そして林の中に

  ひっそりと咲く

  かたくりの花

  むかし我々だけしか知らない

  秘境も今では木馬道が
 
  しかし少し

  山に入れば

  とけはじめた雪の

  へりに 遅咲きの

  ふきのとうが

  かぐわしい 春の息吹を

  未だ感じさせる
 
  山では春も

  これからと

  遅咲きの

  八重桜が 咲きそろう

  
 
  近くのスキー場では

  ゲレンデが水仙の

  春の衣に

  その色は春の象徴

  若さの黄色

  希望に満ちた

  暖かいいろ 
 
  我がペンションでも

  若葉と花に囲まれる



  小鳥の声と 

  沢のせせらぎの音 
  
 
  暖かい日差しに

  シャクナゲの

  つぼみも

  そのカゲは

  春に浮かれて

  踊っていた

  間もなく 初夏の風に

  花の競演
 
  初夏ともなれば

  イワカガミの所に

  早咲きの

  チングルマが

  顔を出す
 
  やがて山の

  稜線では

  チングルマの

  群落が
 
  ペンションの

  お客さんとともに

  登る 残雪の蔵王

  そこには 文明破壊の

  自動車道もなく

  やまの静寂が

  身を包み込む
 
  かもしかの谷にある

  熱い湯を出す噴気孔

  地球の息吹 その湯をためて

  山の仲間の 手作りの湯

  地元の人しか 知らない秘湯

  天と地それ以外 何もない湯にて

  山の友と 飲み交わす

  甘露の酒
  
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