ホイールについて

ホイールのサイズは理解できても、適応サイズがわからなければ選べませんね。

ここでは、簡単にサイズ選定の基本と、ナットなどの注意事項を解説してみました。

いっぱいサイズの選定

7J×16 +35を例にサイズを選定してみましょう。

取り付け面から、最も外側までの長さは、

(リム幅@×25.4÷2)−オフセットC、

となります。

逆に、取り付け面から、最も内側までの長さは,

(リム幅@×25.4÷2)+オフセットC、

となります。

上記の数値を利用していっぱいサイズの基準を算出します。

まず、図のA、Bの距離を測りましょう。

内側のAの距離を、ここでは15mmとしましょう。

外側のBの距離を、ここでは、20mmとします。

取りつけ面から、外一杯までの距離は、上の式から

(7×25.4÷2)−35=53.9mmとなります。

この数値に、先程測定した外側の余りである20mmを足します。

53.9+20=73.9mm

これが、取りつけ面から外一杯までの距離です。

内側も同様に計算すると、138.9mmになります。

ここで、内側、外側の数値を足したものが、ホイールとして履ける 最も太いサイズとなります。

63.9+148.9=212.8mm

このままではmmなので、25.4で割ってインチに直すと 8.37インチとなります。

この計算式を利用して、一杯サイズを設定します。

8.37インチのホイールは有りませんから、8インチ=8Jのホイールを選ぶことになりますね。 では、8Jで最も外に近いオフセットはいくつになるか計算してみましょう。

外一杯までの距離は先程計算した、63.9mmですから、この数字を8Jから逆算すると出てきます。

まず、幅をmmに変換します。

8×25.4=203.2mm

ホイールのセンターを割り出します。

203.2÷2=101.6mm

これから、先程の、外一杯までの距離63.9mmを引けばOKです。

101.6−63.9=37.7

つまり、今回の例で履ける、外一杯、太いホイールのサイズは、8Jでオフセット+38となります。

もちろん、最終的にはテスト装着をして、サイズを確定する事にはなりますが、 目安になるサイズは探すことができますよね。

基本的なマッチングデータは、ホイールメーカーなどのホームページに 公開されている事があります。参考になりますね。 また、マッチングデータはショップさんなどで独自に持ってたりします。

ちなみに、いっぱいサイズの定義は?

法的には、フェンダーを上図のように定義しています。

つまり、A〜Cの範囲ではみ出していなければ法的にはOKとなります。

もちろん、車検の際には検査官の判断にもよりますので、 工場に確認が必要かと思われます。

リバースホイールって何?

左がノーマルリム、右がリバースリムです。

矢印が指しているリムのへこんだ部分(ドロップと言います)の位置が違うのです。

図の右側が外側なんですが、ドロップが外側に付いているのがノーマル、 内側にドロップが有るのがリバースという訳です。

ノーマルリムですと、デザイン面がドロップの部分から始まるので
小さくなってしまいます。 リバースは、デザイン面が大きく取れますね。

反面、荷重を支えるディスク部から、最も荷重の大きいリム端部までの距離が大きくなる為、強度的には不利になります。この点で、BBSなどはかたくなにノーマルリムにこだわってましたね。(最近、リバースも出ましたが・・・)もちろん、競技車両のホイールはノーマルです。

ビックキャリパー対応モデルって・・・

もう一つ、ビックキャリパー対応モデルと言うのも有ります。

これは、矢印の部分に大きなブレーキキャリパーを入れる為、 取り付け面の逃がしを大きくして(黄色の部分が長くなってます) 対処しています。

スカイラインなどの、4ポットキャリパーのような大きなブレーキの車に専用設定として用意されています。

同じオフセットなら、黄色の部分が余分になる為、ディスクは外に出てくる=リムの深さは残念ながら、無くなってしまいます。

ホイールの幅と、タイヤの幅の関係

タイヤのカタログなどを見ると、推奨(適応)リム幅と言うのが記入されています。タイヤには適度の幅のホイールが必要になります。

ホイールの幅と、タイヤの幅の比率を変える事で、タイヤの特性を変える事ができます。

ホイールの幅は、インチで表記されていますので、mmに換算してみると比率は出ますね。 例えば、6.5Jですと、6.5インチx25.4mm=165.1mmとなります。

6.5Jのホイールに適応とされるタイヤサイズは205、215辺りですね。 比率を求めてみると、205で80%、215で77%となります。

構造の章でも解説しましたが、 実は、タイヤに対してホイールを広げていくと、サイドウォールが直立に近くなり、剛性が上がっていく事になります。 この為、ホイールを細めにすると乗り心地重視、ホイールを太めにすると走行性能重視となります。 おおむね、80%を境に特性は別れますので、80%が中間的なセッティングと言えます。

居住性重視にしたいなら、比率で70%台にすると良いですね。 ステアリングレスポンス、グリップを求めるなら、90%台にしてみると良いでしょう。 もちろん、引っ張り状態は危険ですので、せいぜい90%台までとしましょう。

また、同じタイヤサイズでもホイールの幅を変えると有効接地面積が変わります。構造の章でも解説しましたが、 同じホイールサイズでタイヤサイズを変えても有効接地面積はほとんど増加しません。 ところが、同じタイヤサイズでもホイールを広げる事でタイヤの有効接地面積を広げる事ができます。 グリップ性能には、より有利となる訳ですね。

反面、剛性の上昇と、接地面積の増加の影響として、 ハンドルが取られ易い、乗り心地が固い、音が出る 等の症状が出る時があります。

心当たりのある方は、一度ホイールとタイヤのサイズを確認してみてはいかがでしょう?

ナットにも種類があります
通常のホイールナット

これが、通常のホイールナットですね。

ホイールを固定する側は60゜のテーパーになっています。

ボルトが突き出す側に蓋をした飾りナット(化粧ナット)も有ります。 社外品のホイールの場合、基本的にはこのタイプのナットを使います。

丸テーパー

ホンダの純正ナットはこのタイプですね。

輸入車はボルトですが、この丸テーパーが多いですね。

社外品のホイールに交換する場合、このナットでは合いませんので、 通常の60゜テーパーのナットが必要になります。

平面座

トヨタ、三菱の純正アルミホイールはこのタイプですね。

基本的にハブで位置決めをするモデルですので専用になります。

このナットを使うホイールを無理に通常のナットで取り付ける事は 当然ながら、厳禁です!

フランジ(傘付き)ナット

BBSなどの専用ナットですね。

テーパー部は60゜で同じですが、ホイールの座が深いなどで、 フランジを付けてあるタイプです。

ホイールに付属している場合などは、専用と考えて使ってください。

その他にも、各種、専用ナットが有ります。 基本的に専用ナットの場合、ホイールに付属してきますので、 必ず専用を使うようにしてください。
   
 
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