幼児食について

幼児期は、乳児期に引き続いて成長・発達のさかんな時期で、そのために十分な栄養が必要です。また正しい食習慣を養うことの基礎として大切な時期です。

幼児の栄養について留意すべきことを、簡単ではありますが、下記にまとめてみます。

1・栄養のバランス
 栄養素のエネルギー構成は、だいたい、タンパク質=12〜13%・脂肪=25〜30%・糖質=約60% というのが望ましいと言われています。タンパク質は、植物性、動物性ともに種類を多くとるように工夫するのが良いですが、とくに動物性タンパク質を多くとるように心掛けたほうがいいようです。

2・調理
 幼稚園の年長くらいの年になれば、まったく大人の調理法と変わりがなくなりますが、それまでは、年齢にあった調理法が必要となってきます。すなわち、食べやすいように工夫しなければなりません。しかし、適当に硬いものを加えて、噛むことに慣れさせることも大切です。味は塩分が多くならないように注意しなければなりません。

3・おやつ(間食)
 幼児は、胃の容量が少なくて、一日3回の食事では所要栄養量を十分にとることができないので、食事の他に1〜2回の間食を与える必要があります。子供の好みに合わせることは必要ですが、甘いものに偏ることのないようにして、一日の食事のバランスを考えて与えることが必要です。規則正しい食事時間に心がけ、間食の時間も、次の食事に影響がないように考えないといけません。甘いものだけが「おやつ」だと思っていませんか?そうではないんですよ・・・・(おやつのページ参照)

4・偏食(好き嫌い)
 幼児期には自我意識の発達に伴って、食物の好き嫌いがはっきりしてきます。偏食の習慣がつくと、これをなおすには相当の時間と努力を要しますが、親があまりあせって強制するのは、かえって良くありません。調理法を工夫して、味や臭いに注意し、食事を愉快で楽しいものにするように心掛けたいものです。ちょっと厳しいことを言いますが、両親や家族に偏食があったり、不規則な間食の習慣があれば、まず、これをなおさなければなりません・・・。

5・食事の環境
 食事に関心がひくような楽しい状況作りが大切です。家族揃っての楽しい食事がなによりも効果的ですが、子供にとっては、食べ物をはじめ、食器やスプーン、お箸などの材質や形、色なども食欲を左右する大きなポイントなのです。逆に、注意をひくようなテレビ番組や、本、おもちゃなどは、あらかじめ排除し、気持ちを食事に集中させるような環境を作ってあげることが必要です。


起こりやすい問題点 について・・・

1・間食のとりすぎ・牛乳の飲みすぎによる小食
2・偏食による肥満をはじめとする小児成人病(動脈硬化・高血圧・糖尿病←本当に増えています!)
3・野菜嫌いによるミネラル、ビタミン不足、また、塩分の取り過ぎ
4・甘いもの・ジュースの与えすぎによる虫歯



心豊かな食事作りに について・・・

*子供を台所に引き込もう
 子供に食べ物や料理つくりを見せることによって、子供は食べ物への関心や食べることの意欲を持つようになります。
逆に、せっかく好奇心をもっているのに、「邪魔だから、、、危ないから、、、あっちへ行きなさい」なんてことをして、好奇心をくじかせてしまうと、食べることに消極的になってしまうことがあります・・・。

*お母さん自身が美味しく食べよう!
 食事は、なんと言っても、おいしく楽しく味あうことが大切です。お母さんがおいしそうに食べる姿を見れば、子供も「あっ、美味しそうだ!」と食べる意欲を持ちます。食べ方が悪い、などのマナーも、お母さんのやり方を見て、だんだん覚えていくことでしょう・・・。上手に食べれない子供の姿を、片目をつぶる気持ちで、お母さんが食べることを楽しんでください。温かなリラックスした雰囲気の中でこそ、子供はマナーを身につけてゆくものです・・・。

*食べやすくしすぎていませんか
 噛む力が弱い、食べるのに時間がかかるなど、子供のあごの発達についての問題が増えてきました。そのためか、なるべく柔らかく、細かくするなど、食べやすくすることばかりに熱心なお母さんが結構多いようです。食べさえることばかりを選択せずに、「噛めば噛むほど味がでる料理」の魅了も、なかなか捨てがたいものであることを子供に伝えて行きたい物です。


引用参考文献:
・「ごはんにしましょ」 女子栄養大学出版部
・「小児看護学概論」 医学書院   ←看護学校時代の本なのだ(笑)