◆東大英語◆

東大入試英語大問別対策


*1(A)要約問題対策*

そんなに長くない文章の要約問題。問題文は一ページにおさまっている (というか0.8ページくらい)上に問題冊子の紙が薄いので 一部透かし読み可能(笑)。一部というのは、 冊子表紙の文字(注意事項とか)の文字で見えないからです。 上の表で和訳が出た年もあると書きましたが、それは文章のキーとなる文の 和訳だったので実質的には毎年要約が出題されるということになります。

さて、文章が短めで、しかも要約の制限文字数も 少ないので(30〜40文字とかでも普通) キーとなるセンテンスを見つけることが出来ればよい ということになります。もちろん、 キーとなるセンテンスをそのまま和訳するのは減点対象です。 「この受験生は全体の英文を読んで把握していない」 と解釈されてしまうのです。だから、 全体の文章を読んで内容を把握し、キーとなるセンテンスを見つけたら その他の箇所からキーワードを拾ってきて キーセンテンスにその要素を盛り込んで要約文を作るのです。 少しでも「私は全体をきちんと読めています」 ということをアピールすることが必要です。

私はZ会東大即応コースの英語EJをやっていたので 東大型の問題を解いて添削してもらう機会に恵まれ、 しかもNEXUSという塾では東大型の演習&添削を毎週やってくれたので (特に要約・読解・英作文)もうそれ以上要約の 対策はしませんでした。が、 要約の問題を解いたり添削をしてもらう機会が少ない人も 多いと思うのでそういう人は以下のような問題集で 演習をすると良いでしょう。前述の通り東大英語の要約は キーセンテンスを見つけられるか否かにかかっているので キーセンテンスを外してしまったらおそらく得点は殆どありません。 ALL or NOTHINGに近い採点になると思うので 要約が出来ないとかなりの痛手となります。 確実に得点できるようにしっかり練習しましょう。

英文要旨要約問題の解法(駿台文庫)
要約問題対策本としてメジャーな一冊。『英語要旨大意問題演習』 とセットで使うと非常に良い。この本を使って対策していた人に話を聞くと、 これのPart1だけで東大の要約はOKという声も。
英語要旨大意問題演習(駿台文庫)
東大の要約問題専用の問題集。東大の要約の過去問も載っている。 すでに東大の過去問を持っている人でも、過去問 に要約問題の解法が事細かに説明されていることはないので 東大の要約問題の解き方が良く分かる。 『英文要旨要約問題の解法』と合わせて使うと効果的。
英文解釈のトレーニングPLUS(増進会出版社)
東大の要約と同形式の問題が沢山ある。 東大英語と同形式の問題は探してもあまりないので 演習をたくさんして実力をつけたい人におすすめ。


*1(B)パラグラフ整序問題・パラグラフ穴埋め問題対策*

対策のしようがないとよく言われるのがこの大問。 受験生みんながてこずってます。パラグラフ整序が東大英語から消える気配は 全く無く、センター試験にも穴埋め問題が出題されるので この種類の問題の対策をしようと思う余裕があるなら やっておくにこしたことはありません。

解き方としては(これも色々な流儀があるみたいなんですが) まず選択肢の方の文章に目を通し、 どんな内容についての文章なのかを把握します。 それから穴の空いた本文を読んでいきます。 細かいところは気にせず、パラグラフごとに何が書かれているのか 分かればOKです。さっき読んだ選択肢の記憶が残っているので どういう内容のものが入るのかが分かるんですが…これはもう 問題を解いてコツをつかむしかないですね。

Z会の東大英語EJでも毎号毎号講評のところにパラグラフ整序に 嘆く受験生の声が載っていました。 東大のパラグラフ整序・穴埋めの演習に特化した問題はあまりありません。 なのでやはりZ会の東大即応コースなどをとったりするのが良いと 思います。Z会は解説・講評冊子「旬報」での解説が丁寧で 分かりやすいので、毎回繰り返し解いて解説を読むうちに だんだんコツがつかめてくると 思います。 東大英語で少しでも点数をとりたい人は 頑張って演習してください。

