ちょっといいはなし


このページは遺伝子関連の実験において(特に作栄の遺伝子部屋で)便利に使えると思われる事柄を集めたページです。




  • 広島県の齋藤さんからPAGEの後切り出して精製する方法を教えていただきました。(1998.9.16. Wed., Jun Wasaki)

  • 広島県組織再生プロジェクト 毛髪研究グループ研究員 齋藤 実さんからのコメントです。


    さて、PCRプロダクトからプローブを作成する時にPAGEをしてその後ゲルからのDNA抽出をする必要がありますがその方法が見あたりませんね。

    キットなどを用いないで精製できる方法を埼玉大学に在学しているときに習いましたので失礼とは思いますが投稿いたします。

    秀潤社のイラストレイテッドシリーズにもPAGEからの抽出法は載っていないようですね。

    アガロースゲルからの切り出しでは精製度が低いためにnon-specificのバンドが形成されてハイブリがうまくいかないことがしばしばです。


    どうもありがとうございます。大変参考になると思います。

    場合によっては、アガロースゲル電気泳動後にも応用できるかもしれません。

    かなりゲルが固くないといけないかもしれませんが。

    下にプロトコールを掲載します。


    Protocol

    1)数百baseのPCR productsをP/C/I処理、EtOH沈殿によって酵素等を除く。

    2)5%ポリアクリルアミド、1xTBEゲルで電気泳動(100V、60分程度)。

    3)バンドを切り出しトランスイルミネーターで写真を撮り、ゲルを透析チューブに 入れ、200ulの1xTBEを入れ閉じる。

    4)Mupidに1xTBEを満たし、チューブを沈めて100v、60min、電流を反対向きにして5min通電。

    5)チューブ内の1xTBEを回収し、チューブの中を1xTBEで洗う。

    6)ゲルの写真を撮り(UV照射によって)、バンドが残っていないことを確認。

    7)洗った液と併せてP/C/I処理、EtOH沈殿。

    8)確認のため電気泳動。





  • Colony PCR によるスクリーニング(1998.6.18. Thu., Jun Wasaki)
  • colony PCRは現在のところpBluescriptにサブクローニングした時には確実にうまくいっている。colony PCRでスクリーニングして、インサートが含まれるものについてGFX Columnによるプラスミド精製を行って、シーケンスを行うことができる。


    Protocol(20サンプル分=1本は必ずブランクとすること)

    1)dH2O 58μl, 10x PCR Buffer 20μl, dNTP 16μl, Foward Primer (50 pmol/μl) 2μl, Reverse Primer (50 pmol/μl) 2μl, Gene Taq (Nippon Gene) 2μlを混合して予め用意

    2)19本のチューブ(1.5 or 0.5 mL 高速遠心チューブ)に50μlのdH2Oを入れ、番号をふっておく

    3)白コロニーを滅菌爪楊枝またはクリスタルのチップでつつき、レプリカ用のプレートに移してから2)のチューブに移す

    4)3)のチューブを軽く振盪

    5)0.2μl容PCRチューブを20本用意し、1)の溶液を5μlずつ分注

    6)5)のそれぞれのチューブに4)で用意した大腸菌懸濁液を5μlずつとる

    7)液を底に落としてから次の系でPCR反応を行う

      94℃、10秒-5分(1サイクル)

      94℃、30秒--->60℃、30秒--->72℃、1分以上(35サイクル)

      4℃(hold)

    伸長反応のに時間については東大医学部第2生化学のホームページによれば3+2*x 分(x = insert の長さ(kb))とある。実際には和崎の結果では2 kbのインサートで5分で伸長している。




  • TA cloning 成功!(1997.8.11. Mon., Jun Wasaki)
  • 平滑末端を生じる制限酵素であるSmaIで切断したpBluescript SKに、Taq polymeraseで3'-末端にTを付加することでT-vectorを調製した。これに安達君のPCR産物をdirectにligation, transformationを行ったところ、white colonyが幾つか生じた。4つのコロニーを拾って確認したところ、そのうち一つにインサートが確認された。


    ProtocolはPCRの項目のところへ。




  • 写真をリンクしました(撮影者:信濃卓郎助手,1997.5.14. Wed.)


    発砲スチロールに入った1.5mlの姿

    じゃらんじゃらん法

    そのままvortexの姿



  • Mini-Prep.の時などにべんり!(1997.1.24. Fri. Jun Wasaki.)

    発見者は信濃さんです。集菌した大腸菌をSolution Iに懸濁するとき、これまではVortexに頼っていました。たくさんの数をPrep.するのには非常にめんどうで、律速になる事もしばしばでした。これからは、これで大丈夫。サンプルをフローターにさして、オーブンの棚になっている網状の器具(洗濯板状の器具で代用可)の上を、じゃらん、じゃらん、と滑らせてみましょう。これであっと言う間に懸濁が終了。本当に画期的なアイデアです。



  • シークエンス用のゲルに、泡が入ってしまったら...(1997.1.24. Fri. Jun Wasaki.)

    これも発案者は信濃さんです。私などはシークエンスのゲル作成に何度頭を悩ませたことか...。特にゲルに泡が入ってしまうとその部分のレーンにはサンプルはうてないし、泳動状態が悪くなったりしてしまいます。下手をすると、ゲル作成のやり直しを余儀なくされることもあります。しかし、少しの泡ならこれで除けます。そのものとは、ハイブリバッグの閉じ代。これを予め切っておいて、ゲルを流し込むとき側に置いておきます。そしてもし泡が入ったら、これで簡単に掻き出すことが出来るのです。本当に、何とも簡単に出来るので驚きです。これで、もし泡が入ったらどうしよう、というプレッシャーから開放されました(このことによる精神的効果の方が実は大きいかも)。