サスペンションと乗り心地

ローダウンしたら極端に乗り心地が悪くなった、乗り心地が良いと言われたバネなのに・・・、バネレートは純正並みなのに乗り心地が硬い・・・こんな意見、相談がよくきます。

ここではバネの硬さと乗り心地について解説したいと思います。

サスペンションストローク

図のAが、サスペンションのストロークの基本です。 ダンパーにバネをセットした状態で、バンプラバーと ダンパーケースの距離がストロークとなります。 ただ、通常、車体の重さで沈む分があるので、図のBの状態に なったストロークBを有効ストロークと呼びます。


車のサスペンションは、この、有効ストローク分だけ沈む事ができるという訳です。

通常は、この有効ストロークの中で荷重を受けとめ、 車体への衝撃を和らげているのです。 ただ、運転していてわかるとおり、車は大きくバウンドしています。 ですから、バンプラバーにも時々触っていると考えると良いでしょう。 バンプラバーに軽く触って伸びる。これが理想の状態です。

バネレートの基本

バネレートは、サスペンションのストロークに対して比例的に 増加します。 左のグラフですと、黒のグラフより、赤のグラフの方がバネレートが 高い事になります。

バネレートで荷重に対応しようとした場合、乗り心地に最も影響する ゴツゴツ感、初期の入力に対して固くなってしまいます。 バネレートを低くセットすると、乗り心地は良いのですが、 サスペンションストロークが長くないと、荷重を受けとめられません。

有る意味、バネレートとストロークの関係はバランスと言えます。 この、バランスを良くしようと、各自動車メーカーは最適を求めて 開発に力を入れている訳です。

実際のストロークとバネレート

バネレートは比例的になりますが、ストロークには限界が有る為、 バンプラバーに当たって止まる事になります。

バンプラバーはゴムですからゴムの弾性変形分、バネレートが 増加したような形になります。 ただ、ゴムの変形量は大きくないので、あくまでも緩衝材にしかなりません。

黒のグラフよりバネレートの高い赤いグラフを入れてみます。(上左のグラフ)

グラフの開始点を同じにすると、おかしいですね。 車重で下がるポイントまでずれています。(上中央グラフ)
車重で下がる量が赤の矢印から青線まで戻っています。 つまり、車高が上がってしまいます。 この点を修正したのが上右のグラフです。 バンプタッチのポイントは同じなので、青い線の分だけバンプタッチの時の荷重が増えています。 バネレートを上げると、全体的に固くなるのが解ると思います。

 
 
 
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