2002年1月


1月1日(火)

今年もよろしくお願いいたします。

「有限と微小のパン(森博嗣)」読了。
トリックとか、もっとすごかったような覚えがあるんですが、
こんなくらいでしたっけ?
まだ、ミステリというものを読み始めたばかりの頃に読んだからそう思ってたのでしょうか。
文章は大好きです。

「掌の中の小鳥(加納朋子)」読了。
とても素敵な連作短編集でした。
ミステリの感じも、重すぎずちょうど良いくらい。
とても柔らかな感じでした。


1月6日(日)

仙台に帰ってきました。
実家からの荷物が届かないんで、明日までのレポートが出せないんですが。

「異邦人(カミュ)」読了。
「太陽のせい」という理由で人を殺した人の話です。
不条理ですけど、なんかわかる気もします。
淡々と話が進んでいきます。
たいしたことでもない事実の羅列に押しつぶされていく日々。
訳のせいかもしれないですけど、文章の質量感がすごいです。

「女王蜂(横溝正史)」読了。
トリックの使い方がもったいないです。
今の人なら3,4つ書けます。
雰囲気は、まさにカーです。
楽器があってちょっと妖しい子供がいて、まさかY? と思ったんですけど、
そんなことはなかったです。安心。


1月8日(火)

「殿下と騎手(ピーター・ラヴゼイ)」読了。
たぶん、ミステリ史上最も偉い人物、英国皇太子が探偵役です。
歴史ミステリの代表作としても有名ですね。
あー、やっぱりラヴゼイは良いです。
見せろところは見せるし、小説としての完成度が高いです。
センテンスもとても素敵だし。
これこそ小説、です。


1月9日(水)

歩いていて転びました。
掌に怪我しました。痛いのぉ……。

リンクに追加。
草一屋」。
「陰陽ノ都」「パラサイトムーン」(共に電撃文庫)の作者の人のサイトです。
文芸賞関係のデータがすごいです。F計画でとてもお世話になりました。
JL8AWIの暇ぶしつ」。
高校の友人のサイトです。
この前あったときに勢いでリンクの約束をしました。
いまは日記がメインでしょうか。そのうち映画の感想とかもやるそうです。


1月10日(木)

「ガラスの麒麟(加納朋子)」読了。
女子高生を中心に描いた連作ミステリです。
表題作は日本推理作家協会賞受賞作ですね。
その名に恥じないだけの中身です。
ただ、ミステリ色は薄いです。
「ダックスフントの憂鬱」だとか「鏡の国のペンギン」だとかのトリックは、普通の本格ミステリでも十分に使えるものだと思うんですが、扱いは小さいです。
最後の「お終いのネメゲトサウルス」で、それまで探偵役だった先生が、探偵という一段高いところから他の登場人物と同じ平面に降りるあたりが素晴らしいです。
もう、見事なまでにいいたいことをいわれちゃった感じです。
ミステリの中で特権的な地位を与えられている探偵というものに固執しつづける限り、だめだということを思い知らされます。

「いちばん初めにあった海(加納朋子)」読了。
こちらは中編二つです。
一見何のつながりもないように見える二つの物語。
二編目の「化石の樹」のラスト近くになって、初めてそのつながりが見えてきます。
その時の美しさは素晴らしいです。
ちなみに、ミステリ色はさらに薄いです。

このように、最近なぜか加納朋子を多く読んでるんですか、
「謎とその謎の解けていくのを主眼とする小説」をミステリとするなら、
この人のはミステリじゃないですよね。
ただ、それを嘆くんじゃなくて、現代のミステリというものの懐の広さに感謝したいと思います。
そこらへんのメフィじゃ味わえないような小説なんです。
鋭いかみそりのようにすぱっと切ってくるんです。気が付いたら怪我してる感じ。

ちょびっツ4巻は秘密のひみつで。


1月11日(金)

RADIOHEADのファーストアルバム、PABLO HONEYを買いました。
かなり親しみやすいです。
あくまで、後に比べてですが。じんわりと、良いです。

激アルバイター・美波の事件簿2龍の館の秘密(谷原秋桜子)」読了。
館ですー。でも、密室じゃないのでちょっとがっくし。
トリックの発想は良かったです。
ただですね、「排水溝に入れられたタオルに気が付かないほど、警察は馬鹿じゃないと思うんです。
それに、もっとトリックに関係あるかと思っていたトリック・アートもほとんど関係なかったし。

結構がっくし。
前冊(天使が開けた密室)でも気になったんですが、今回も展開遅いです。
半分以上いってやっと殺人です。

何よりやばいのが、後ろの紹介文ですか。
全然ミステリ部分に関係ないところばっかりかいてます。意味なし。
注意しないとトリックに関係ある図を見るほど、富士見の読者って酷いのでしょうか?
数箇所で、注意書きがされてました。


1月12日(土)

修理に出していたアステロのトレースが直ってきました。
主な故障原因は基盤の焼損。……びっくり。
今度は壊れませんように。

というわけで、推理研会合→バンドの練習→トーヤさん宅、といういつものルートでした。
トーヤさんのところではかなり眠く、ちょっとご迷惑だったかも。
すいませんでした>推理研の皆様


