

たけちゃんのラジオ情報
エモーショナル・ビート“ZERO GROOVE”
寺島進ゲスト
佐藤公哉(相談役)
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藤田ミキト:さァ、『ZERO GROOVE』ミート・ザ・スターズ、今週は火曜日からずっと、映画『BROTHER』ウィークということでね。
棚橋由美:はい。
藤田:今日は寺島進さんが来てくれました。では自己紹介を、本人の渋い声でもう一度お願いします。
寺島進:加藤隼戦闘隊の、寺島進です。よろしく!なんつって(笑)
棚橋:(笑)「なんちって」なの!?よろしくお願いします。
藤田:よろしくお願いします。
寺島:よろしくどうぞ。
藤田:あの、こういう生のサテライトってのは慣れないと思うんですけど、寺島さん、今もう本番入ってます、大丈夫ですか?
寺島:あ、はい。
棚橋:寺島さん、ラジオ出演というのは?
寺島:二度目ですね。はい。あ、三度目ですか。慣れないっスねェ(苦笑)。
棚橋:こういう、見えるところでというのは?
寺島:『HANA-BI』の時に一度、こちらでやらしていただいて。
藤田:今日は、ちょっとVネックのセーターと、下はスポーティな感じですけど。
寺島:ジャージです。すいません、雨降ってるもんで。
藤田:ジムから帰って来た、みたいな。
寺島:いや、ただ、歩いて。
藤田:さァその『BROTHER』ですけども、あの、寺島さんの役どころっていうのは、もう知ってる人も多いと思うんですけども、たけしさんの舎弟な感じなんですよね。
寺島:そう、舎弟ですね。ヤクザの舎弟で。忠誠を誓ってると言うか。
藤田:そうですよね。で、今回も、たけしさんの映画には欠かせない寺島さんですけども、役作りとかで、凝ったとかこだわった部分ってのは何かあるんですか?
寺島:役作りって、役作りって言うか、それはあの、まず今回、脚本がね、鳥肌立つぐらい素晴らしくて――毎回そうなんですけど。今回その自分の役がね、すごく――もし自分が裏稼業の仕事とかしたら、この役って、こういう生き方するかも知れないな、ってのはすごくジョイントするところがありまして、すごい鳥肌立ちまして。役作りってのは、ホンですごくもう、自分でイマジネーション、ブワーッと湧いたし、それにやっぱり、北野監督ってのはその、ああしろこうしろとか、一から十まで教える方でもないですし、あの人の佇まいを見たりとか、あの人の寡黙なうしろ姿を見た時に、何かこう、こうやったらいいんじゃないのかな、とか、いろんな空気感の中でね、向こうの言葉が流れてこっちに伝わって来るような、感じさせてくれるような感覚なんで、ホントにあの人の世界に、感覚に近づけるように、その人の、監督の匂いに近づけるように、いつもビンビンアンテナ張ってないと、置いてかれちゃうなァ、っていう感じはすごくありますから。
藤田:寺島さんは、たけしさんの作品にたくさん出てるから、逆に周りの役者さんから、「たけしさん、今何考えてんのかな?寺島さん」とかって相談されたりしません?
寺島:……。
藤田:それはないですか?
寺島:それは、監督のおっしゃることを、ホントに、耳ダンボにして聞いて、それであの人の姿を、いつもこう、うしろからでも見てれば、感覚として伝わると思うんですよね。俺なんかすごい時間かかるタイプなんで、周りの役者さんはやっぱ素晴らしかったですねえ。自分なんか、何回出たから何とか、とか言われますけど、ホントに初めての人とか、アメリカの役者さんでも日本の役者さんでも、もう、すぐ対応できると言うか、いかに自分のレヴェルの低かったことかなァ、と恥ずかしかったんですけど(苦笑)。
藤田:いやいや。
寺島:でもホントに、今の自分をここまで引き上げてくれたのは、北野武監督の、ホントに、おかげなんで、もう紛れもない事実なんで、まァそれはもうホントに、もっともっと頑張らなきゃいけないなと、励まされてます、自分の中でね。
藤田:ぼくも『BROTHER』見させてもらって、今までのたけしさんの作品もいろいろ見て、もう、映画の中でも舎弟な感じの“BROTHER”ですけど、ホント、公私共にすごく、男の固い絆みたいなのを感じますよね。寺島さんとたけしさんの間に。
寺島:あァそう……ありがとうございます。
藤田:ということも含めて、楽しんでもらいたいと思ってね、あの映画。特に女の人には判りづらいかも知れないですね、あの映画。
寺島:いや、今ねえ、何かどっか、軟弱化と言うかね、軟弱な男とかね、ドラッグストア行けば油(取り)紙とかね、化粧道具買う男とかいるでしょう?
