2003年4月
4月3日(木)
って、いつの間にか4月だし。
「踊るベリー・メリー・クリスマス(賀東招二)」読了。
まぁ、思いっきり戦争しているときになんですね。
いきなりテロしてたりしますし。
はっきり言うと、今やってることってこんなことなんですよね。
けれどたちが悪いのは実際に人が死んでいること。
大統領や総理は映画だと思ってるみたいですが。
まぁ、映画ならあんなひどい戦略はとらないだろうけど。
今回のことで、某国で実際に権力を握っているのはひとつの民族とひとつの宗教だということがわかりましたが。
とにかくそんないやな話題はおいといて、
マデューカス中佐がかなり良いです。最高です。渋いです。かっこいいです。最強です。
しかし、テッサに萌えたのはここだけの秘密で。
あの降下の場面は、ないだろうと。最凶です。
[Today's tune]LAVA TWILIGHT/INME
4月6日(日)
自作小説に「鏡に問う」を追加。
はじめはこのネタで長いの書こうと思ったんですが、
某メフィスト賞受賞作とかぶっていることが発覚したので、
鬱になりながら短くまとめてみました。
まぁ、誰でも考えるネタだろうし、あって当然のネタなんですけど、かなりへこみました。
それはおいといて、とりあえず今あの国で行われていることは、
これくらいに狂ったおこないだという事。
[Today's tune]THE LOVE SONG/Marilgn Manson
4月10日(木)
自分たちにできることは、
ただ日常を続けるだけ。
殺されていった人たちのために、死を思うだけ。
そのときに強い力となるのは小説であると思うんですけど、
最近某鬼ごっこをチラッと見て、それすら疑問に思ってしまう嫌な世の中です。
[Today's tune]PROVE YOURSELF/RADIOHEAD
4月11日(金)
新宿駅の同じ出口から出られません。
いつも違うところから外へ出てしまいます。
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)」読了。
たぶん、世界が終わるとか始まるとか
やさしいとかきびしいとか、悲しいとかうれしいとか、
いたいとか痛いとか、
とにかく全部色々まとめて、
「ありがとう」ってお礼を言いたくなるような小説でした。
正義のためなら人殺しをも許容される世の中で、
小説はいったい何ができるのか?
その問いを自覚的に考えて生きたいです。
[Today's tune]K/BUMP OF CHICKEN
4月13日(日)
「クリスマス・テロル(佐藤友哉)」読了。
なぜか今になって気になったので買ってしまいました。
これだけ小説というものを本質で捕らえようとしている作家を、
ミステリとかエンターテインメントとかいうくだらないもので縛ろうとした愚かさ。
求めるものもわからぬままに物語を摂取することの愚鈍さ。
小説はそんな安っぽいものではありません。
最近は書く側の意識について考えることが多かったのですが、
それと同時に、いや、それよりも読む側のほうが大切なんじゃないかと思ったり。
私たちは作者の意思を全て読み取れているのか?
その行為は、あるいは深読みと呼ばれるかもしれません。
しかし、小説の文章は、一文一文作家が全身全霊を懸けて紡ぎだした命です。
無意識かにあるモノも、そこには投影されるはずです。
それを読み取る行為さえ深読みと呼ぼうと言うのなら、
そこに小説が存在する価値はないです。
[Today's tune]HOW TO DISAPPEAR COMPLETELY/RADIOHEAD
4月14日(月)
「リベリオン」を観てきました。
ガン=カタです。すごいです。最高です。
今までこんなすごいの観たことありません。
武術アクションとガンアクションの完全な融合です。
で、アクションが凄いのに加えて、演出が非常に良いです。
プレストンが犬を抱くシーンや第9を聴いて号泣するシーン、
窓の布を破って朝焼けを見つめるシーン、
それにプレストンとメアリーが指を触れ合うシーンとか、
徐々に感情が芽生えていく様子が、アクションと同じくらいに目を引きます。
そして、それを演じきるクリスチャン・ベールの演技が素晴らしいです。
前半の感情がないときと後半の呆然とした表情、
