
手塚プロダクション・扉座 プロデュース 劇団扉座 第33回公演
「新浄瑠璃 百鬼丸」〜手塚治虫「どろろ」より〜
公演場所:紀伊国屋ホール
公演期日:2004年6月16日(水)〜23日(水)
キャスト
岡森諦/白眼童子 杉山良一/五行上人 有馬自由/醍醐景光 山中たかシ/どろろ 犬飼淳治/瀬川梶之介 佐藤累央/百鬼丸 鈴木利典/上人の使い 岩本達郎/梶本六郎太 上原健太/双面 高木智之/真咲道山 中原三千代/美濃 鈴木真弓/女主人 高橋麻理/百鬼丸の声 仲尾あづさ/椿姫 鈴木里沙/逆手鬼 山口景子/みお 茅野イサム/多宝丸 平栗あつみ/阿佐比
醍醐景光は天下をとるため魔物と契約、生まれてくる我が子の体の一部を48匹の魔物に与えた。このため、生まれきた子は目、鼻、口、手・・・48カ所の足りない身体で生まれてきた。醍醐は生まれきた子を不吉と殺すように命ずるが母阿佐比は殺すことができず、何とか生き延びてくれればと、子をタライに乗せ川へ流す。
時は流れ、醍醐は魔物の力を借り天下をとっていたころ、子もまた生き延びていた。子はある医者に拾われ育てられた。子には特殊な力がそなわり、念によって人と話すことができ、刀も操ることができるようになっていた。名を百鬼丸と名のり旅をしている。身体を奪った魔物を倒すことにより奪われた部分を取り戻すことができる。魔物を倒し普通の人間に戻れたならば母のもとへ戻ろうと、魔物退治の旅、そして人間に戻るための旅。
三味線音楽における語り物の総称です。室町時代に成立して、江戸時代に最盛期を迎えました。
人形芝居や、歌舞伎の音楽、あるいは純粋な語り物として広く庶民に愛好され、日本音楽の一大ジャンルを形成しました。
今まで手塚治虫の作品の舞台化って、けっこうあるんですよね。
「リボンの騎士」「陽だまりの樹」「アドルフに告ぐ」「七色いんこ」「ばるばら」「雨ふり小僧」「ブラックジャック」・・・。
どれもこれも、代表的名作品ばかり。そして、満を持して「どろろ」の舞台化!
でも、公演前のチラシを見て疑問が。
「新浄瑠璃」って、何ぞや?
たぶん日本古来の物だろうから、歌舞伎とか能とかみたいに字幕スーパーでも付かなきゃ意味が分からん。って感じなんだろうか?洋楽とかみたいに、意味は分からないけど不陰気だけでも感じ取ってくれ。みたいな感じか?
正直、迷った。「どろろ」ってだけで見に行くか?それとも、意味が分からないんじゃ観ても意味が無いか?
意を決して(?)イザ、ホールへ。
今回は、「紀伊国屋ホール」。このホールには嫌な思い出が・・・。
紀伊国屋は2箇所のホールを持っていて、一つはこの「紀伊国屋ホール」。もう一つは「紀伊国屋サザンシアター」。
両方とも同じ新宿にあるだけに、俺は勘違いしてしまい間違えて「紀伊国屋サザンシアター」に。慌てて「紀伊国屋ホール」に行ったら、すでに開場していた・・・。10分遅れかな。恥ずかしかったです。
話を戻しましょう。
OPは、浄瑠璃から始まる。「意味が・・・」と思ったら、他の劇団員達が浄瑠璃に続き意味を蕃昌してくれる。これなら、分かる。しかも、不陰気を壊さずどろろの世界観を出している。劇団員・・・ほぼ全員か?ろうそくを持ち、揺れる炎の中、浄瑠璃が語られる。これで、一気に「どろろ」ワールドに引き込まれてしまった。
原作を大体(怪しい)知っていたので、この脚本には正直驚いた。
だって、百鬼丸って刀の名前かよ!それより、「どろろ」って男かよ!女じゃないのかよ!とまあ、原作知る人にとっては突っ込み所満載だった訳だが、段々気にならなくなっていった。
原作が未完の話だけにどう終わらすのかと思ったら、百鬼丸が征夷大将軍!?オイオイ。でも、辞退したが。
やっぱり、旅人って言うのは目的地はあってないようなもの。他の事にも言えるけど、結果が大事ではなく、そこへ行くまでの過程が大事なのだなと。だから、旅というのは終わらないのだなと。
最後に・・・DVD化要希望!!