DIGシステムを利用しての解析




標識プローブの調製


1)減圧乾燥したプローブDNAを10 μlの水に溶解

2)95℃で10分間煮沸して変性

3)5分間硫安氷(およそ-14℃)またはEtOH氷などに漬けることで急冷

4)4 μlの滅菌水、キットに付属のHexanucleotide Mixture、dNTP Labeling Mixtureをそれぞれ2μlずつ加え、軽く遠心して全ての溶液をチューブの底に集める

5)1 μlのKlenow Enzymeを加え、緩やかに撹拌

6)37℃で1時間以上インキュベート

7)pH 8.0の0.2 M EDTAを2 μl加えて反応を停止

8)2.5 μlの4 M LiCl、75 μlのエタノール (-20℃)を加えてエタノール沈澱

9)リンス、減圧乾燥

10)50 μlのTEに溶解





調製したラベルプローブのハイブリダイズ効率の確認

調製したプローブが目的のDNAに特異的にハイブリダイズする事を確認し、さらにそのハイブリダイズ効率を知ることを目的として、濃度既知のラベルしていないプローブDNAとのハイブリダイゼーションを行う。ここにはそのためのドットブロッティングの方法を記す。


1)ラベルしていないプローブの溶液を希釈して、20 ng/μl、2 ng/μl、0.2 ng/μl、20 pg/μl、2 pg/μl、0.2 pg/μlの濃度のものを用意

2)それぞれに等量の20× SSC (3 M NaCl, 0.3 M Citrate 3Na)を加え、混合

3)ナイロン膜であるHybond-N+(Amersham)に7カ所印をし、1カ所にはそれぞれのキットに付属の非ラベルコントロールDNAを1 μl、残りの6箇所に先のプローブ溶液をそれぞれ1μlずつスポット

4)60℃で通風乾燥

5)アルカリ変性液(0.5 M NaOH, 1.5 M NaCl)に5分間浸漬

6)キムタオルで水分を除去

7)中和液(1.5 M NaCl、0.5 M Tris-HCl、1 mM EDTA、pH 7.2)に1分間浸漬

8)キムタオルで水分を除去

9)中和液に1分間浸漬

10)60℃で10分間通風乾燥

11)スポット面にトランスイルミネーターでUV照射、5分間(DNAのクロスリンク)

12)後述する方法でハイブリダイゼーション、及び検出をする。ハイブリダイゼーションには標識プローブの溶液を1 μlだけ用いる





ハイブリダイゼーションと検出


ここでは、100cm2のフィルターを用いたとして記載する。


プレハイブリダイゼーション
1)Prehybridization Solutionはkitの説明書通りに、5× SSC、1% Blocking Reagent、0.1% (w/v) N-Lauroylsarcosinate、0.02% SDSのものを調製(サンプルがRNAの時は50% (v/v)でホルムアミドを含む)

2)ベーキング、乾燥しておいたフィルターをハイブリバッグに封入

3)20 mlのPrehybridization Solutionを満たす

4)ポリシーラーを用いて空気を出来るだけ追い出して封をする

5)60℃(ホルムアミドを含む時は42℃)で4時間インキュベート



ハイブリダイゼーション
1)プレハイブリダイゼーションが終わる迄に、DIG標識プローブ2 μlを0.6 ml容の高速遠心チューブに入れ、95℃で10分間煮沸

2)氷上で急冷

3)氷冷しておいた100 μlのPrehybridization Solutionを加え、混合

4)プレハイブリダイゼーション終了後、別のハイブリバッグにフィルターを移し、2 mlのPrehybridization Solutionを加える

5)3)の溶液を加える

6)ポリシーラーを用いて空気を出来るだけ追い出して封をする

7)60℃(ホルムアミドを含む時は42℃)に15時間インキュベートしてハイブリダイゼーションを行う



フィルターの洗浄と検出(発色法)


1)15時間のハイブリダイゼーションの後に、100 mlの2× SSC、0.1% SDSの溶液に30秒間浸漬

2)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて室温で15分間緩やかに振盪

3)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて室温で15分間緩やかに振盪

4)この溶液を捨て、100 mlの0.5× SSC、0.1% SDSの溶液に30秒間浸漬

5)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて65℃で15分間緩やかに振盪

6)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて65℃で15分間緩やかに振盪

7)この溶液を捨て、200 mlのWashing Buffer(100 mM マレイン酸、150mM NaCl、0.3%(v/v)Tween-20R、pH 7.5)を加えて室温で5分間緩やかに振盪