英語長文読解の王道 (1) パラグラフリーディングのストラテジー 読み方編(河合出版)
非常にメジャーな参考書。 注意すべき接続詞・構文などのディスコースマーカーに 着目し、英文を速く確実に読む方法を教えてくれます。 東大英語の1(B)での読み方のポイントが分かると思います。 非常におすすめ。もちろん長文読解にも役立ちます。


*2(A)(B)英作文対策*

例えば慶應の医学部では100wordsの自由英作文が出題されたり しますが、東大の英作文ではせいぜい60wordsくらいの短いものです。 しかも、扱っているテーマがあまりカタくないものが多い (例えば環境問題など、英語以外の知識がないと書きにくい ものはあまり出題されない)ので 英作文の実力さえあればあまり手こずらずに手早く片付けられるはずです。

(A)では数行の(日本語の)問題提起に対して 自分の考えを述べたり、マンガや絵をみて状況を説明 する比較的自由な英作文が出されます。 一方(B)では空欄になっている会話文を埋めたりするので 文の前後関係を読み、状況に合った短い英文を書く ということが要求されます。

慶應医学部の英作文が(文法ミスがないのは言うまでも無く) 内容的にも充実した英文を求めるのに対して、 東大の英作文では短い時間でミスの無い英文が書ければよい のです。内容が面白くなくても、ありきたりであっても、 文法や単語のミスがなければそれで良いのです。 面白いもの・内容のあるものを書こうとするのは時間の無駄になってしまいます。 60wordsぐらいで面白いものを書こうとすること自体結構無理があるし…。

だから第三者に添削してもらい、自分の書いた英文は 第三者から見て間違っていないかをチェックしてもらうことが不可欠と なります。私の場合、Z会の東大英語EJも勿論役に立ちましたが NEXUSの英作文の授業も添削&解説が非常に丁寧で 英作文が飛躍的にできるようになったと思います。 100wordsくらいの長い英作文も毎週書いて添削してもらえるので とにかく書くことに慣れて時間がかからずに書けるようになり、 慶應医学部の対策にもなってとっても良かったです。

[入門編]英作文のトレーニング(増進会出版社) まず英作文をはじめるときに読んでおくと良い本。高校一年生でも 簡単に読めます。 会話形式で書かれているのですぐ読めて、一日で読み終えることも可能。 さすがは通信教育のZ会なだけあって受験生の誤答例が豊富で分かりやすいです。 色々な解答例が載せられているので添削をしてくれる人がいなくても 自分で採点しやすい。[実戦編]とセットで使えば大学入試の英作文対策は完璧。
[実戦編]英作文のトレーニング(増進会出版社) 英作文の問題が豊富で、しかも多くの解答例が載っている。 間違った答案、合格点を得られる答案、模範的な答案など段階別に解答例が 紹介されているのも良い。別冊の例文集も非常に良い。暗記して 使える文章のストックを増やせば東大レベルの英作文対策は完了。


*3(A)(B)(C)リスニング対策*

リスニングが30分もあるということで、リスニングは東大入試の中で 非常に高いウエートを占めています。リスニングが得意だと割りと点数を 稼げます。リスニングが苦手だと結構失点が大きくなってしまうので 何とかして得点源にしたい分野です。

