楽しくシニア
2003.06.23

熟年あるいわシルバーといわれる方は、第二次世界大戦と無条件降伏という大変過酷な時期を生きた世代です。また彼らは、「戦後復興」のために必死に働き、世界に冠たる経済発展を成し遂げた世代でもあります。

これで終われば万々歳でしたが、最後がまったくいけません。

営々として築き上げてきた金字塔は、あたかも砂上の楼閣のごとく、脆くも崩れ去りました。巷には、自信喪失と無力感に満ち溢れた「国家的破綻」という一大悲劇が、飽くこともなく報道されています。「国家的破綻」とは、要約すれば、新しいタイプの戦いに再び敗れた、ということです。

われわれ世代の人生は、悲劇に始まり悲劇に終わり、敗戦で始まり敗戦で終わります。また、日本の実力が、どのくらい脆弱なものなのかも、国際競争の場において思い知らされました。

「人生(悪)夢の如し?」でしょうか。しかし、楽しい夢は宝物。

人生の旅人たち。どのような宝物をお持ちなのでしょうか。
趣味や生き方などを通して、いろいろと、お聞きしたいものです。皆様とご一緒に、楽しい夢のひと時を共有し、心から拍手喝采をしたいですね。世話人:古明地 光久。

 
斎藤 吉正 様

札幌在住の斎藤さんは、2003年3月に71歳になられた人生の先輩です。

高校時代に「関節リュウマチ」を患い、その後、「両肺結核及びサルコイドジス合併症」〜「肺気腫」、「メニエル病」など、大変な病気に罹りながらも、それらに負けることなく、前向きな人生を堂々と闊歩しています。極めつけは、2003年2月の胃癌(早期発見のため97〜98%は完治)の手術でしょうか。私は、以前からメールのお付き合いをさせていただいていますが、実に凄いことだと常々敬服していました。そのようなわけで、「楽しくシニア」のトップバッターをお願いしました。

斎藤さんからのメールには、何時も美しい写真が添付されています。今年の「胃癌」を克服してからは、写真の雰囲気が、とても柔らかく、暖かさを感じるようになりました。写真一葉には、その方の人生観が凝縮されているのですね。

 
並木 敏夫 様

千葉市在住の並木さんは、1940年生まれの男性です。

退職後、写真、海釣り、パソコンなど趣味三昧の毎日、うらやましい限りです。家庭もご家族も、穏やかで円満、心も平穏、すべてに、お人柄が窺えます。

美しい自然を求める気持ちは、並外れて強いようで、それが写真に表現されています。私はそのような風景写真が好みですが、なかなか撮れません。並木さんのホームページは、「All About Japan のスーパーおすすめサイト大賞2003」に選ばれました。

以下に、並木さんからのメール(2003.06.01)を紹介しましょう:

いよいよ尾瀬の開幕です。
5月20日から22日まで今年初めての尾瀬、通算30回目の尾瀬に行ってきました。昨年より1週間遅れですが、それでも昨年より残雪に恵まれました。

1999年5月に初めて訪れて以来、毎年7〜8回のペースで尾瀬と親しんでいます。行けば行くほど尾瀬に魅せられてこれで尾瀬滞在日数は63日になりました。

まだまだ奥深い尾瀬の一端を垣間見た程度です。これからも歩ける間は尾瀬に通いたいと思います。それが私の元気の秘密かもしれません。


 
佐藤 誠三郎 様

川越市在住の佐藤さんは、1939年6月19日生まれの男性です。

以下に、2003年6月、佐藤誠三郎さんのホームページに記されているメッセージを一部分引用しました。

今年に入って、むかし一緒に働いた仲間が3人亡くなるという悲報が届きました。
3人の年令は一番の年長者が70歳前半であり、67歳、65歳でした。
3人とも死因は癌とのことでした。

持病を多く持つ私にとっては、死と言うものを非常に身近に感じさせらました。

生を保っても健康年令と言うことを考えると、残り少ない人生を実感してしまいます。「臨終只今にあり」の心境で、命あるうち、動けるうちに精一杯、人生を満喫したいと思います。

なお、年をとっていくことはマイナス要素ばかりとは言えませんね。
年を取ることにより、ちょっと前には見えなかったことが見えてくるということがありますね。
いままでやりたくても出来なかったことができるようになりますね。
いままでよりもいろいろのことに興味がわき、チャレンジできますね。
そして、自分の中に眠っている「新しい自分」と出会えますね。

病気や高齢を人生のマイナス要素と考えるのを止めたいですね。
むしろ、新たな生命の充実を呼び寄せ、人生を豊にして行くチャンスととらえたいですね。

6月も良き人や良き自然との出会いを求めて頑張りたいと思っています!


考え、悩み、苦しみ、怒り、そして耐え、もろもろの情念のもとに私たちは生き永らえています。佐藤さんの画像からは、なにかしら、「厳しい境地」から生まれ出る”透明で静かな美”を感じることがあります。