福岡 <うめ>  (昭和29年3月19日決定)
hukuoka.gif “NHK”植物友の会が実施した葉書投票で圧倒的に多かった梅に決定した。バラ科の落葉高木で、花は2〜3月に葉に先立って咲く。通常白色だが紅色、淡紅色のものもある。果実は直径2〜3pで6月頃、黄色に熟す。福岡県には学問の神様として名高い菅原道真を祀った太宰府天満宮があり、敷地内には約6000本の梅の木が植えられている。中でも、社の前にある「飛梅(とびうめ)」と呼ばれる木には“梅は主人である菅原道真との別れがつらく主人を追って太宰府の地へ飛んだ”という伝説が伝わっている。

佐賀 <クスの花> (昭和29年3月決定)
kusunohana.gif 楠は、昔から佐賀県内に生い茂り、「肥前風土記」の中にも『ヤマトタケルノミコトがご旅行の際、佐賀をお通りになり、クスの木が茂っているのをごらんになり、ここは「栄える国」と言われた』という記述がある。このように、クスの木は、佐賀にゆかりの深い木であり、花であることから県木、県花に指定されているそうだ。毎年5月に直径が3〜4oの花を咲かせる。色は白または黄淡色。花は6枚の花弁からなり、一本の木に無数に咲く。

長崎 <雲仙ツツジ(ミヤマキリシマ)>(昭和57年3月19日指定)
unnzenntutuji.gif 昭和24年に天皇陛下がおいでの際、雲仙でお詠みになった歌にこの花の名があげられ、昭和29年NHK等が主催して郷土の花の選定を呼びかけた際には雲仙ツツジが選定された。しかし県の花としての告示手続がとられておらず昭和57年に正式に指定された。雲仙ツツジは正式にはミヤマキリシマ並びにミヤマキリシマとヤマツツジの交雑した一群で九州の高地に群生しており地元で雲仙ツツジと呼び大切にしてきた。国の天然記念物に指定されている。4〜5月にかけて直径1〜2pの紅紫色の花をつける。

熊本 <リンドウ> (昭和28年11月選定)
rindou.gif 昭和28年に植物友の会などの提唱により各都道府県単位に公募で決め、昭和29年3月にNHK番組で紹介された。県下各地の山野の草地に自生し、県の代表的な花として県民に親しまれ、愛されていることから決定したそうだ。リンドウ科の多年草で、高さ30〜60p。山野に自生している。阿蘇地方では10月から咲き始める。対生する葉はササに似ている。秋に紫色で鐘形の花を咲かせ、さく果を結ぶ。根は赤褐色で苦みが強く、煎じて健胃剤にする。花屋によくあるのはエゾリンドウという別種。

大分 <豊後梅>(昭和29年4月1日選定)
bungoume.gif NHKが第29回放送記念日に“郷土の花”として豊後梅を選定、その後大分国体実行委員会において県の花として団体マークに使用し、以後県花と認められている。豊後梅はその名の示すように古くから豊後の名産として知られていた。豊後梅は梅の一品種である。開花期は普通の梅より遅く、3月の上旬から中旬。八重咲き(重弁)で、大輪での花を咲かせる。色は淡紅色をおびている。果実は大きく、直径4〜5pで果肉が厚く種子は小さい。しかし、豊後梅は他花受粉なので結実が乏しく、生産量は少ない。

宮崎 <はまゆう> (昭和39年12月22日制定)
hamayuu.gif 昭和29年にNHK等が郷土の花選定した際、一般募集の結果1位がミヤマキリシマ2位が藤、3位がはまゆうだった。しかしミヤマキリシマは鹿児島県でも人気が高かったので鹿児島県に譲り、藤は宮崎県の花とするには特徴がなかったのではまゆうが郷土の花となった。昭和39年に県花として制定された。はまゆうは浜木綿と書き、アフリカの海岸から九州の浜辺に漂着した花で、九州から千葉県あたりの太平洋岸の砂浜に自生している。6〜9月頃に葉の中央から白い大きな花をつけて良い香りを放つ。

鹿児島 <ミヤマキリシマ> (昭和29年選定)
miyamakirisima.gif 昭和29年NHKが各都道府県等と協力して全国的に郷土の花を選んだ際、鹿児島県の花としてミヤマキリシマが選ばれた。県民の花を愛する心と、四季を通じて美しい花に彩られている鹿児島県を象徴する花であるというのが、選ばれた理由だそうだ。ミヤマキリシマは九州に自生するツツジ科で常緑の低木である。鹿児島県では霧島山系を中心に自生している。5月末〜6月にかけて赤・紫・白の可憐な花を咲かせる。ミヤマキリシマの名前も、鹿児島県の「霧島」という地名に由来しているらしい。

沖縄 <でいご> (昭和47年10月26日制定)
deigo.gif 昭和40年に地元新聞社が県花選定運動協議会(琉球政府後援)を設置し、県民に投票を募った結果「でいご」は投票数の88%を占め、圧倒的な人気でした。これを受けて琉球政府は、昭和42年2月7日に「でいご」を県の花として制定、昭和47年に本土復帰後も引き続き県の花とした。深紅の花は南国沖縄を象徴するのにふさわしく、経済的価値も高いという理由だった。でいごはマメ科の落葉大喬木で原産はインド。花は、小枝の先端から花枝に総状花序をなす。3月〜5月頃に深紅色の花を咲かせる。

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