8)この溶液を捨て、Buffer 2(1% Blocking Reagent、100 mM マレイン酸、150 mM NaCl、pH 7.5)で軽く濯ぐ

9)200 mlのBuffer 2を加え、室温で30分間緩やかに振盪してフィルターを平衡化する

10)この間にAnti-DIG-AP conjugateをBuffer 2に5000倍に溶解

11)平衡化したフィルターをハイブリバッグに移す

12)20 mlの10)を注入

13)ポリシーラーを用いて空気を出来るだけ追い出して封をする

14)30分間緩やかに振盪

15)フィルターをハイブリバッグから出し、200 mlのWashing Bufferの入った容器中において室温で15分間緩やかに振盪

16)この溶液を捨て、200 mlのWashing Bufferを加えて室温で15分間緩やかに振盪

17)この溶液を捨て、20 mlのBuffer 3(100 mM Tris-HCl、100 mM NaCl、50 mM MgCl2、pH 9.5)を加えて室温で10分間緩やかに振盪してフィルターを平衡化する

18)この間に15 mlチューブに9.8 mlのBuffer 3を取り、200μlのNBT/BCIP(Nitroblue Tetrazolium Salt/5-Bromo-4-chloro-3-indolyl Phosphate)溶液 を加え、混合

19)平衡化したフィルターをハイブリバッグに移す

20)10 mlの18)を注入

21)ポリシーラーを用いて空気を出来るだけ追い出して封をする

22)振盪せずに暗所で発色

23)発色完了の後、TE溶液で洗浄

24)通風乾燥して保存



フィルターの洗浄と検出(発光法)


1)15時間のハイブリダイゼーションの後に、100 mlの2× SSC、0.1% SDSの溶液に30秒間浸漬

2)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて室温で15分間緩やかに振盪

3)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて室温で15分間緩やかに振盪

4)この溶液を捨て、100 mlの0.5× SSC、0.1% SDSの溶液に30秒間浸漬

5)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて65℃で15分間緩やかに振盪

6)この溶液を捨て、200 mlの同じ溶液を加えて65℃で15分間緩やかに振盪

7)この溶液を捨て、200 mlのWashing Buffer(100 mM マレイン酸、150mM NaCl、0.3%(v/v)Tween-20R、pH 7.5)を加えて室温で5分間緩やかに振盪

8)この溶液を捨て、Buffer 2(1% Blocking Reagent、100 mM マレイン酸、150 mM NaCl、pH 7.5)で軽く濯ぐ

9)200 mlのBuffer 2を加え、室温で30分間緩やかに振盪してフィルターを平衡化する

10)この間にAnti-DIG-AP conjugateをBuffer 2に5000倍に溶解

11)平衡化したフィルターをハイブリバッグに移す

12)20 mlの10)を注入

13)ポリシーラーを用いて空気を出来るだけ追い出して封をする

14)30分間緩やかに振盪

15)フィルターをハイブリバッグから出し、200 mlのWashing Bufferの入った容器中において室温で15分間緩やかに振盪

16)この溶液を捨て、200 mlのWashing Bufferを加えて室温で15分間緩やかに振盪

17)この溶液を捨て、20 mlのBuffer 3(100 mM Tris-HCl、100 mM NaCl、50 mM MgCl2、pH 9.5)を加えて室温で10分間緩やかに振盪してフィルターを平衡化する

18)平衡化したフィルターをサランラップ上に移す

19)3-4 mlのCDP-Starをフィルターの上にまんべんなく載せる

20)全体に試薬を行き渡らせ、2-5分放置

21)フィルターをハイブリバッグから出す

22)サランラップTM(旭化成)上に移し、空気の入らぬように包む

23)暗室内でX-Ray Filmをフィルターより大きめに切断する

24)FUJI EC-A CASSETTEに封入して30分-4時間程度感光(感光させながら、37℃で酵素反応を促進させることもできる)

25)フィルムを現像して検出