空色の言葉 131この場所 枯れた心に水潤うように 澄んだ気持ちがこみ上げてくる 焦がれて何度も何度も手で叩きつづけた扉 それは決して開かなかったけれど…… それでもその行為は無駄ではなかった わたしには今があるから 思い描いていたものは全て まだどこかでぐっすり眠っている 開かなかった扉とともに封印されたものたち つと手を伸ばし掴もうとしている瞬間がある かつて炎のように熱く欲しかった全ての夢 叶えられなかったもの いいの後悔は希望に打ち消される 抑揚のない時間流れの中 新しい扉を見つけたから ひらけたその場所はすてきだった まだ前へ一歩も進めていない 確かな足取りで前へ進めない こんなに前へ進みたいのに! 見知らぬその広場にあったのは輝くものたち 見たこともないような光に包まれていた 一つ一つに導く力が込められていた わたしはあやふやに一歩ずつ歩みだす 輝くものたちの光に約束されて 導きの光がわたしを力づける どんな時でも わたしは叶えたい 強い想いをこの場所にぶつけたい 進んでいきたいいつまでも……どこまでも 132からから 何もないことに気がつく 心はからっぽ何も考えていない自分 でも生きている 生きることは考えなくてもできること? ボーッっとしたまま空を見て ただそのままでいるだけで それでもわたしは生きているっていえるのかな…… あの空の色はキレイ そう思うのはいつも後になってから ただ見ているだけ その時のわたしはそうなんだ 感じずに考えずに生きて行けるなら そんな生き方もいいって思うけれど…… からっぽな心に気づくと 何かを思っていたいと感じてしまう 生きることはやっぱり考えることだ 133心日記1 いらだつ気持ち このいらだちはどこにぶつければいいのか? 自分の意見が言えない 人に気を使うほど自分は疲れていくのに でもやめられない 人と関わる方法なんて知らないから 疲れてもどうしても 話さないといけないから こんな気持ち抱えても仕方ないのに ストレスを抱えても自分を苦しめるのに 苦しむほど成長していくんだろうか? まさか そんなことなかった 心から話せるならその方がいい 自分を苦痛に追いやるなら 傷ついても人と話していたほうがいい 本心を語ることは 自分を語ることだ 自分を知ることは心の成長につながる たとえ変な自分でも大丈夫 実験したけど 誰も否定したりなんてしないんだから 勇気沸いてきたか? 自信つけてまた 明日から頑張ろう 134正解のない答え 生きる意味考えてた頃があったっけ? とても信じられない わたしは答えのない答えを求めていた そしてその答えは今も得られない 目の前に広がる世界 興味はそこにないから 生きる意味が欲しかった 考えても答えがないものは確かに存在する 宇宙の果てを思うときもこんなことを思ったっけ? 誰が正解か分からない ただ信じたものにすがるしか 出口を見つける方法はないのだろうか? 正解の答えは? 宇宙の果ての正解は? それを考えても 意味がない 生きていくことしかできない 自分で答えを作るしかない 考えることに疲れたら 寝てしまうしか方法なんてない 135気分の日 寒い 痛い不快 気分から抜け出せない日 わたしはただ立ち尽くして それにたえるだけ 感情が心と体を走り抜ける 時間は真上を通りすぎ 実感のないまま 不快な気持ちに揺られている 何も考えたくない 考えても答えは出ない 答えは自分で答えるしかなくて でもそれは出せないから この気分に耐えて 明日が来るのをまつしかない 明日は今日よりいい日だと 信じていることしか私にはできない…… 次の朝日が昇る時まで 時間が進めばいいのに こんな気分の日はそう願ってしまう 136魔法 書くことに わたしは慣れない いつも新鮮で いつも始まりで 自分のペースがつかめない 風を書きたいと思っても その流れは一瞬で テレビでもぶれずに写せないのに わたしにとらえる力があるわけない 水の流れを書きたくても 水は自由で 