どちらも感情が面には表れていないという表情なのですが、それを見事に演じ分けているように感じました。
というわけで帰りの新幹線の中で、
ずっと小説のことを考えるという罠。
さて、いったいどう書いたものか……。
[Today's tune]Symphony No.9"Choral"/BEETHOVEN
4月17日(木)
あー、なかなか忙しいです。
とりあえず桜が綺麗に咲いているので、
自作小説に「城春にして」を追加。
タイトルは春望ですが、内容にはまったく関係ないです。
別に戦争の話でもなんでもないです。
今回はメッセージも思想も何もないです。
ただ、桜が綺麗だったので。それだけです。
うちの窓から見える、墓場の桜も綺麗に咲いています。
とりあえずゆっくりと小説書きたいなぁ、と。
[Today's tune]花吹雪/THE YELLOW MONKEY
4月19日(土)
「キャッチャー・イン・ザ・ライ(J.D.サリンジャー)」読了。
ライ麦畑でつかまえて春樹訳です。
読みながら、サリンジャーを読んでいるのか春樹を読んでいるのか、
不思議な感覚でした。
まぁ、なんとなく似ている作風だとは思うんです。
それだから訳したとは思うんですけど。
内容については、何を言ってもいまさら感が強いので、
あえて何も語らずに。
ただ、私もライ麦畑のキャッチャーになりたいです。
ホールデン・コールフィールドのようにやさしくなりたいです。
[Today's tune]ABOUT A GIRL/NIRVANA
4月20日(日)
「悪霊の館(二階堂黎人)」読了。
いくらか気になるところはありますが、
思っていたよりは良かったです。
つまりは余計なことを考えずに、本格に徹していれば良いのだと。
どうも二階堂黎人は、短編で色々やりたがる人らしく、
そのどれもが自分にあっていなかったのですが、
色々我慢しながら長編読むと、そのあまり良くない部分が相対的に薄められていましたので、
それほど気にせず読めました。
ミステリの、本格の本当のコアの部分は、
ひどく伝統的で様式的なもので彩られています。
そういった装飾的なものは、それ自体が鑑賞の対象となります。
つまりは、厳密な構成とそれを彩るトリック、それらが美しければよいのです。
たとえば、カーなんかは、たぶんそういうことを意識していたんじゃないかと思います。
ミステリの悦楽のベースとなるのはそれらの要素だということを。
読むこと、書くことの快楽を追求していたからこそ、あれだけのトリックとプロットを量産できたんじゃないかと。
それに比べると、ロジックに重きを置いたクイーンは、その思索ゆえに後期クイーン問題という泥沼にはまってしまいます。
そのどちらが良い、というものじゃなくて、
ミステリには本格のコアの部分も必要だし、その上に乗る思想的な部分も十分に必要だと思うのです。
例えばですが、歌野先生なんかはその両方を兼ね備えているっぽいと思うのですが、いかがでしょうか?
まぁ、一言でまとめると、
レディオヘッドのようなものも好きだけど、メタルの様式美も好きだということです。
[Today's tune]The hive/IN FLAMES
4月21日(月)
「マリア様がみてる(今野緒雪)」「マリア様がみてる 黄薔薇革命(今野緒雪)」読了。
ええ、マリみてです。百合百合なのです。
しかし、いわゆるそういった直接的な描写はなく。
清く正しいです(?)。
"些細な出来事"で主人公がある出来事に巻き込まれて〜という使い古されたパターンですが、
それがここまで面白く読めてしまうというのが凄いです。
変なことを考えず、真正面からぶつかっていくのが一番面白いのかもしれません。
それにしても、同じような学園ものでも、どうしてこんなに某00と違うんでしょうか?
……あっちもお姉さまにしてしまえば少しは面白くなったかも。
[Today's tune]SHOW ME LOVE/t.A.T.u
4月22日(火)
本を買いに行ってびっくり。
カーのプレーグ・コートの殺人が棚に並んでいるではありませんか!
帯には特別重版の文字が。
これです。これこそがわれわれが待ち望んでいたものです。
カーの代名詞ともなっている密室トリック、その中でもこのプレーグコートは白眉です。
実家にあった探偵小説の全集で読み、講談社の古いのを持っているにもかかわらず、即買いでした。
もう、何度でも読み返せるように!
