19話 カナブン混ぜるな危険。麻雀はそれなりの技術が必要なはずです・・・
「にゃはははははは!亮くんナーイス!」
アンパンマンを唄い終わった村木に、手を打ちながら遼平が笑う。
病気というか病気に見えるがけっこう病気ではなさげな村木は
アンパンマンを唄っている最中に下からちゃんと上履に履き替えて帰ってきた優子のデコに
黄色い縁取りをされた歌詞カードを投げつけながら
「おうあぁあああああ!!」と扇風機に向かって叫んだ。
扇風機を通る村木の声は「おぉぉぉうぅぅぅあぁぁあぁぁあぁあぁぁぁぁあぁ」と耳障りな音に変わる。
村木は3日間病気が続かなかったので、矢部は見事賭けに負けた。
この賭けをけっこう楽しんでいた男子たち+マチャアキ。
五戒と輝は「続かない」ほうに500円賭けていたのだが
矢部は「続く」に500円、マチャアキは1500円賭けていたので
マチャアキは見事に負けた。
1500円賭けたとき、西口たちから「おおー」と歓声を浴びて
「これが大人の勝負さ」などと言っていたが
1500円なんて友達のお小遣いと同じです。っつーか負けてます親父。何が大人だ。
っつーか惨めだよな、食界の英雄と謳われた村木くんさ。
歌詞カードがデコに当たったとき「カナブンか!?」とデコを自分で叩いてしまった優子は
潰れたからあげをロッカーの上に置いてから、ドライヤーで歩を乾かしている加奈子のところへ行った。
「ねーかなこー。愛ってどこにあるかわかる?」
グレープフルーツ好きというのが本当に加奈子なら、愛は加奈子が持っているはず!
そう思って加奈子にそう聞くと、
「愛?さあ、わたしは持ってないよ。人 を 愛 せ な い か ら 」
という悲しい返事が返ってきた。
そんなことはとにかく、【グレープフルーツ好き】が加奈子じゃないなら、美沙の予想がはずれた?
いや、でもたぶん加奈子だ、この称号は明らかに。
「・・・」
あごに手を当てて考える様子をしながら歩と加奈子を見ていた優子が、ふと思い出す。
「歩ってさ、海に来た(略)だったんだよね。確か愛を愛して愛に溺れたんだよね」
―――じゃあ、グレープフルーツ好きの加奈子が今相手している愛に溺れた歩が・・・?
優子は首を振った。まさか、と。
「♪なんのために生まれて〜なにをして生きるのか」
午前三時、浜松。
深夜二時になっても帰ってこない宏光のばあちゃんの存在なんて当に忘れ、
押し入れの奥のほうにしまってあった麻雀一式を持ってきた美沙が
「これやろこれやろこれやろー!!三船来たしー!」と意味のない理由をつけて机の上にそれを置いた。
夕飯の残りを食べていた陽介がその誘いに乗り、陽介がやるならーと祐樹も参加、
宏光はサカキが倒せないんだ!!と言ったことから断ったんだと判断。
亜美はルールよくわからないよ?と言いながら席に着いた。あっちゃんは腹痛でパス。
・・・・・ということがあって、罰ゲーム付きの麻雀をやることになった。
そして結果、亜美が「それローン!!メンタンピン、サンショクしかもドラ3!!倍マーン!!」
「ありえねーーーー!!」
「っつーか詳しすぎじゃん、亜美」
「おれもうやだ・・・」
なんてことが続いて、亜美が一位になった。最下位は陽介だったので、亜美が陽介に指令をだす。
そして冒頭へ。亜美は陽介にアンパンマンを歌うことを命じたのだった。
「♪そ〜んなのはい〜やだ」
やっぱり姐御より最強の15歳児のほうが似合うよぉおおおお
<ITEM LIST>
筆記用具:4 成人男性の落し物:1 下敷き:1 タオル:1 懐中電灯:1
井上の扇子:1 MURAGIの手紙:1 美沙の扇子:1 ハンカチ:1
あっちゃんの正義:プライスレス スナックパン:4 菓子パン:4
ファンタオレンジ:2 ファンタグレープ:2
<ステータス>
+水澤亜美 LV5
HP:58/58 MP:53/53 装備:はさみ 麦わら帽子
現在の称号:姐御(年下から慕われて云十年・・・?うそでもいいから言われてみたい、そんな称号)
+井上祐樹 LV3
HP:55/55 MP:36/36 装備:コンパス
現在の称号:勘違い(同じせりふと思ったら違ったり、一致団結したと思ったら違ったり…勘違いが得意なあなたへ)
+金井美沙 LV4
HP:54/55 MP:51/51 装備:テーブルクロス
現在の称号:秘書もどき(つまりは秘書じゃないんですよ。秘書に相応しくないあなたへ贈る称号)
+加藤宏光 LV3
HP:55/55 MP:50/50 装備:GB(シルバー)
現在の称号:ポケモンマスター(目指せ151匹。でもヤドキング持ってるならけっこう良い線行ってますよ)
+本崎明弘 LV2
HP:35/45 MP:28/28 装備:サバイバルナイフ
現在の称号:さすらいのツッコミ芸人(つっこむためなら命も捨てる、強い意志のある者だけに与えられる称号)
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