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| 諸葛亮が住む臥龍岡、その岡にはこんな由来があったのです 諸葛亮は幼い頃、山東の山の中に住んでいたが、家が貧しかったので、12歳になると裕福な家に牛飼いとして雇われた。しかし、家の主人は人使いが荒く、諸葛亮に牛飼い以外にも、草むしりや芝刈りをやらせるなど、使用人をこき使っていた。 ある日のこと。諸葛亮が芝刈りに行くために鎌を手にして、山深くに入っていくと、二人の少年が言い争っているのに出くわした。一人は青い服を、もう一人は緑の服を着ており、お互い殴ったり蹴ったりと一歩も譲る気配が無い。諸葛亮は二人間に入り止めに入ったが、緑の服を着た少年は、その隙にサッと林の中に逃げ込んでしまった。青い服の少年は諸葛亮が間に入ったため緑の服の少年に逃げられたとあって、諸葛亮をとがめた。「どうしておまえは余計な事をするんだ?おかげであいつに持ち逃げされたじゃないか!弁償してもらおう!」諸葛亮は驚いて聞き返した「いったい何を持ち逃げされたんだい?」「あいつ(緑の服の少年)が大事な天書を奪ったのをあんたが逃がしたんだ。償ってもらおうか」諸葛亮は素直に過ちを認めると「悪かった・・。わたしがあの少年を探し出して、きっと天書をきみに返すから許してくれないか?」「いいだろう。あいつは鉄漿樹の精なんだ。あの崖のてっぺんにある一番大きな鉄漿樹の上にまるいこぶがある。刀でそのこぶをえぐれば、探し物が見つかるかもしれないな・・」 諸葛亮は早速、少年が言った崖をよじ登るとそこには天にも届きそうなほどの大きさをほこり、齢一万年をも経たような立派な鉄漿樹の木があった。諸葛亮は「これだな」と思い、鎌ををとりだして木のこぶをえぐりはじめると、緑の服を着た少年が突然目の前に現れてこう言った 「きみ、どうしてそんな事をするんだい?」 「不義の財を得ては人の道にもとる。頼むから、君が奪った天書を返してくれないかい?」 「きみはあいつ(青い服の少年)にいっぱい食わされたんだよ。奴が先に私の夜明珠を盗んだんだ。だからぼくは天書を奪ってやったんだ。あいつこそ紛れもなく藤蔦の精で、ここ数千年来、わたしにまとわり付いている。あいつは口が上手いのできみはあいつの言葉を鵜呑みにしたんじゃないのかい?」と言って諸葛亮に天書を差し出した。驚いた諸葛亮はじっと緑の服の少年をよくよく見たがとても人をだますような性悪には見えない。「わたしが誤解していたらしい。きっときみの夜明珠を取り戻してあげるからね」と諸葛亮が言うと緑の服の少年が「きみがあいつの元へ戻ると、きっとあいつは頭を下げて腰をかがめて迎えるだろう。その時に、やつの頭の後ろを軽く叩くと夜明珠はすぐ出てくるよ」と教えてくれた。 諸葛亮が青い服の少年の所に戻ると、緑の少年が言ったとおりに青の少年が微笑みながら出迎えて、諸葛亮に一礼した。すかさず諸葛亮が軽く少年の後頭部を叩くと、彼の口から目がくらむほどに光り輝く珠が飛び出して、地上に転り出た。 もともと二人のこどもは、林の仙道だった。諸葛亮が夜明珠と天書をそれぞれの持ち主に返そうとすると、二人は声をそろえて言った。 「きみは本当に誠実でいい人だ。私たちの宝物はきみに差し上げましょう」 それ以後、夜になると諸葛亮は光輝く夜明珠の明かりを頼りに、遅くまで天書を読み、午前四時頃になるとようやく眠りに付いた。 ある夜。諸葛亮の雇い主が小用に起きたとき、牛小屋から明かりが漏れているのを発見し、てっきり火事かと思い、あわてて見に行った。しかし牛小屋はひっそりと静まり返っているので、わけがわからず、不信に思いあちこち牛小屋を調べまわるうちに壁の隙間を見つけ、そこから中を覗いて見た。すると諸葛亮が明るく光り輝く珠を目の前において本を読んでいるのが見えた。雇い主はその珠が宝物だと知ると「諸葛亮が自分の夜明珠を盗んだ」と県の役所に訴えた。その県知事はいつもそこの家から袖の下(賄賂)を受け取っていたので、よく調べもせずに諸葛亮を問答無用に大牢にぶちこんでしまった。 そして元宵節がやってきた。元宵というのは1月の15日、上元の日の宵のことで、その夜は庶民の夜間の外出が許されていた。牢番たちは皆揃って街に飾られた龍灯を見物に出かけ、戻るとその素晴らしさを噂しあった。その話を聞いていた諸葛亮はこういった「貴方達の見てきた龍灯は、赤や青と色とりどりに美しくても、惜しいかな、それらは紙と蝋で作った死灯です。もし私なら千倍も素晴らしい生きた龍灯を作って見せたのですが・・」 その話を聞いた牢番は「どうせ眉つばものだろう」と思いながらも諸葛亮に作らせて見ようと思い、竹のたがと紙を沢山持ち込み、諸葛亮に渡した。諸葛亮は熱心に灯龍を編み始めた。そして二月のはじめになって、龍灯が出来上がった。噂を聞いた県知事は12歳の科人(諸葛亮)がつくった生きた龍灯を一目見ようと部下を連れてやってきた。 諸葛亮の作った龍灯は普通のものとは違い、角があり、爪も鱗もあって蝋燭に灯を点すとまるで雲に登るかのように爪を動かした。諸葛亮は身を翻してひらりと龍の背に飛び乗り、角を大きく揺さぶると、なんと龍灯は頭を振り、尾を上げ、眉や目を動かし、生きた龍に変わった。それをみた県知事の一党がよく出来た龍だと大笑いしているうちに、その龍は諸葛亮を背に乗せたまま空に駆け上がるとあっという間に消えてしまった。 その龍は天界をどう駆け巡ったのかは解らないが、空が暗くなるとゆっくりと南陽城外に降りてきて、夜のうちに岡に変わった。そして諸葛亮も南陽に住むようになり、一心に天書を読むようになった。龍が変わって出来た岡を人々は「臥龍岡」と呼ぶようになったと言う (参考文献 歴史読本) |
| しかし私が牛飼いのうえに、牢屋にぶち込まれるとは・・逸話と言えども苦笑いが・・ |
| 諸葛亮殿が作った灯篭が当に龍に変わり、そしてその龍が岡になったとは驚きですなぁ |
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