もう、あとの感想は、もう一度読み直してからで。
ああ、今からどきどきです。
それと、皆様からの陰になり影になりの声援のおかげで、
某メーカー系システム企業から内定をいただけました。
[Today's tune]Train In Vain/THE CLASH
4月23日(水)
「ヘッポコあんてぃ〜く4 霊を認めぬ霊能者(清水文化)」読了。
このシリーズ読むたび、骨董品は高いものだと思うんです。
というより、インテリア系のものって結構高いので、
色々お店を回ってるうちに金銭感覚が麻痺して、大変なことをしてしまったり。
……具体的な例では、椅子の値段は3万円が普通だと思うようになったり。
むしろ、安いくらいで。
一万円以下だと、激安です。大バーゲンです。たたき売りです。
あー、できるだけ安くていい感じのテーブルがほしいです。
と、戯言はこれくらいにしておいて、シズクお姉さんです。
頭のアンテナが凄いことになってるんですが……。
[Today's tune]WASTING MY TIME/TIMESLIP-RENDEZVOUS
4月25日(金)
今度は、白というかグレーっぽい感じのファイアーキングを買ったり。
ジェダイは、いつか欲しいんですが、微妙に高いんですよね。
それに、同じような形で色々そろえたいという気も。
難しいものです。
「マリア様がみてる いばらの森(今野緒雪)」「マリア様がみてる ロサ・カニーナ(今野緒雪)」読了。
非常に百合でございます。
内容はどうであれ、ストーリーの組み立て方はとても勉強になります。
それでは、ごきげんよう。
[Today's tune]星になれたら/MR.CHILDREN
4月27日(日)
「マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物前編・後編(今野緒雪)」読了。
バレンタイン前後の話で、オムニバスです。
後編収録のファースト デート トライアングルが良かったです。
……というより、3000円という金額に驚いているところに、
薄汚れてしまった自分を感じました。
なんとなく、ありきたりとか予想通りとかお約束というものに餓えているんだなぁ、と思ったり。
これだけ気持ちの良い「予想通り」そうそうないような気もします。
とりあえずベストシーンは、ファースト〜の薔薇の館での志摩子と白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)のシーンで。
ここは多分、めったに見せない内面を見せる志摩子がメインのシーンなんだろうけど、
それを受け止める白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)のほうが印象に残ってます。
それでは、ごきげんよう。
[Today's tune]流れ星/坂本サトル
4月28日(月)
推理研の方々と古本屋めぐり。
思わず買い込んでしまいました。
さらに、今度安くなるときにまた買いにいこうと決意。
せっかく積読を少し減らしたというのに……。
「マリア様がみてる いとしき歳月前編・後編(今野緒雪)」
「マリア様がみてる チェリーブロッサム(今野緒雪)」読了。
卒業式と入学式。ちょっと遅かったかな、といったところでしょうか。
最後まで花をつけていた枝垂桜もいつしか葉のほうが多くなって。
あー、聖さま卒業しちゃったと思いきや、大学もリリアンだったり、
半分そうじゃないかと思いつつも、祐巳のようにどきどきでした。
これで、ほかのお姉さまたちよりは出番があるはず(?)。
そして、チェリーブロッサムで入学なわけですが、
やっぱりチラッとですが出番がありまして、一安心でございます。
で、マリみてはひとつの事件を複数の視点で、というのが多いような気がします。
そして、それがとても効果的というか。
下手にこういうことをすると、主人公を他の複数の視点で描く、という風にしかならないのですが、
どれも事件に関係する人、それぞれがその時々の主人公であるということが、うまく出ているというか。
つまりは、銀杏の中の桜では志摩子と乃梨子が良くて、
BGNでは祐巳と聖さまということで。
それでは、ごきげんよう。
[Today's tune]桜のダンス/NUMBER GIRL
4月29日(火)
あー、風邪気味。体調悪いです。
「学園祭の悪魔(浦賀和宏)」読了。
こんな調子悪いときに読むものじゃなかったかなぁ、とちょっと後悔。
まったくのところ探偵なんていうものはこういうものでしかないということか?
まぁ、本格ミステリなんていうのは、ちょっと間違えば――いや、間違わなくても笑い話みたいなもんで。
いくらその死体がおどろおどろしくたって、いくら登場人物が恐怖に打ち震えていようとも、
いくら犯人が巧緻に長けたトリックを弄しようとも、いくら恐ろしい過去があろうと、
結局のところ、そんなもの実際の人間の死からしてみれば空虚なことこの上なく。
まじめにやればやるほど、滑稽になってしまうもので。
けれど、現実の死を考えるために、
人間の死と向かい合うために、
目の前に横たわる数限りない問題と向かい合うために、
これから先も生きていくことができるように、
私はミステリを読むと思います。
[Today's tune]IDIOTEQUE/RADIOHEAD
4月30日(水)
「マリア様がみてる レイニーブルー(今野緒雪)」
「マリア様がみてる パラソルをさして(今野緒雪)」
「マリア様がみてる 子羊たちの休暇(今野緒雪)」
「マリア様がみてる 真夏の一ページ(今野緒雪)」読了。
いやー、本当に強くなったと思います、祐巳。
なんかとてもほほえましくて、いい感じです。
結局は安心できるラストになるんだろうなぁ、と思いつつも、レイニーブルーとパラソルをさしては非常にどきどきいたしました。
聖さまはきっかけのひとつでしかなく、ちゃんと自分で乗り越えて行った、というのが感想です。
強いなぁ、祐巳。
……素直に感心しているのであって、萌えているのではないですので。
そして、真夏の一ページの中のおじいさんと一緒では叙述されました。
さすがに気がつきましたが、まさかマリみてでこれをみることになるとは……。
にしても、子羊〜や真夏〜のほんわかした雰囲気もいいですねぇ。
レイニー〜とパラソル〜の後だから余計にそう感じるのかも。
私としては、レイニー〜パラソル〜で聖さまがご登場なさっただけで満足でございます。
それでは、ごきげんよう。
[Today's tune]ANGEL WILL COME/ZEPPET STORE