うばっちゃったぁ!
「お疲れサマー」
「!?」
また出た…。
コイツはやたらと俺様に付き纏う変な奴−だ。
コイツは何処にでも現れる。
家でも教室でも…終いには、此処−部室の『中』にも。
「テメー…何してんだよ、ってかどうやって入ったんだよ?」
俺は確かに鍵をかけて部活へ向かった筈だ。
鍵は部員しか持ってない筈…いや、コイツなら持っていてもオカシクねぇ気がしてきた・・・・。
あたまいてぇ・・・
そんな考えを巡らせ、俺が悶々としているのにこの馬鹿は
「2年生に開けさせた」
と宣った。
二年…って樺地か鳳か日吉だよな……?
何、ホイホイ部外者入れてんだよ!
……言いくるめられた姿が目に浮かぶがそれは頭から振り払い、腑甲斐無い二年に毒づいた。
「で、今度は何しに来たんだよ(部室まで)」
体調が悪く、部活を早退してきた所でこの厄介者に会った俺は破滅的に機嫌が悪い。
願わくば今すぐ立ち去って欲しい。
「あのね、今日は生・・・」
の声を半ば無視してコートを羽織っているとの話が止まった。
「帰るの?それもジャージで」
「・・・・・・・」
テメーが居たら着替えるに着替えられねぇだろーが。少しは気付け馬鹿。
と、一睨みしたが勿論アイツはそんな事には微塵も気付かない。
俺はそのままドアを開けて部室を出た。
校門まで何とか辿り着いたが、肝心の迎えが来てない。
俺は軽く舌打ちをして学校の壁にもたれ掛かった。
―やべぇ・・・・マジ頭痛ぇ・・・・
暫くそのまま車を待っていると肩を叩かれた。
俺は自分の足元に据えていた目線を上に動かした。
・・・・・で た 。
「大丈夫?」
部室に置いて来た筈のだ。
頼むから放っておいてくれという俺様の気持ちに気付く筈もなくは隣で鞄を漁り出した。
「あった!手袋貸してあげる」
が鞄から出した物は……何処からどう見ても手袋には見えなかった。
俺様は目までイカれたのか…?
どう見てもこれは……
「本当はこれで奪っちゃったー☆ってやりたかったんだけど、けぇご元気ないから。」
と言って俺様の手に無理矢理生茶パンダをはめる。
・・・だよなぁ?コレはあの某CMのぬいぐるみで、手袋じゃねぇよな・・・
(確かに手を入れるものだけど、使い方が間違ってるよな・・・?)
しかも・・・2個も。
そしてそれが無理矢理はめられた時、
(断じて俺様が進んではめたんじゃねぇからな!体調不良で力が弱ってて抵抗できなかっただけだ!クソッ!)
調度迎えが来てこんな変なのをはめたままに押されて車に乗せられた。
「オイ!このパンダ!」
「あは〜☆けぇご可愛いよ〜凄い似合うvじゃあ、お大事に〜」
とか爽やかに言い、は調度来たバスに乗ってしまった。
マジでどーすんだよ、このパンダ!!