Duo3.0 CD 復習用
Duoはかなり多くの人が使っている単語集ですが、私はCDの方しかやりませんでした。 CDにも英文と和訳が載っている小冊子がついてくるので十分なのです。 短い文章が順に読み上げられていくので電車の中でも歩いている時もリスニング教材として 気軽に聞けて、空き時間が無駄にならなくて非常に良いです。勿論、単語集としても 使いたいのなら本家本元の単語集である Duo 3.0 と合わせて用いるべきです。
TOEFL TEST対策徹底リスニング―実力250点へのLogic & Practice
私はリスニング対策のCDを色々買ったりしましたがこれはめちゃめちゃおすすめです。 TOEFL対策のリスニング教材ですが、どの大学の入試リスニングにも使えます。 とにかく量が多い。多くのリスニング問題集はとにかく文章の量が少なく、 買っても(リスニングは毎日やるものなので)しばらくしたらもう何度も聞いた 英文を聞くことになってしまうのです。これは三ヶ月分の英文があります。 しかもLongのセクションは相当に長い英文が集められているので、 「何度も聞いて分かりきっている英文を読む」ということにはなりません。 また、スピードもリスニング教材の中ではかなり速いです。 東大英語のリスニングのスピードはゆっくりめだと言われていますが、 実際に本番で聞くとそんなにゆっくりには感じられません。 これぐらいのスピードを聞くことに慣れていれば東大入試のリスニングも 突破できるはずです。リスニングの基礎があまり出来ていない人は もう少しやさしめの教材でリスニングの練習を積み、 もっとレベルの高いものを聞きたくなったらor受験生になったら これで対策するのがベストだと思います。
速読英単語(2) 上級編ヒアリングCD
云わずと知れた 速読英単語(2)上級編 のCDです。速さも結構早めで、文章も 長めで重要な単語を覚えられるので一石二鳥。CDにも スクリプトが書かれた冊子がついてくるので聞き取れなくても それを見れば分かるようになっているのですが、 はやりそこは単語集だけあって単語を調べることになると思うので 速読英単語の単語集も買ったほうが良いです。 単語集は単語集で非常に多くの単語が収録されていて、これを覚えれば どこの大学でも通用するというレベルです。 ジャンル別に分けられてあったりして、医学系の単語もまとめられているので 医学部志望者にも役に立ちます。
CNN ビジネス・スペシャル(朝日出版社)
100万語聴破CDシリーズのひとつ。非常に面白い! ブッシュ大統領からビルゲイツまで、吹き込みではない生の 英語のインタビューやニュースが聞けます。もちろんスクリプトつき、和訳つき、 単語の注釈つき、そして写真や背景知識つき!CD自体は49分間の収録ですが かなり何度も聞かないと分からないと思います。因みに13回このCDを聴くと 全部で10万語聞いたことになるんだそうです(^^;) 受験直前にもうリスニングでやることがなくなってたまたま買ってみたんですが 良かったです。これで1260円は安い。このシリーズには他にもCNN日本スペシャルとかが あってそっちも面白いです。あ、英語が苦手な人は手を出さないほうがイイです(笑)。 暇つぶしの間にも英語に触れていたい浪人生やリスニング好きな人向け。

*4(A)(B)文法問題・和訳問題対策*

文法は並び替えだったり不要な語を削除する問題だったりしますが 最近は不要語削除問題が多いと思います。文法問題は年々 やさしくなっていると思いますが熟語を知らないと解けなかったりするので 地道に覚えてゆきましょう。

一方、和訳のほうは構文や熟語を見つけて意味を捉えることは勿論必要なのですが、 むしろ直訳ではない日本語らしい訳が求められているといえます。 現に東大の英語に携わる先生方は「日本語とは程遠い訳文を書く人を排除したい」 といっていますし、東大の大学内で使われている英語の教科書『The Universe of English』 を見ても分かりますが、単語にいちいち訳をつけていたりはしません。 説明をつけていても英語で解説されている場合が多いです。 意味は正確に捉え、かつ、日本語らしい自然な和訳をする練習が必要になります。 単語・熟語・構文が分かっていても、直訳のままの不自然な日本語の羅列では 大幅に減点されると思われますので注意しましょう。

