the TV series layer:02 story


lain TV02-01 「サイベリア?別に来たくてきてるんじゃない…」

クラブ・サイベリア。夜な々な、若者達が集い、踊り、話し、昼間の出来事を忘れる場所。
そこに、帽子を深々と冠った「少年」の姿があった。少年はウエイトレスから、ある物を買う。

「アクセラ」(Accela)

それは「ドラッグ」でも無いが、「公に取り引き出来る物」でも無い。人間の意識を加速させ、脳の働きを活性化させると言う。「少年」は、それをドリンクとともに飲み干す。少年の意識は加速した…。そして、加速する意識の中で「少年」は、ある「少女」の姿を見る。
「早くこっちへおいでよ…」

朝。玲音は、いつも様に家からの坂を下り、学校へと向かう。それを、物陰からジッと見つめる者が居た。黒ずくめの服に、蒼い瞳…。その瞳に不安を感じた玲音は、絶えきれずに坂を駈け下りる。
学校に辿り着いた玲音は、ありす達クラスメイトに声をかけられる。そして、「昨晩、サイベリアで玲音にソックリな娘を観た」と告げられる。玲音は当然の様に否定し、ありす達も一様に認めるが、シックリとこない。そこで「今晩、皆でサイベリアへ行こう」と言う事になる。しかし、玲音は気が乗らない…。
昼休みの学校廊下。憂鬱な玲音は「この世に居るはずの無い者達」と出会う。玲音と同じ制服を着た少女…。だが、その顔は既にこの世の者では無くなっていた。その者は、ゆっくりと玲音の方へと近付いて来る。
「ひっ…」
玲音は目を閉じその者が通り過ぎるのを待った。そして、恐る恐る目を開いた。もう、そこには何者も存在しなかった。

lain TV02-02 玲音が家に帰ると、運送屋のトラックが止まっていた。「お届けものです!」玲音が家の扉を開けると、運送屋のアルバイトが荷物を運び込む。
「これって、全部君のだろ?凄いなぁ…。俺も欲しいよ。」運送屋が、羨ましそうに玲音に言う。
しかし、玲音はその言葉の意味が解らない。運送屋は、この荷物が「最新式NAVI」だと熱く語ってくれる。荷物を、ジッと見つめる玲音…。

その夜、父に頼んで「最新式NAVI」をセットアップしてもらう。そして、父は言う。「子供用のNAVIなんかを、いつまでも使っていてはいけない。コミュニケーションと言うものは、人と人の関係が成熟するのに合わせて、それなりに高度なシステムが必要になるものなのだよ。」
「さあ、出来た。NAVIに話し掛けてごらん。」
玲音は、NAVIに語り掛ける。「ハロー、NAVI。」
NAVIは、玲音の物となった。
lain TV02-03早速、玲音はNAVIに問う。「メールは、着てる?」…「玲音宛てのメールはありません。」
その時、玲音の携帯NAVIが鳴る。「みんな、待っているよ。ありす」

渋々ありすの言うままに、サイベリアにやって来た玲音。途中で小学生のグループとすれ違い、少し驚く。
店内では、ありす達クラスメイトが待っていた。少女趣味な玲音の身形を、冗談混じりに悪づく3人。そんな和やかな会話を、一発の銃声がさえぎる。
悲鳴、怒号、店内はパニックになった。逃げまどう客達…。次第に客は引き、ホールには銃を持った「少年」と、2つの骸、そして玲音だけになった。それに気付いたありすは、玲音を引き連れに来る。しかし、玲音は呆然と動かない。そんな玲音を、ライトの光が照らす。「少年」は、それをみて取り乱す。
「あ…あ…、何で俺にこんな事させるのだよ…あんたに何の権利があるのさ…ワイヤードはリアルワールドを干渉してはいけない….あんたは誰なんだっ。」
そんな怯える「少年」に「lain」は言い放つ。

「何処に居たって、人は繋がっているのよ。」

「少年」は、涙を流しながら自らに銃口を向ける。玲音の顔に、鮮血が飛び散る。

 to Be continued 

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