『全身性エリテマトーデス(SLE)』

厚生省の特定疾患治療研究事業対象疾患に指定されている難病の1つであり、現在我が国では、40,000人を超える患者が存在すると推定されています。15〜45歳くらいまでの女性に多く発病し、男性は女性の10分の1程度です。
SLEは、過剰な免疫反応がおこり、生体を損傷します。初期症状は、発熱、疲労、顔面紅斑(両頬にまたがる蝶の形をした発疹)、レイノー症状、多発性関節痛など。時には、いきなり全身の浮腫がきたり、精神障害が起こることもあります。そして、約半数の患者さんが、腎炎を併発しています。


皮膚症状

典型的なものに顔面の蝶形紅斑があります。皮疹は全身どこにでもみられますが、特に顔や胸、手足に多く出現します。軽いもりあがりをもつ紅赤色で、様々な大きさの不整形皮疹です。他に潰瘍、紫斑、小疱、壊疽、点状・斑状出血などが手足や顔面にみられることがあります。その他代表的な皮疹として、慢性円板状ループス、日光過敏症などがあります。

関節症状

多くの関節が同時に、あるいは次々に痛み、腫れや熱感を伴う多発性関節炎で、一過性か、あるいは軽いものがほとんどです。そして、骨破壊がないことが慢性関節リウマチとの違いです。ただし、大腿骨頭部に壊死が起こりやすく、股関節の痛みを伴う場合があります。

心肺症状

胸膜炎、心膜炎などが比較的よくみられます。

腎症状

ループス腎炎(SLEの免疫異常が原因で腎臓の働きを傷害する)がみられます。
消化器症状

腸間膜動脈炎、肝腫大がまれにみられます。

神経症状

てんかん様の痙攣がよく起こり、欝病や精神分裂病のような神経症状がみられることもあります。他に麻痺、脳神経障害、脊髄炎や髄膜炎、末梢神経障害などが起こることもあります。

その他、筋症状(筋痛、脱力)、眼症状(視野異常や視力障害)がみられることもあります。

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