棚橋:いますねえ。
寺島:日本が、何かぬるくなってるような感じがするんですよ。やっぱり女の人もね、やっぱりね、何か、惚れたとかねえ、カッコイイとかじゃなくてね、強い、守ってくれる男に惚れると思うんですよ。それで、女の人にも見て欲しいし、男の人もそれに刺激されて、熱い気持ちと言うか、昔日本人が持ってた粋な部分とか、すごい昔気質な、寡黙ではあるけれども、いざ行動する時はちゃんとやる時はやるぞ!という、その何か粋な部分と言うか、今の日本で忘れかけてるところをね、すごく甦らせてくれると言うかね、戦う血がグワーッと上がると言うか、自分もホント、この映画参加して、どっか気づかされたところもありますし、もう見ていただいたお客さんはもっとそれが、ボンボン、こう、エネルギーと言うか力が湧いて来るような、何かを感じさせてくれると思うんで、だから男の人も女の人も、ホント絶対に、見て欲しいですね俺は!ええ。
藤田:今の油紙の一節のところで、寺島さん、普通でもちょっと唇とんがってますけど、よりとんがりましたね、今ね。
棚橋:ははは。
藤田:キュッと、カッコ良かったですね、今。
寺島:いやァ(苦笑)。
棚橋:演じてない時の寺島さんっていうのは、やはりそういう、男らしい男なんですか?
寺島:いや普通ですよ。
棚橋:油取り紙は絶対使ったりはしない?
寺島:撮影で一回使ったことはありますけど。
棚橋:お仕事ではね、へぇーっ。
寺島:プライヴェートではもちろん使わないですけど。
藤田:じゃあ話がすごく脱線しそうなので。
棚橋:ごめんなさい(笑)。
藤田:一曲挟みますか。この『BROTHER』を見て、ゲストでも遊びに来てくれたZEEBRAが作ったすげえカッチョイイナンバー、ZEEBRA
featuring AKTIONで“Neva Enuff”。
(曲)
藤田:『BROTHER』を見たZEEBRAがインスパイアドされて出来たナンバーで“Neva
Enuff”、お送りしました。さァ、ぼくも棚ちゃんも試写は見せていただいたんですけど。
寺島:ありがとうございます。
藤田:ぼくが役者だったら一番やりたいな、っていうのが、寺島さんが今回やった加藤っていう役でしたね。
寺島:あァそうですか。
藤田:おいしいですよね。
寺島:いや、おいしいと言うより、これさっきも言ったように、脚本がホントに恵まれたと言うか、ホントにあとはまァ、脚本力と編集力がホントにもうすごいんですよね。驚かされますからね、たけしさんの編集力は。それにやっぱり、あとすべては演出ですね、現場での。はい。
藤田:あの、まだ見てない人たちのためにね、一番ショッキングなシーンも寺島さんのシーンと言えるし。
棚橋:それに、女性の私から言わせてみれば、まだ見てない方がいるから詳しくは話せませんけど、寺島さんの役は判らない!
藤田:あ、ホント?それは、たけしさんに賭ける忠誠心みたいなものとか?
棚橋:そうそうそう。
藤田:あ、それはなかなか判んないかも知れないですねえ。
棚橋:女性には。
寺島:うーん、年代によるかも判んないですねえ。
棚橋:年代?
藤田:でも、判んないかも知んないけど、見て判断して欲しいですよね。
寺島:そうですね。やっぱりあの、試写で見た方――27日からやるじゃないですか。やっぱりこれ、北野武監督の映画というのは、毎回ホントそうなんですけど、一度見た衝撃と、二度三度、五度見たら五回ともみんな違いますし、いわゆるスルメ映画と言われてるんですよね。噛めば噛むほど味が出て来るような。ホントそういう映画なので、もう一度見ていただきたいし。
藤田:見ます見ます。あの、たけしさんの映画って、ババン!というシーンのちょっとあととかに、何かポッカリ満月とか映ったりするんですよね。月とか海とか。
寺島:あァ、はい。
藤田:何かあそことか、いきなり空気感をサーッと違うとこに持ってかれますよね。
寺島:あァ、それがすごいいいと思うんだよね。感じ方、フィールと言うかね、考えると言うか、考えるより感覚の方が大事だと思うんですよね。
藤田:ぜひみんな見ていただきたいですけど、『BROTHER』というタイトルで、ぼくが見た感じだと、ホントに、真木蔵人さんと腹違いの兄弟のたけしさん、そして寺島さんとはいわゆる裏社会の中での舎弟、兄貴分・弟分みたいな感じで、そしてたけしさんはそのあと、黒人のギャングとも、何かちょっと“BROTHER”な心がつながる、みたいなところがあるんですよね。そこはすごいいいんですけども、あの、寺島さんが「あそこだけは見逃して欲しくねえなァ」みたいなシーンっていうのは、言える範囲でいいんですけど、ありますか?
