- 申請書を取りよせたあなた、見たことのない言葉にぶつかってしまうことだと思います。
-
CVや Lettre de Motivation などです。
-
それってなーに?というのが正直なご感想でしょうか。
-
-
そしてあなたも、心の恋人の辞書を手にすることでしょう。
-
- CV= Curriculum Vitae 履歴書
- Lettre de Motivation
志望動機書となっているはず。
-
-
単語がわかったところで、あなたは頭を抱えてしまうことでしょう。
-
フランス語で、履歴書に志望動機書を書かなくちゃいけないの?!
-
なにそれー!!聞いてないよー!!!
-
どうやって書いたらいいの??? ううう、見当もつかないよーーーっと
。
-
-
あらあら泣きべそをかいてしまいましたか。
-
よくわかります。だって自分だってかなりのパニックになりましたから。
-
そんなあなたをとても見ていられませんっ!
-
よし、ここは一つおせっかいSKからあなたに小さなヒントをさしあげることにしましょう。
-
1.
CV
- CVとは辞書にのっているとおりのCurriculum
vitaeの略語です。
-
ラテン語表記から想像できるように広くヨーロッパ中で履歴書のことを同じように記述します。
-
-
かしら文字だけをとった略語というものもフランス人は大好きですね。
- 専用の辞書も出ているくらい。
-
それにしてもごく一部の人のあいだでしか通じない用語でもなんでもかんでもとにかく短くするのには困ってしまいます。(先日教授から言われた単語がわからず一瞬固まってしまったことがあるのですが、あとあとよく考えたら、専門雑誌のタイトルの略語でした。そんなのちゃんとおっしゃってくださいよ。まいっちゃうなー、ほんとに。)
-
けれど「セーヴェー」という言葉はフランス語として一般にしっかり定着しているので、この際覚えておきましょうね。
-
-
この語に初めてぶつかったときSKは「文房具屋さんに行かなくちゃ。」と思いました。
-
日本だったら薄茶色の履歴書が売られていますよね?あれを考えたのです。
- そしてすぐにフランスにはそういう売り物は存在しないと気がつきました。はい、これも小さなカルチャーギャップです。
-
-
えええ?じゃあ、いったいどうしたらいいの?と再び困惑。
-
たまたま持っていた日本語のガイドを探したら、一例が載っていました。
-
A5版の紙に一枚、各自でレイアウトを決めて書くのです。
-
これで安心、とそのガイドを真似して作成してみました。
-
-
-
ところが、たまたまあるフランス人(お友達のご主人、当時求職中だったので彼自身もずーっとCVを書いていました。→ニオールのお父さんをご参照)にそのできあがったものを見せたところ、
-
「全然ダメ!」とあっさり却下されてしまいました。
-
そして、貴重なCVについてのレクチャーを受けることになるのです。
-
ここでは、そのレクチャーのエッセンスをSKが解説いたします。
- TOZAIを読んでくださるあなたって、もう、ほんっとうっっにラッキー!!!ですよ。
-
外国人には今ひとつわからない秘伝の秘伝をこっそり学べるのですから!
-
(こういうことってけっこうあるのです。大事だけれども当たりまえすぎて、かえって核心のところが外からやってきた人にはわかりにくい、というようなことが。)
-
一生もののテクニックかもしれません。
-
-
まず、履歴書とはなにか。
-
あなたにとってはわかりきっている「あなた」という存在を公の場に、たいていは初めて紹介する紙ですよね。そして残念ながらそういう場にはえてしてライバルたちがいっぱい。ちゃんとしたものを送らないとペケがついてしまいます。そこのところを肝に銘じましょう。
-
-
CVのヒント
-
-
1. 21世紀の世の中ですからCVはワープロやコンピューターを使って書かれるのが常識となっています。(考えようによっては一度作成し保存しておけば使いまわしもできるのですよ♪)もしもあなたがフランスにいてコンピューターを使う環境にないのなら、お近くのインターネットカフェを探しましょう。たいていのところにはフランス語版Wordがおいてあります。スペルチェックもできるのが嬉しいですし。
-
-
2. これにはかなり驚いたのですが、冒頭にCurriculum
Vitae とタイトルが打ってあるのは減点なのです。理由はというと、人事担当者は履歴書といわれないと履歴書とわからないほどおバカではない!とのことでした。(…。)一般的に名前と連絡先から始めます。ファーストネームは最初の文字だけ大文字であとは小文字、姓を全部大文字で書くと間違いが防げるのではないかと思います。
-
-
3. 細かく書くこと。
どんなに経験の少ないあなたでも、一つのことから学んだことをふくらまして書きましょう。何年~何年、どこで何をした。これだけではダメなのです。そこでどんなスキルをつんだかを(企業向け)、その分野でどんなことを学び、また研究したのかを(大学・研究機関向け)細かく書くこと。CVはただ単にあなたの経歴を書く紙ではなく、アピール、アピールの紙です!
