公費負担補助教材の見直しを 使いにくい「作文の友」は廃止する 全員に持たせる必要のない「明るい心」「楽しい読書」 「みんなの安全」「たのしい体育」は 学校保管に 削減額2千万円は、消耗品費や算数セットなどの公費負担に 選定は学校現場の声を聞いて、民主的に 岡崎市では、小中学校で使う補助教材が一部公費負担に
なっています。義務教育は無償という精神から言うとよいこと ですが、公費負担となっている補助教材が、教育・税金の使い方という両面から本当に有効なものであるかどうか検討する必要があります。 ちなみに、今年度の公費負担補助教材の岡崎市の負担額は、市教委の資料によると県振興会発行分が2222万6900円、文化振興会発行分が5680万9430円、合計7903万6330円とかなりの高額になっています。(右表) 1.使いにくい・全員に持たせる必要のない補助教材を見直す(小学校補助教材を例にとって) (1)「作文の友」は使いにくいという声が多く、実際に現場であまり利用されていないというのが実態です。 そのため毎年市教委から使うように指示がある補助教材の筆頭になっています。 作文指導は、補助教材「作文の友」がなくても教師の工夫で指導できるし、「作文の友」のための授業をあえて行わざるをえないという矛盾も生じています。 従って、教師からも父母からも批判の多い「作文の友」の公費負担をやめることを提案します。 (2)「楽しい読書」「たのしい体育」「みんなの安全」「あかるい心」は常時使うものではなく、各学年1学級分プラス何冊か余分があれば、十分利用可能な教材なので、児童一人1冊持つ必要はありません。 「あかるい心」を例にとって説明すると、「あかるい心」は、道徳の時間に利用する教材として公費負担となっていますが、あくまでもこれは教材の一つであって、他にも文部省の道徳資料や他の出版社の道徳資料、TV視聴によって道徳の授業が行われています。 毎時間「あかるい心」が利用されているわけではありません。この点から言っても、貴重な税金を使って全員に支給する必要性はありません。 学年に1学級分備えてあれば十分ではないでしょうか。 従って、「楽しい読書」「たのしい体育」「みんなの安全」「あかるい心」は50冊程度学校で保管することを提案します。 2.経費節減の試算 (1)の提案で449万円の節減 (2)の提案で各学校各学年1学級分40冊、予備としてプラス10冊の計50冊購入するとして 50冊×(1070+1320+1590+2280)円×42校=1314.6万円 たのしい読書 楽しい体育 みんなの安全 あかるい心 (ただし、1学級児童数が30人以下の学校である小規模校等は、冊数を減じて計算すれば試算よりもっと節減できる) 2118万円−1314.6万円=803.4万円の節減 (1)(2)の提案を合わせると合計1252万円以上の節減ができます。 3.中学校においても同様の措置を 廃止する補助教材 「はばたく中学生」(1年生) 学年で50冊程度用意 「中学生の安全」「明るい人生」「中学生の学級活動」など これで、約700万円の節減になります。 小中学校合わせると、約2000万円になります。 4.さらに節減効果が期待できる 今の制度だと個人持ちの補助教材なので、毎年購入することになりますが、学校で50冊程度保管という制度にすれば、毎年購入する必要もなくなります。 指導要領の部分改訂等があった時に買い換えればよいことになり、そうすればもっと節減できることになります。 振興会が毎年その年度の補助教材を発行するとしても、それは部分改訂で内容が毎年大幅に変更されていることはありません。 このようにすれば、数年で数千万円というお金が他の有効なところに使い道を変えることができるのです。 5.節減した金額をどこに使うか 1252万余円以上を教育予算で不足している部分に使うことができます。 年々教育予算は、赤字財政のあおりを受けて減額されているのが実情ですが、今ある予算の枠内で、このように予算の使い道を変更して、必要なところにお金をまわすということが大事ではないでしょうか。 義務教育は無償という精神にもとづき補助教材を公費負担とする措置がとられてきたとことから、父母負担を軽減する目的で節減されたお金が使われることが望ましいでしょう。 そこで ・各学校で未だ父母負担として徴収されている文房具等の消耗品費にあてる。 ・算数セット・ピアニカ・大工道具などを公費負担にしてさらに父母負担の軽減をはかる。 ・総合学習で必要となる新たな教材・教具などの予算を確保する。 ・不況で親の経済状態が悪化している子どもへの援助に使う。 ・振興会の副教材で殆どの学校で購入している「算数の友」を公費負担にする。 ことを提案します。 6.市教委が進める補助教材活用状況調査に問題あり 父母からの指摘や批判、議会での質問、私たちの提案を受けて、市教委が公費負担補助教材の活用状況を現在調査しています。 その方法は、アンケートと指導主事訪問の際の中身のチェックです。調査の趣旨がどういう形で各学校に知らされているかよくわかりませんが、各学校の対応を聞いてみると、「正直に実態や意見を述べる」というものにはなっていないようです。 これまで、市教委は再三「補助教材の使い残しがないように」と言ってきたわけで、こういういきさつから活用状況の調査となると、「活用していないと使うように厳しい注意・指導を受ける」と現場がとらえるのは普通でしょう。 実際、ある学校では「作文の友」を主事訪問までに必ず使うようにと教務主任から言われて朱書きを入れたとか、あたかも使っているように「本に折り目」をつけておくとか、「文中にラインマーカーで線を引かせておくとよい」などの指示がされた学校もあります。 これをもって、活用されているとして市教委は満足するのでしょうか。 現在、校長会・PTA・教師代表で検討委員会をつくり見直しを始めたと聞きますが、このような「活用状況調査」でもって、判断するとしたら大きな誤りをおかすことを指摘しておきます。 7.本来補助教材の選定は学校にある 補助教材の選定については、下記に示すように「岡崎市学校管理規則」という条例に定めてあります。
これに基づいて、4月当初に補助教材使用の届けをだしているわけですが、振興会の補助教材は、前年度に採択するようになっています。 しかも、公費負担の振興会の補助教材は、有無を言わせず学校に届けられます。 学校管理規則をみると、本来補助教材は学校で決定し市教委に届けるものです。前年度に採用を決めるという特別扱いの今の振興会補助教材の採択のあり方も見直していく必要があるといえます。 名古屋では、各学校の判断で採択しています。「明るい心」は、260校中30校が不採択、学年で何冊か購入して学校保管とする、一部の学年が採択するが7校となっています。 【注】<資料について> 公費負担補助教材 H.13.3.1決算 (1万円未満切り捨て) H.13.9月議会 決算委員会で公表された資料より作成 これに、夏休み日誌・冬休み日誌を加えると、市教委発表の7903万円になる。 ほぼこの内容で、12月末に、 |