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オナニー

自慰、自涜。『創世記』(38:9)にあるオナンの故事から。ユダの次男オナンは、女性と性交するが子孫を残すことを避けて、自分の子種を地面に流したので、主の意志に反したかどで殺される。オナンが行ったのはいわゆる膣外射精で、自慰ではないが、キリスト教ではともに子孫の繁栄につながらない邪悪な行為ということになる。さらにオナニーは、近代においては衛生思想から健康を損なう行為として糾弾されるべきものであった。現在ではそれは、実際上多くの人にとって最初に行う性行為であり、また自分の身体と性欲を理解するという利点において、特に非難されるべき根拠のない自然な行為とされる。また、オナニーは、性交回数の多い人ほど実行回数が多く、少ない人ほどしていないという報告もされており、性交の代替行為とは言えない。“マスターベーション”と言いかえる場合が多い。『エマニュエル夫人』の作中人物マリオが展開するエロティシズムの哲学においては、エロティシズムは均衡を怖れるがゆえに奇数はエロティックな数であり、奇数・一のオナニーは非常にエロティックな行為ということなる。それはまた奇数・三の関係の一形態なのだ。






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