空色の言葉





1失えないもの

優しげな日差しの中をさまよう
太陽は暖かさも明るい香りもくれない
足にはアスファルトの感覚はない
ただ前に進んでいるだけ

いつもの場所であなたを見つけた
何度この場所で見つけたかな
何度触れようと手をくうに浮かべたかな

あなたはうつむいている
そしていつものように瞳を閉じる
あなたにはわたしが見えない
でも誰よりわたしを想っている
あなたの顔が悲しみで歪む
わたしは感覚を持たない涙をこぼす

泣いた事なかったね
あなたの前で
最後まで意地を張り続けていた
あなた意外は見えなかったのに
あなたが幸せならわたしを忘れてもいい
あなたが笑うならあなたを忘れる代償でも払う
あなたを苦しめたくはなくて

いつも笑顔だったあなたの悲しみが辛い
こんなことわたしが言うなんて
あなたは思わないね

想う気持ちが痛い
あなたの不意の寂しい笑顔が
強気なわたしを泣かせないで
あなたらしくない

頬に触れる
あなたは目を薄く開け何かを探している
彷徨っていた視線がわたしに止まる
わたしは軽く目を見開く
そしてあなたへの永遠の想いを打ち明ける

懐かしいあの笑顔が不意に戻ってきた


2恋

悲しみも苦しみも胸の中に
すべて忘れよう
こんなにたくさんの感情があふれてわたしを変にするから

あなたに会うまで知らなかった
こんな感情

誰も教えてくれない特別な感情

止めたくて忘れたいのに…


3君が

本当に君だけなんだ
君がいないと駄目なんだ
何度君にいいかけただろう
でも言えない

君がとても大切だから
僕が傷つくのが怖いから
どうして?
ただ横にいるだけでこんなに癒される
君じゃなくても変わらないはずなのに
視線はいつも君だけ
他の人間は目に入らない

こんなに好きになっていいのかな?
誰かに教えてもらいたい
君がいなくなったら何が残るんだろう?
僕は何を感じるだろう……
何かを感じられるだろうか?

僕に叶えられるならなんでも聞くよ
役に立てるだけで幸せなんだ
どうしても必要なんだ
君の笑顔が
声が心が

君はいつも悪戯っぽく笑うんだ
わたしのこと好き?
僕は止まらない想いを伝えられずに黙り込む……

君が不意にキスをする
僕は幸せな気分になって考えることをやめるんだ


4金色のひらめき

あなたを見るまで恋なんて信じてなかった
男なんて興味なかった
愛なんて偽りでくだらないと思っていた


あなたの目は
はじめからわたしだけを見ていた
吸い込まれそうに切なくて涙が止まらない

あなたを見て分かったの
わたしが今まで愛を信じられなかったのは
あなたと出会うため
あなたに会って知るためだと

人生ってなんて分かりづらいんだろう
あなたと会うために生きてること知ってたら
どんな苦労も耐えられたのにね?


5つかめないもの

なんで幸せなんてあるんだろう
求めてしまう
悲しくて声も出せないまま涙を流す

わたしがワガママなの?
わたしが変われば幸せになれる?

わたしの幸せはあなた
つかめない幸せは胸を引き裂くように辛い


6鏡

私は私を見た
ショックだった
わたしはこんな風に泣いていた?

友達になりたくて、癒したくて
いても立ってもいられない

あなたにはわたしが必要なのよ
二人いても何も変わらないけれど
でもあなたの事を考えずにはいられないから


7好きなのに・・・・・・

大好き、と口を動かしかける
あなたが不意に振り返る
わたしはハッと下を見た

タイミング悪いね
いつも言いたいことが言えない
いつかあなたがくれた小さな淡い色の石
今でも一番の宝物よ

いつも首に付けているのに
服でかくれて見えないね

二人で過ごした時間が長過ぎて
いつも大事なトキを逃してしまう
風にさらわれる

夢を追うあなたの瞳、とても綺麗

ただそれだけ伝えたいのに
あなたの瞳がいつも真っ直ぐだから
笑ってみせることしかできないでいるの


8わたし

あなたの声に振り返る
にっこりしてみせる
でもあなたには分かっている
わたしの偽りの笑顔を
いつものように怪訝に顔をしかめてる
無意識でもわたしにはわかるから

何もかもある
家族も恋人も友達も
なぜ虚しいの?
愛してくれるひとがいるのに
心は納得しない
遠くを見ている

そんな自分が寂しい
一人になりたくなる

いつも困らせてた
大好きと思っていたのに
本当の望みを言う事ができなかった
あなたは切実に知ろうとし
叶えてくれようとした
それだけでもういいの
絶対誰にも叶えられなかったんだから…

最期に見えた
幸福をそのまま表現した景色を
花畑に薄い霧がかかっている光景を 

わたしは、満面の笑顔でそこにいる
あなたはわたしを静かに見ているだけ
胸に小さな針がささったような痛みを感じて
あなたが手を差し伸べるのを待ってる

わたしがあきらめて空へはばたこうとした時
一度だけあなたが手を差し伸べる
そのとき望みが叶った気がした
いいえ
望みが始めて分かった気がした
わたしは迷う
あなたの手を選んでいたら何かが変わっていたの?

けれどわたしはゆっくりと昇天する


9フラワー*(デイジー)

スキなんて言葉わたしには言えない
あなたといると、何も考えられなくなる
胸の中ではたくさん言葉を想っているのに
あなたが目の前にいると吹き飛んでしまう

いつも伝えたくてどうしようもなくて
悔しくて
今日こそは、って
デイジーの花占いに頼る日もあるくらい

あなたの存在が大きすぎる
もう自分を制御できない

見つめているだけで幸せだから
もしあなたに愛を告白されたら
取り乱して涙しか流せない

だから今日こそは……
お願い、デイジーの花


10感情の叫び

君だけだよって言っていたのに
そんな言葉を信じてたのに
あなたは嘘つきよ

好きだった気持ちに偽りなんてなかったはずなのに
なんで気持ちは過去に飛ばされるの
どうして同じ人だけを好きでいられないの?

あなたの鳶色の瞳、銀の長髪に、優雅な笑顔
全てを否定できない
だってそうじゃない?
あなたの全てを肯定していたのに
誰が裏切っても
あなただけは裏切らないと信じてた
どんなに悲しくてもあなたがいてくれれば
それだけで癒されたのに

もう何も考えたくない
今なら悪魔の誘いにも乗りそう
あなたの心を取り戻せるなら

バシッ
自分の顔を両手で思い切り打つ
鏡の中の泣きそうなブルーの瞳
なぐさめなんていらない
人は信頼できない

でも自分だけは信じていたいから
扉をあけてドアチャイムの澄んだ鈴の音を聞く

止まることのない涙をそよ風が乾かしてくれるを待つ


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