片鉄2列車乗車体験記
(H3/5/14ころ)


金曜の3限が終るといつものように下宿にとんで返り、寝袋、カメラを持って、 岡山駅に行く。
赤穂線の115系に30分ほど乗り、西片上で降りる。
築堤上 からは片上の町と海が見え、気持ちがいい。
さびれた商店街を抜け、右に曲が ると、そこに片上鉄道片上駅がある。
この駅の外れには鉱石積み下ろし施設がある。 駅員さんに断って、車両たちを見に行く。貨車を見ると、汽車会社岡山工場、若松車両などの珍しい銘板がついている。
ホハフ2002 2003 の車内の木の壁に雨漏りとかチョークで書いてある。 そして2004とも見比べると、3両とも車体の台枠の形、ハンドブレーキの取り 付け方法が異なっていて、かなりのゲテものである。
しばらくするとDD13が客車をつなぎに行く。
そして駅に据え付け。
僕も片上ー>800円区間の切符を買って乗り込む。
いつものようにDD13 552 ホハフ3001 3002 2004という編成だ。
ただし乗車できるのは3001のみ、後は締切である。
乗客は、工場の勤め帰りの人がちらほらいる程度である。
(多分耐火れんがの工場だろう。)

運転課長さんに見送られて発車する。
駅を出てすぐ、左にカーブしながら、短い鉄橋を渡り、踏切、そして赤穂線を くぐる。のんびりした速度で、谷間を登っていく。
やがて、新幹線の下をくぐる。なおも谷を登ると、トンネルに入る。
抜けたと ころがサミットで、しばらくすると、清水に到着する。
交換設備は残っている が右側の線路はほんの一部、撤去されている。
この駅はやたらと有効長が長い。
SL時代、坂を登るため列車を分割した名残だ そうだ。
のどかな風景のなか、ゆっくりと築堤を下る。
中山に到着。
片面ホームの小さな無人駅だ。ここまで乗降客は0である。
この駅をでてすぐ左の線路ぎ わに「かんぴょうを干さないで下 さい」なる看板がある。
建設中の山陽道の橋の下をくぐる。
左に急カーブすると、接続案内が流れ、 和気に到着する。
ここで20分程度停車、JRと接続をとる。
行き違いの片上行きも間もなく入ってきて20分程度停車、JRと接続をとる。
ここから3002にも、乗れるようになる。
高校生や買いもの帰りの人をたくさん 載せ、発車。
JR線を跨ぐための築堤を登りきり、JR線を跨ぐ時、JRの上りコンテナ列車がちょうど下を走る。
町中を走り、本和気を過ぎると、 麦畑田んぼ
のなかを走る。 益原を過ぎると山が迫り、いよいよ吉井川に沿って走り始める。
大きな堰を過ぎてすぐ天瀬、そして、川が大きく左に曲がり、いい景色だなと 思うと、いきなり岩肌が迫り、短い2つのトンネルに入る。
トンネルを抜けると左にカーブしはじめ、河本に到着する。
河本を出てすぐ、右手に2両の車掌車が見える。
片鉄ファンの溜り場となっている喫 茶北斗星だ。
竜ヶ鼻陸こう門を通ると、ふたたびのどかな田園風景となる。
踏切を渡ると、矢田だ。
右手には立派な貨物ホームが見え、対向式ホームで、 中線もある。
駅舎も大きく、有人駅である。
駅の裏口から出る人の方が多い(こちらの方が町の中心に近い)ので車掌さん が改札をしている。
やっと、改札が終る。
発車だ。

piyooo--

矢田の駅をでると、少しの間は両側は田畑となる。しかし、それもつかの間、 国道の踏み切りをすぎると、吉井川と山にはさまれた狭いところを走るように なる。左の窓からは、川面が見下ろせ、気持ちがいい。
ところが、一瞬、右の 窓が真っ赤になる。日本弁柄の工場だ。 ここは、かなりの駅間距離がある。
苦木の集落を抜けると、苦木の駅だ。ここは、右側にホームと駅舎がある。右 側には、草むしたホームあとが残っており、独特のムードがある。
ふたたび川に沿って走ると、左カーブとなり、塩田の集落が見えてくる。川 の中洲が美しい。
と突然、民家の庭の前に停車する。何と、これが杖谷の駅である。
一応、薄緑に塗られた待合室がある。
しかし、これは、やっぱり、私設停留所といった雰囲気で面白い。駅の辺りに は他にもう一軒の家があるのみである。
右側のれんげ畑を眺める間もなく備前塩田に到着する。上りホームの待ち合い 屋根が好ましい形をしている。
この駅前には、井戸がある。
塩田の駅を出ると、いよいよ吉井川を渡る。この鉄橋は長いが、半分ほどは、川原 の上をはしり、水がない。
セメント工場の塔の脇を抜けると、福田駅(more photo)である。トンガリ屋根の可愛い駅 だ。この辺は水田が多い。 この駅を過ぎると、右側にはドライブインが見え、突然賑やかになる。
小 さい川を渡ると、田んぼの中を築提と短い橋桁の集合で抜け、町並みに入り、 周匝に到着だ。この駅は、かなりの乗降客があり、駅長さんが集札している。
ホームのあじさいがきれいだ。湯郷温泉乗換と書いてある。貨物ホームと下 りホームあとがのこる。
周匝のまちを抜けると、城山の下をかすめ、再び、吉井川を渡る。この鉄橋の 周匝方は、緩くカーブしている。
鉄橋を渡ると、一面の田んぼで、そこに、飯 岡駅がある。この駅もとんがり屋根の好ましい形をしている。
左には大きなコンクリートのまないたがある。昔のホームの跡だ。
この駅を出ると、 左には吉井川が蛇行し、それに沿って走る。車掌の宮内 さんが窓を閉めに車内を廻ってくる。
やがて、終点、吉が原 到着する。
この吉が原は、二面三線、ただし、末期、 営業に使用していたホームは駅舎のある1番だけで、 2番は夜間の客車滞泊 用、3番は機関車の機回し用でした。
また、貨物ホーム、車庫もありました。 夜間滞泊は、DC、機関車とも車庫内でした。
吉井川を見ながら(飯岡ー吉が原)

翌日、11時ごろの列車で柵原を目指す。
駅を出るとすぐ、急勾配になり、鉱山住宅らしきものも増える。
柵原病院の裏 を抜け、右側に引き上げ線が見えると、すぐ、道路を跨ぎ、谷底の終点柵原に到着す る。左側は、鉱石積み下ろし施設、そして、縦坑櫓があり、その迫力に圧倒さ れる。駅舎は例のトンガリ屋根である。
構内の線路はほとんど撤去されており、 わずかに、ホームの先に機回し線が残る。
終点は崖につきあったって終ってい る。本当に鉱山しかない、寂しいところである。

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