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湯豆腐

 豆腐はさまざまな鍋物につきものですが、湯豆腐は純粋に、豆腐そのもののおいしさを満喫するためのもの。鍋ものといえばワイワイと楽しむことが多いものですが、湯豆腐だけはしっとり落ち着いた雰囲気の中で、静かに味わいたいという人が多いのではないでしょうか。
 湯豆腐の、料理として歴史はかなり古く、「日葡辞書」(1603〜1604年)に「Yudofu(ユダウフ)/ソースをつけて食べる、薄く切った豆腐料理のひとつ」という訳が記されています。
 江戸時代の豆腐料理の書「豆腐百珍」(1782年)では湯豆腐を「京都では湯とうふ、おほさか浪華では湯やっこと呼ぶ」と紹介しており、「守貞謾稿」(1838〜1853年)には「京都南禅寺前の湯豆腐も名物也」との一節があって、京都地方の伝統料理であることが伺えます。その「はんなりと、上品な京料理」のイメージが現在まで残されているようです。







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