1月13日(日)

おきたら午後3時。あうー。

「宵待草夜情(連城三紀彦)」読了。
素晴らしく感動です。
小説として非常に素晴らしいだけでなく、
ミステリとしても、大きなサプライズを味わうことができます。
「能師の妻」は、「桜の舞」として花葬シリーズに入るはずだったものだそうです。
冒頭で発見される人為的に切断された跡のある人骨。
酸鼻なはずのそれがとても美しく感じられてしまうのは、いったいどうしてなのでしょうか。
バラバラにされた死体と桜の花。これほど似合うものは無いでしょう。
――桜の樹の下には屍体が埋まっている!――
きっと、そのとおりなのだと思わせるような短編でした。
「野辺の露」と「未完の盛装」は、トリック的には同系統なのでしょうか。
ラストに反転していく世界がたまらないのです。
そして表題作「宵待草夜情」。
全編に漂う儚さが良いです。とても素敵です。
そして、決してそれだけでは終わらず、話が展開していくうちに変わっていく心情の描写が素晴らしいです。
ミステリ部分も申し分ないと思われます。
視覚障害」をまさかこういうふうに使うなんて。


1月14日(月)

ナランチャ復活の練習でした。

「名探偵の呪縛(東野圭吾)」読了。
「本格推理」という概念が存在しない世界での「本格推理」的な殺人。
果たしてその真相は?
というものですが、まぁ、普通でした。
同系統の「名探偵の掟」のほうが良いです。
というより、そちらのほうがよりわかりやすいです。
はっきりというと、「呪縛」のほうは生温いです。
やるならずばっと行かないと。

そんなわけで、ガンパレードマーチはじめました。
いや、暇なんてないハズなんですが。
まだはじめたばかりなので、なんとも。


1月15日(火)

「QED式の密室(高田崇文)」読了。
講談社ノベルス、噂の密室本です。
本全体が袋とじになってます。
そのせいなのか知らないけど、こんなに薄いのにちょっとお値段高めなような気が。
肝心の内容ですが、
一応密室なんですけど、メインはやっぱり「見えない人」トリックです。
安倍晴明のほうの謎も、式神=見えない人、だったし。
密室にしたのは無理矢理、といった感じ。
鬼などと呼ばれていたのが実は人間だった、とかいうのはメフィストに連載されている
物集高音の小説でもおなじみの展開だったので、それほどのサプライズは無かったです。
最近のメジャーな説なんでしょうかね。
しかし、そう考えると安倍晴明の数々のエピソードって一気にハードになりますね。
そのあたりは、最後のほうで述べられていることでもあるんですが……。

祟の最後のほうのことばに激しく同意です。
歴史のエピソードを作り出す人の思いこそがロマンです。
決して、湖のそこに宝物が眠ってるとか、そういうのはロマンじゃないと思うのでした。

ガンパレで忙しいです。


1月16日(水)

熊本城攻防戦にて戦死。
いや、3月23日に起こるのは早すぎですって。
初めての実戦があれはありえないです。
いくらなんでも、能力値が低すぎです。
どんな戦術立ててもほとんど役に立たないし。
それでも何とか最後のほうまでは行くんですけどね。
いくら防御しても回避しても、削られていくのです。
せめて、あと2,3ターン持てば何とかなりそうなのに。
今度は舞とそれほど仲良くしないように注意して、もう一度やりたいと思います。

と、GPM知らない人には全くわからないだろう日記でした。
まぁ、いつもだってミステリ知らない人には全くだろうけど。


1月17日(木)

「捩れ屋敷の利鈍(森博嗣)」読了。
講談社ノベルスの密室本です。
その企画のせいなのか知りませんが、S&Mシリーズの西之園萌絵と国枝先生が出てきます。
犀川先生は電話参加です。
保呂草が偽名を使うのはいいですが、覚えるのが面倒です。
登場人物紹介のところに書いておいてもらえると楽でいいです。
以下ネタばれ
今回は叙述無かったです。
普通の密室だけ。それもあまりぱっとしなかったような。
捩れ屋敷に収められている秘宝エンジェル・マヌーバ。
切れ目の無い純銀の鎖で柱に繋がれたそれを盗むには、鎖を切るしかない。
しかし、エンジェル・マヌーバを盗もうとする人間には、それ自体も芸術といえる鎖を切ることなんてできない。
では、いったいどうやって?
すっごい期待してたら、もうすでに一回切られた跡があった、なんて……。
そんなの許しません。
すっごいがっくし。がっくしがっくし。


1月18日(金)

試作品制作。とりあえず、プロローグだけでも書いてみたんですが。
これだけじゃ、いったいどういう話になっていくのか全くわかんないですね。
書いてる自分もわかりません。

古本屋さんで、「仮面天使(若菜将平)」の1,2,4巻を買いました。
微妙に3巻と5巻が抜けてます。
昔アフタヌーンで見てから、いつかは買おうと思っていたので。
残り2冊くらいなら、定価で買ってもいいかなぁ、と思うので、そのうち買おうと思います。
とりあえず、結構お勧めです。