即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習(桐原書店)
Z会の東大合格者による英文法問題集人気ランキングでも一位に輝いた問題集。 大学入試の英文法はこれで完璧。文法だけでなく構文や語法、 単語の使い方も網羅しており東大英語の4(A)(B)用の演習はこれで十分だと 思います。間違えたところは繰り返して覚えましょう。赤チェックシートつき。
ジーニアス英単語2500
大学受験生必携の辞書『GENIUS』の単語集です。とにかく単語集が多く、 しかもA〜Zの配列や、速読英単語などのように「出てきた順」ではなく 意味ごとに並べられているので非常に覚えやすいです。 速読英単語は文章を読んでいく中で単語を覚えていく方法ですが、 これは文章の中だけでなく、意味ごとに関連付けて覚えてゆく方法なので 文章の中で覚えるのが苦手な人にも良いと思います。 勿論ただの単語の羅列ではなく、例文もついています。 多義語、意外な意味のある単語、など非常にユニークなまとまりで 単語が紹介されているので覚えやすいです。なかなか単語を覚えられない人、 単語をとにかくたくさん覚えたい人におすすめの単語集。 私は速読英単語よりこっちが好きです。
ジーニアス英熟語1000
大学受験生必携の辞書『GENIUS』の熟語集です。 ジーニアス英単語2500の良い点を継承した熟語集です。 ジーニアス英単語2500を使っていた人は 速読英熟語よりもこっちのほうがなじみやすいかも。
速読英熟語
速読英単語の熟語版。収録されている熟語の数も質も高い評価を得ています。 速読英熟語のCDもあるので、私はそっちも聞いていました。リスニング教材としても 非常に良いですというかリスニング教材としてかなり重宝してました。
頻出英語整序問題850 全解説(桐原書店)
『即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習』で有名な 桐原書店から出ている語句整序の問題集。 東大以外にも英語が難しい私大を受けたりする人には良いと思います。

*5長文読解対策*

東大の長文読解には小説がよく出題されるが、時々 随筆や少し堅めの文章も出題されるので注意が必要。 論説文とは違った読みにくさのある英文が多い。 例えば省略した表現が多いとか、会話らしい表現が出てくるとか (で、そういうところを和訳せよと言われる)。 そういう問題を解くにはやはりやや癖のある英文を読みなれることが 必要です。Z会の東大英語EJも良かったけど、Z会だけでは 量不足。質の高い読解問題集で多くの文章に触れましょう。

英語長文問題精講(旺文社)
あまりにもメジャーな問題集。小説も多く掲載されていて、 ちょっと読みにくい文章や和訳せよと言われると困るような 文章が数多く載せられています。長文読解系の問題集の中では 英文の数が一番多いと思います。Z会の東大合格者による 英語読解問題集人気ランキングでも1位でした。 レベルは高めなので、英語が非常に苦手という人は避けたほうが良いかもしれませんが 東大英語で点数をある程度以上とりたい人にはおすすめの問題集。
The Universe of English 2
東大の一年生の英語の教科書です。最近ではこれを教材に使っている大学受験の塾も 多いです。東大の中にも受験時代にこれを読み込んだという人は結構いて、 入学後の進学振り分けで楽な思いをしています(^^;) 小説から科学的な内容のものまで幅広くカバーしており、ちょっと読みにくい文章が多いので 東大の長文読解対策には最適だと思います(1つ目の小説とかは いかにも東大の長文読解っぽい文章だと思います)。 しかも、理系っぽい文章も 多いので(量子論、睡眠の科学、人類の起源、近親婚論など) 後期対策として使っている受験生も少なくないです。 これを読めば東大が学生に何を求めているのかが分かると思います。 また、幅広い教養を身につけるという観点で作成されていることを 考えると当然なのかもしれませんが、この本で読んだ知識が 東大の他の講義で役立ったりすることが結構あります。 大学に入ってからこの本を読むと英語の試験の辛さだけがのしかかってきて 教材を楽しむ余裕はありませんが、受験生ならば色々な世界を覗くことが出来て きっと楽しめるはずです。 受験にも使えて大学入学後もおいしい思いができる一石二鳥の本。 CDつきバージョンもありますがそちらはお好みでどうぞ。
The Expanding Universe of English 2
こちらは東大二年生用の教科書です。『The Universe of English 2』よりも論理的な題材 が増えた感じです。個人的にはこちらの方が評価が上です。 注釈とともに出てくるポイントチェック用の二択問題も親切になっているし、 なにより各章ごとのつながりがあり、単なる寄せ集めではありません。 よく読むと前の章に出てきた単語が次の章で再び登場したり、 前の章で出てきた考え方とは違う見方が後の章で現れて色々な見方が出来るようになっていたり、 細部の工夫が格段に違います。題材の知的レベルもこちらの方が上だと思います。 多少難しく感じることもあると思いますが読めば読むほど良い本だということが 分かります。絶対に読んで損しない本です。
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