寺島:いや、もうこれはねえ、たぶん皆さんもおっしゃると思うんですけどね、ホントね、大袈裟な話ね、まばたきしないで欲しいですね!もう見逃して欲しくない、まばたきしたら損するよ、みたいな。
藤田:じゃあ、まばたきするなら左右替わりばんこぐらい?
寺島:大袈裟な話ですけどね、例えですけど、そのぐらい見入って欲しいですね。ちょっとリラックスしながら、フラットな状態で見入って欲しいですね。素直に感覚で感じて欲しいですね、何か。
棚橋:あと、ところどころユーモアのセンスを感じて、笑いたくなっちゃうシーンがあるんですけど、笑っちゃってもいいんですか?
寺島:自由じゃないですか。
棚橋:声を出して笑っても。
藤田:一番笑いが起きるのも寺島さん絡みのシーンなんだよね。
棚橋:そうなんですよね。
藤田:すごいいんですよ、だから。
寺島:怒るも笑うも、もう個人の自由だと思います。
藤田:ところで、話コロッと変わるんですけども、今日、「○○恐怖症」っていうテーマでやってるんですが、寺島さんの恐怖なものってのは何ですかね?
寺島:恐怖ですか?恐怖はやっぱり、トラウマとかあるじゃないですか。やっぱり自分は、あの、ゴキブリが嫌いなんですよ。
棚橋:すごく渋く、四文字を言いましたね。
藤田:ホントホント、何で「ゴキブリが嫌いなんですよ」って言うのまでそんなに渋いんですか?
寺島:……(苦笑)。
藤田:モテモテですね、バーで!
棚橋:バーで、って(笑)。
藤田:絶対に。
寺島:違うんですよ、あのねえ、俺あの、(実家が)深川の畳屋でね、夜になると、お店とか行くとね、もう巣になってるわけですよね。でもう、ゴキブリ飛んで来たりするのはもう、子供の頃に怖くてしょうがなくて。それ、自分で今アパートにいても、たまに夢見るんですよ。目開けたら――夢の中でですよ、夢の夢なんですけど――パッと目を開けると、アパート中がね、ゴキブリガーッとなってるんですよ。
棚橋:はははは!
寺島:もう何万匹もいるような、「うわーっ、俺今こんなとこにいるんだ、寝てんだ」っていうね、その恐怖心で冷汗かいてバッと起きた時、「あっ、夢だったんだ」とか言って。それだけホントゴキブリ嫌いなんですよ。もう、いると寝れないんですよ。
藤田:へえー、ヒッチコックみたいな夢見てるんですねえ。
寺島:ヒッチコックの世界ですねえ。だから、家ではあの、料理とかしないんですよ、わざと。
藤田:あっ、ゴキブリ出ちゃうから。
寺島:お湯沸かしてカップラーメン、の世界ですね。アパートにいる時は。
藤田:へえー、そうなんですか。意外でしたね。
棚橋:ねえ。
藤田:キマり過ぎの寺島さんからそんな話が聞けて、ぼくホッとしました。ぼくはゴキプリ平気ですから(笑)。
寺島:ああー、いいなァ。
藤田:映画の話に戻りますが、1月27日土曜日、いよいよ北野武最新作『BROTHER』公開になります。ぜひ皆さん足を運んで下さい。ラストにですね、このラジオを聞いてるリスナーのみんなに、寺島さんの方からメッセージをいただきたいんですけども。何でもいいです。
寺島:そうっスねえ、うーん、今年はホントに『BROTHER』現象を起こして欲しいですねえ。ホントにたくさんの、この映画を見て何かを感じてくれた人が、俺らの中でも“BROTHER”だと思ってるんで、お客さんに対して。ホントにたくさんの“BROTHER”がボンボンボンボン、列を並べるぐらい劇場に増えて欲しいですね。たくさんの、映画『BROTHER』を愛してくれる人たちがお客さんで、そのお客さんがホントにたくさんの“BROTHER”になるわけですから、何せこの、見て欲しいですね。もう、硬派な映画なんで。
藤田:ありかどうございます。もう、こないだも出ましたけれども、何せ、映画館で見るために作った映画だという話をありましたから。
寺島:あァ、真木くん言ってましたね。その通りですね!
藤田:ぜひ皆さん見て下さい。今日はホントにお忙しい中ありがとうございます。ゲスト、寺島進さんでした、ありがとうございました!
寺島:ありがとうございました。
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藤田:いやァ、寺島さん、渋かったですねえ。
棚橋:カッコイイですねえ。
藤田:スタジオを出る時に、「いやァ、何話したか全然覚えてないよ」って言ってましたけど、それが渋いからずるいよね。
棚橋:ねえ、どんな言葉も渋かった。
藤田:そして、サインと一番欲しいもの、書いてくれました。
棚橋:何でしょう?
藤田:「強い気持ち」です。
棚橋:また男らしいですねえ。
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