フリンジド・ラベンダ−  品種詳細はこちら
Fringed Lavender :Lavandula dentata

育てる:
フリンジド=ギザギザのあるの名前を持つように、鋸葉が特徴的なラベンダ−です。もともとフレンチラベンダ−(L.stoechas)の亜種として分類されていましたが、1996に
独立品種として分離されました。 その為か歴史の古いナーセリーでは、いまだにフレンチラベンダ−の名称で扱われています。
フレンチが立てに伸びてスリムになった感じで、花色は色の濃淡こそありますが、薄紫色のみ一般的です。 耐寒性は一般に乏しく、−3℃程度までしか持ちません。 
反面暖かさは得意で、関東以南での栽培が推奨で、寒冷地では屋外越冬できません。 
暖地では特に冬を通じて花が着く四季咲きで、香りは全くありませんが、花壇のにぎわいに重宝します。通常80cm程度の常緑の小灌木ですが、上手く育てると2m近くまで育ちます。 樹齢は4,5年で樹勢がおとろえますが、上手く作ると10年以上がんばります。さらに、栄養過多で育てると葉が鮮やかな緑色で、花穂が大きすぎると重さで茎が耐えきれず、ゴメンナサイ状態になってしまいます。生かさず殺さずで育てると上手く咲きます。実生でも増えますが、通常挿し木で増やします。

利用:
鉢バナや切り花として暖地中心に流通しています。 花はフレンチラベンダ−に形質的に似ているため、ドライにしにくく、香りも弱く青臭さだけが目立つので、花壇の彩り以外にはあまり利用方法がないようです。

品種集めの憂鬱:
このラベンダ−は、紫外線の量によって花色が変化し、同一品種でも、温室で作った鉢バナは白花、高冷地で作ると黒っぽい紫色と
激しく変化します。 品種的には葉の大きさと色の度合い、花の大きさの差くらいで、あまり品種が創世されていません。


H14.5.7 末現在、12品種(同種異名品種3種を含む)を栽培しています。そのうち8種の写真を公開しています。
更新情報:
14.5.7 コメントを一新しました


 

Note:標準をL.dentataとして観察記録をまとめた。標準 葉長55mm。花長80mm。


英名 和名 Photo Topics
Candicans
Gray dentata
Silver fringe
キャンディ−キャンズ L.dentata var.candicans 北アフリカに自生するフリンジラベンダ−の亜種で、こちらのほうが世界的にポピュラーで流通している。
葉は大きめで60mm程度。葉の先端が丸く、有毛で白く見える。花穂は90mmとやや大きめで、ホウが大きく開く。大株のデンタータ種で、冬加温すると通年開花する。香りは極弱い。
Charming Lee チャーミング・リー NP 詳細・経緯は不明。2000年に中京の園芸店を中心に流通した。フリンジの細長葉といういでたちだが、普通のフリンジに勝手に名前がついたものという感が否めない
Fringed フリンジド 別名デンタタ・ラベンダ−
黄緑色のギザギザ葉にやや薄目の紫穂が小さめに付く。
Izumiya dantata オリジナル フリンジの実生選抜種で、明るい緑葉に15cm近い大きな花穂が着く。
Lamiken's ラミケンズ アメリカ産の園芸品種でNzプログマンズパープルによく似ている。
葉は有毛で白く、先端が丸い標準サイズ。花は太短くずんぐりとしていておよそ70mm。ホウが濃い紫、ベースにつく花がスカイブルーで対比が美しい。
Linda Lignon variegated
斑入りfringe
リンダリグノン アメリカ産でDeBaggio氏の作出。基親はL.dentata。
葉サイズは標準サイズで先端が尖りdentataに近いが、黄緑葉に鮮やかに淡黄色の斑が入る。花穂は細長く100mm程度で薄目の青紫。
Monet モネ =Lavandula dentata var.dentata 'dark form'
もともと北アフリカやスペインに自生するデンタータの亜種でわい性である。
var.dentata自体はFringedの名前で流通しているが、そのうちの花色の濃いものがMonetの名称で流通してる。葉は短く40mm程度。花も65mmと短く、花茎も標準より短く。全体としてこじんまりとまとまる。花色が濃く、葉も濃い紫色。
Ploughman's blue dentata プロウマンズブルー・
デンタタ
1991Nz.Carter氏作出。ラミケンズに似ているが、こちらのほうが銀葉が薄く大つくり。葉サイズは標準だが、尖らず丸く太く葉が大きく見える。花も大造りで120mm程度になり、深緑の大型種。全体に甘い香りが強いのも特徴的。
Super sapphire blue スーパーサファイアブルー 日清製油の登録商標品種。1997より全国で流通した。
経過は判らないが、L.dentata var. dentata (スペイン自生のわい性亜種)
が流れていると思われる。Monetの明色品種といったところか。
葉は標準より短く45mm。尖形で明緑色。花穂はやや赤みの薄紫で70mmと少し短め。ホウが赤みで開かず、尖った印象をもつ。