4. 写真を添えてもいいでしょう。CVの中に写真の画像を入れ、カラー印刷をするという方法もおすすめ。
-
あなたの心強い味方として、よいCVの見本例(企業向け)が載ってあるページをご紹介。
-
http://etudiant.lefigaro.fr/emploi/fiches_pratiques/cv3.php
-
この前のページにもフランス語でCVの書きかたについての解説があります。ご参考にどうぞ。
-
2.Lettre
さて、Lettre
de
Motivation、志望動機書について。この書類はCVとセットになって求められることが多いです。履歴書があなたの客観的な経歴であるのにたいして、この手紙であなたのやる気や計画を見せるのです。
志望動機についてはあなたが一番ご存知だとして、ここでは一般的な手紙の書きかたについて一緒に考えてみましょうね。というのも、まずは公的文書の手紙の書きかたをふまえ、その型の中に志望動機を入れるからです。形を覚えてしまえば、あとは正しいフランス語で書くのみ。
この公的手紙の書きかたがフランス語を勉強してきて実生活上一番役に立っている部分です。なぜかというと何度も繰り返しているとおりフランスは書類社会。すべて書類、書類、書類!なのです!何か一つ事を起こそうとするとこのお手紙が必要。暮らしていくだけであってもたとえば電気会社に連絡しないといけない、大家さんと話をしないと、保険会社と連絡をとらないと…、となんだかんだと手紙を書く機会というのは多いものです。フランス社会は相当にいい加減なところもあるので、必要以上に連絡事項も多くなってしまうという事情もありますし。ですからあなたにとってもこの手紙の書きかたは頭に入れておいてもらって決して損はないはずです。
手紙の型
1. まず、左上にあなたの名前と連絡先を書きます。誰に宛てて書いているのか特定の人物の名前がわかるのならばその人の名を敬称つきで右上に、わからないのならばその機関の正式名称、そして宛先の住所を書きます。ここでSKは驚き、また慣れるのに少々時間がかかりました。紙の左上にまず自分の名を書くって、ここは上座ではないの?と。もちろんフランスにそのような感覚はありませんのでご心配なく。
2.あなたの現在地の都市名、日付(日、月、年の順番)を 宛先の下に入れます。
3.「objet :
」としてその横に手紙の目的を添えます。一目で内容がわかるように。
4.相手の敬称とそしてコンマ。名を知っている人になら「Monsieur
Martin, 」そうでなければ役職「Monsieur le Directeur, 」どちらもわからないならただ単に「Monsieur,
」とします。相手が明らかに女性なら「Madame, 」とします。SKがよく使うのは「Madame, Monsieur, 」かな。
そして中身を書きましょう。
5.手紙を締めくくります。日本語で言うところの「敬具」にあたる決まり文句を選びましょう。よい返事をお待ちしています、とか前もって感謝しますなどと書き(なくてもかまわない)その後に
「Je vous prie d'agréer,
Monsieur, l'expression de mes salutations
distinguées.
」とつづりましょう。このコンマではさまれた敬称は上記4で宛てた相手にあわせます。つまりもしあなたが「Madame la Directrice,
」と始めたのなら、この締めの文章の中にも同じ言葉を登場させなくてはなりません。この文章は表現をかえて少し凝ることも可能です。状況に応じてフランス人もどう締めくくるか頭を悩ませるそう。いくつかパターンがあるので覚えておきましょうね。もしもEメール上での問いあわせなど、長い文書が好ましくない場合は簡潔に「cordialement」としてかまわないでしょう。
6.
あなたのサインをどうぞ。
*お役立ちマメ知識* 日本語でサインすると感心されますよ~。真似されにくいので盗難防止にもいいかもしれません。パスポートや銀行などの 重要書類のサインは日本語がおすすめ。
志望動機について
1.Lettre
de
Motivationは一般的にCVと一緒に提出するものです。CVの内容と同じものを繰りかえすのではなく、あくまでも補足するつもりで進めましょう。
2.手書きを原則とします。中にははっきり指定される場合も。
3.手紙の長さについて。この件に関してはSKははっきりしたことは言えません。受け入れ先が何を求めているかによるところが大きいと思います。自分はすごく簡潔で短いLettre
de
Motivationを書いて送ったのですが書類審査だけで結果が出た二つの大学のうち一つからは動機がはっきりしていないと断られ、もう一校からはなんの問題もなく受け入れられました。あとあとよく考えると簡潔な書きかたでもその学校に本当に自分の勉強したいものがあるかどうかというのは伝わるのではないかと思います。ですから長さは結果に反映するわけではなく、学校のプログラムと自分の主張が合致するかどうかが一番大事な点ではないかと考えるにいたります。長ーい手紙は人気の高い、つまり集まる手紙の量が多いところではかえってジャマになるということもあります。ですからこの件についてはあなたのお好みでどうぞ。
-
ここでも参考になる手紙の書きかたの一例をご紹介します。
-
泣かないで、ガンバッテ!
-
http://etudiant.lefigaro.fr/emploi/fiches_pratiques/lettre_motivation1.php
-
-
-