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下水

多くの人はトイレの水洗化を「下水道」と呼んでいるが、厳密に言うと、下水道とは下水道法に基づくもののみで建設省が所管していて、この下水道の役割はトイレの水洗化だけではない。広義の下水道で生活排水(屎尿と雑排水)を処理する主な事業では事業主体、対象地域、目的が微妙に違っている。し尿処理の上では、狭義の下水道以外は浄化槽として取り扱われる。下水道とよく似た事業として、農水省の農村集落排水事業があるが所管の官庁が違うだけでしくみや処理方法は同じ。しかし農家のための事業であるから市街化区域ではできないし、事務所や公共施設の排水を処理することもできない。また、1000人以下の規模を原則としているが、6500人規模の事業もある。
 家庭や事務所の便所の水洗排水や台所や風呂場から排出される汚水と街に降った雨水を合わせて下水と言い、汚水と下水を一つの管で集める方式を合流式といい、別々に管渠で集める方式を分流式という。合流式は1本の管渠で汚水と雨水を集めるので、水質汚濁と浸水対策を同時に解決でき、施工が簡単という長所があるが、雨天時に一定以上の流量になると越流堰より汚水が混じった下水が川や海に直接放流される。晴天時には管渠内に汚水中の浮遊物が沈殿しやすく、これが降雨の初期に真っ黒い濁水となって放流され、この改善が必要となっている。近年、下水道に着手する町は水質保全の役割が重視され、分流式を採用することが多いが、早くから下水道を始めている大都市では合流式を採用しているところが多くあり、現在、約4割の人が合流式の区域に住んでいる。







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