「時をかける少女(筒井康隆)」読了。
お正月にモー娘。のドラマでやってたから読んだという訳じゃないです。
筒井康隆くらいは読まないとだめなのです。
ドラマのほうは、恋愛要素ばかりをクローズアップして、
タイム・リープにまつわる矛盾点の解決など全くしてなかったですからね。
(例えば、過去に行った場合その過去の自分はいったいどうなるのか? ということなど)
小説のほうは、当然ちゃんとしてましたけど。
ただ、やっぱり時代が時代なのか、ちょっと古い感じも受けましたけど。
昭和のこの頃って、昔というにはまだ近すぎるし今というには遠すぎる、微妙な時期なんでしょうね。


1月19日(土)

今日はセンター試験なのでバンド練習はお休み。
そんなわけで、推理研の会合にフル参戦。
F計画についていろいろと語ってもらいました。
あんなつたない作品をあそこまでやっていただいて、感謝感激です。
夕食は、いつも行く焼き鳥屋さんの本店。
非常においしゅうございました。しかもリーズナブル。
トーヤさんのお宅にお邪魔して、いろいろと見たり。
フルメタは2話目にしてやっとテッサがでてきました。もっとでるべきです。
おねてぃは、どうなんでしょうか。微妙です。
まじめな映画も見たんですよ。「太陽を盗んだ男」とか。
おもしろかったです。


1月20日(日)

そういえば、今年のセンター試験は弟も受けているようで。
所用があり実家に電話したら、なんか壊れてました。

「ラグナロクEX.THE OUTSIDERS(安井健太郎)」読了。
上ランクのハリウッド・アクション映画です。
ジェイスの壊れ具合が素晴らしいです。
これくらいだめになってみたいです。


1月22日(火)

光り輝くめたきょろです。
数学科の一部の友情と努力の証です。
頭を押すと、くえっ、となきます。
くえっ。


1月23日(水)

たぶんいちばん読まれてないだろう断片小説に、ひとつ加えました。
いちばん長いです。あくまで断片の中でですが。

結局「仮面天使(若菜将平)」をそろえました。
とても良いので、機会があったら読みましょう。
小・中学校での学級崩壊が叫ばれて久しい最近の現状にもぴったりだと思います。
……なんか、社会派ちっくな事を言ったりしてみて。
でも、別に社会派で教育問題をテーマに、っていう感じじゃないんですよね。
いつでもどこにでもある普遍的なものを、小学校という場所で表しているだけであって。
つまり、どんな問題も根本はひとつということじゃないでしょうか。
欠点は、女子小学生の表紙で、手に取りにくいことでしょうか。

ラジカルあんてぃ〜く4伝説の鍵とドジ妖精(清水文化)」読了。
今回もいつもどおりです。ちょっとばかり秘密が明らかになってたりして。
とりあえずは、カラーイラストのシズクお姉さんです。
ところで、この作者は、さくっと嘘のような本当の話を出したりするんですが、
自分で調べもせずに、全て嘘だと決め付けて抗議までする人がいるそうで……。
作者がご自身のサイトで嘆いていました。
そういう人間にはなりたくないものです。


1月25日(金)

「犯人のいない殺人の夜(東野圭吾)」読了。
どれも、素晴らしい短編でした。
タイトルどおり、一見犯人がいないように見えるものから、
犯人がいるとしても、実際に殺人を犯したものが犯人とはいえないようなものまで。
個人的には、「踊り子」が良かったですが、
表題作はすごすぎです。
二点、三転する事件の模様。
ラストまで読み進めたとき、初めてタイトルの意味がわかります。
「白い凶器」もせつない話です。
「小さな故意の物語」は作者が得意(と一般にされている)青春ミステリーだし。
それにしても、どれもタイトルのつけ方が秀逸です。
数行読んだところで納得できるタイトルなんですが、最後まで読んだところで本当に意味が浮かび上がるという。
こんなセンスが欲しいです。


1月26日(土)

バイトを8時近くまでした後、推理研の先輩宅に伺う。
某第1回富士見ミステリー大賞の受賞作を見せてもらったり。
どうなんでしょうかね。悪くはないと思いました。
あとは、フルメタの3回目を見せていただきました。
ありがとうございました。テッサが3回も出てきました。この調子です。
なぜかおねてぃまで見せていただいた気が。
たぶん、気のせいだと思います。

帰るとき、すごい雪で大変でした。あややー。


1月27日(日)

だから、起きたら午後3時って。
お掃除したら、もう夜ですとさ。

テスト前は、ぐぐぐっと、創作意欲が。


1月28日(月)

とりあえず、次の創作のイメージは大体出来上がり。
後は、トリックと、登場人物と、事件を考えるだけ。
って、ミステリはそっちのほうが大切なんですけど。


1月30日(水)

位相を勉強します。
……最優先事項です。


1月31日(木)

気が付けば、一月も終わり。
バイトのほうも、大変です。
気が付けば、甘いものを買って帰ってたり。
酒におぼれたり、灰皿を山にしたりするのが20をこえた者の正しいやさぐれ方なのでしょうか。
だとすれば、間違ってるかも。


2001年12月 2002年2月

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