流れて曲がり落ち跳ねてしみこむから 全ての表現はひろえない ひとつだけ追いかけても その流れは自分の違う表現で壊してしまう 目の前の紙に耳をつけると 音が聞こえて来そう この薄い紙の中にはどんな可能性が秘められているんだろう 音楽から生まれたり 目に映る絶世の景色から生まれたり 言葉はいろいろな場所から生まれる 人は感情を紙にぶつけるけれど その感情は紙の中にはいっていたのかもしれない 感情が紙に引き出されたのかもしれない 魔法の紙はどこにでも売っている 魔法の言葉もみんな持ってる 137負エネルギー ねえ わたしの意味を教えて なんで生きているのか なぜ進むのか みんなは退屈じゃないのか 生きる意味に奮起しているのか わたしに教えて 力がなくなると 何も考えられない 希望はあるけど ずっとは持っていられない そう いつも自分が落ちないように 常に常に 気配りして 毎日ガンバって それだけが日常の全てで…… 立っていても座っているように 何もエネルギーは使わずに こんな停滞の毎日は退屈 自分で変えることすら わたしは思いついていないんだね 穏やかな気持ちを少しでも呼び覚ましたい 退屈が安らぎにかわるように 努力が自然にかわるように 苦痛だったことが大好きなことにかわるように そんなふうに変われることもできるはずなのよ 自分の気持ちをこんなに叫ぶことができるなら 変わる努力もきっとできる だから逃げてもいいから 時々立ち向かっていこうよ 向こう側の全ては わたしに暖かく微笑むんだから だから暗に負けないで 138勝利者 勝つことは知っていた 抜け出して初めて知る この優しい痛みを 切ないけれどずっと感じていたい甘い実感を 殺すのはいけないと知っていた でも自分を殺しても誰にも気づかれなかった それをいけないと 誰も言ってはくれなかった わたしは知っていたから いつも罪悪に追いかけられ 追い詰められると逃げて かわしていた それが唯一の抵抗だった そしてその抵抗は永遠に終わらない わたしの棘のはずだった 知ったのはいつ? この切ない痛みわくわくする冒険心と 好奇心と積極性 自分が起き上がって来たのは いつだろう 勝ちの人はいつも不明確なんだ 誰が抜け出すかわからない 闇はいつでも後ろにいるし でも自分を殺さない方法は存在し続ける 勝利者は信じる者 この胸のとげを抜けるのは 自分を生かし続ける者は いつかの瞬間に自信を持った者 そのとき正確じゃなくても きっと心の中で何かが回る 何かが始まる 139恋い焦がれるものは 暗いなにかに わたしは引きずられている 光にかけだそうと踏み出した足もすぐに捕らわれる じゃあわたしはどうやって光へ向かうの? 無言の言葉は隠されていく 考えることは光のことだけ 自分にできないことを光に託している ただ見ているだけで癒してくれる光 何もないから悲しい 光は見えるけど触れられない 近寄れない わたしには何もない そうこの暗い影以外は この影はわたしと共にいる 呼ばなくてもそばにいる わたしをどうしたいの? 引き止められたままではいられない わたしは恋焦がれているんだから あの一歩先の光に 嫉妬深い黒の闇に邪魔されて 上手く前に進めないけれど でも目の前の光は衰えないから わたしはいつかこの光を掴んで見せる 140文 知らないことがありすぎて 上手く言葉にできない 言葉は溢れだして 知らない言葉を補うはずなのに 浮かぶのは無数の闇 ひっそりと待つ その緊張が伝わる 闇のなかにある 言葉は数えきれず うごめきけれど決して騒ぎはせずに 静かな闇に思い浮かばない 諦めることもしてる 本当は待ちつづけているのに 諦めても決して 言葉はそこを動きはしないのに わたしはどうしていいかわからずに 立ち尽くす 学ぶことも疲れた 言葉の掛け金を外す鍵も どこかへ落ちた うごめきつづける心臓が止まるまで 言葉と感性は心の中で脳の中で 止まらない止まりかけたように見えても 止まることはない |