ブランド HOOK(HP)
発売日 03/6/13

全体 88点
シナリオ(キャラの良さ含む) 89点
音楽 67点
93点
システム 75点

ネタバレ含む、唐突な「それ散る」との比較コラム そして純粋なシナリオ別評価

シナリオ面


良いシナリオと、それほどでもないものの差が激しいように思えた。
ラストギリギリまでは相当良いのに、そこからガクッと来てしまうシナリオも3つほど。
ライターが4人もいることでの弊害も大きい。
シーンごとにライターを変えてしまっているため、ばらつきが出たり。
キャラ同士の掛け合いももっと欲しかった。

キャラだけなら去年で言う所のそれ散る並の評価。
賞賛に値する面白さだったといえる。
それだけに、上に書いたようないくつかのシナリオについては本当に残念なのだが。
それでも、この手の「萌ゲー」「お手軽ゲー」の中では最高峰の位置にいるのではないだろうか。
ちなみに、エロの方もそれなりに重視されている。


音楽面

ひたすらに無難な曲ばかり。
ひどい曲は無いが、それほどに個性的な曲もない。



ポイント高し。
絵の技術どうこうよりも、作品に合わせきった絵に乾杯。

システム面

パッチ必須。
スキップ機能に難があったのはきつかったです。(どうやら今は改善されているようです)


















唐突コラム 〜「それ散る」と「オレポケ」比較〜(両作品のネタバレ注意)

1.第一印象

初プレイ時、日常描写に非常に長けているテキストの中にそれ散るを見た。
オレポケは、掴みの時点ではそれはもう大成功していたのだ。
それは偶然ではなく、2作品ともまずはキャラで掴もうとしていたし。

2.シナリオ

オレポケのヒロインは8人。相当多いほうと言えるだろう。(それ散るは5人)
8人それぞれかなりバラバラで、あらゆる層を掴もうとしたのかもしれないw

それ散るの場合、希望シナリオをメインとしていたものの、どのシナリオもほぼ同じ割合になっている。
というのも、希望シナリオを軸にした上で、他シナリオも似ている路線で話を進めていったから、希望シナリオはそこにちょっとプラス要素を加えただけなのだ。
悪く言えば混ざってしまっているそのシナリオ構成とは違い、オレポケは至って普通のヒロイン別完全分岐になっている。

オレポケの場合は、メインヒロインが一人(ナズナじゃないですよw)と、他7人といった感じ。(その中ではナズナが一番上に来てますがw)
要するに、「オレンジポケット」という主題に沿ったシナリオを一つと、後は違った話を7本、というものだ。
上のレビューで、ガックリ来たシナリオも3つほど、と書いたが(具体的には、エル、桐子、円)それはD.C.の時に感じた手抜き感ではなく、好みの差、もしくはライターの実力不足に見える。

どちらが良い、というわけではないが。
主題を他シナリオでもちまちまと引きずっているものよりは、オレポケのようにメインに主題を集約させ、他は完全に別シナリオ化されている方が気持ちが良い。
しかし、例が悪いかもしれないが「kanon」「それ散る」のような作品はこの引きずり方が上手かったと思う。
メインシナリオへの伏線に利用しつつも、単独のシナリオとしてかなりの完成度を誇っていると言えるからだ。

3.音楽

オレポケが「03年のそれ散る」たりえなかった最大の原因はここにある。
オレポケがひたすらに無難な音楽ばかりを使用したのに対し、それ散るは殆どの音楽で挑戦していると思うのだ。
音楽は場面に合っているだけではダメで、インパクトも重要なのだ。


追記(またの名を愚痴)

……エルが反則です、先輩。
狙ってますね? 狙いすぎですね?
個人的なキャラの順位では、今までの作品で二位でしょうか。
小町さんは抜き去られた模様ですw

そして最後に純粋なシナリオ評価

ナズナ>美典>羽弥>エル>桐子>=円
(謎追記: ナズナシナリオ、世間的には評価よろしくない様子。まぁ、そうでしょうね。これ、ツボにはまらなかったら全然面白くないですから。
 僕の場合、たまにこういうことがあります。<例:ねがぽじの美奈萌 等>まぁ、数多くあるレビューサイト、こんなこともたまにはあります。
 他については、結構無難な評価だと思いますよ。
 あと、恵留は何故にカタカナ表記なのか、わざわざ問うてくる人もいましたw これは、もう、なんというか。エルはエルなんだと(謎 

 最後にもういっちょ。主役は? と聞かれたら。崋山と答えるのが普通でしょうこの作品。
 最早この領域まで来ると、秀晃こそサブ(何 
 何気に所々古文の読みを使っていた辺りは、小技が利いていると思いましたよ。)

 以下お気に入りの文章。

崋山「例えば、祖父に訊くとして、だ」
…え?
秀晃「あ、うん」
崋山「何と答えると思う?」
秀晃「ん? うーん……」
なんだよ突然。
でも……先生が?
そうだな……
秀晃「……思うようにやれとか、言われそうだな」
崋山「うむ」
秀晃「なるようになる、とか」
崋山「そう言うに決まっている」
秀晃「……そっか」
あの先生ならきっと……
崋山「なぜならそれは、祖父ではなく、お前自身の言葉だからだ」
……
崋山「祖父は助言などせんぞ? ……そして己もな」
(中略)
秀晃「いーわ、俺、もう帰らないと」
円「ちょ、ちょっと待ちなって!」
崋山「そうだな、手当ては妹にしてもらうが良い」
秀晃「……大きなお世話だ前世代野郎」
崋山「ふ、疾く戻れ優柔不断め」


こんなもんですね。