空色の言葉





191自由になりたかった頃

優しさに満ちた顔で
わたしを見ないで
あなたに癒されても
それを認めたくない
誰にも許さない心
それだけは貫くと思ってた

だから出会いたくなかった
あなたにだけは
出会わなければ良かったのに

好きだと思った
会った時すぐに
だけど何を好きかは分からなくて
わたしは戸惑っていた
避けていた
どうしていいかわからない

苦しくて切ない気持ちなんて
理解しようともしなかったから

許さない心で生きていきたかった
一人で孤独でも
気楽ならいいって……

あなたと会ってしまったから
もう何を言っても無駄だって分かる
恋って何にも優先されるんだもの
孤独も自由も
あなたが微笑んでくれれば
価値なんてなくなってしまう

誰にも開けなかった心は
暖かく変化してる
どんなにすがられても今は
あなたとは何も変えられない
いつも微笑んでいられるから
孤独と自由より
わたしは今の自分が
大好きだから


192教室

きみがいなくなった席を見て
僕は涙を流す
君は気づかない
いつまでもそこへは戻らないから
僕はもう一度
君の心を覗きたいって思ったんだ
そんな純粋で
透明な心は
この先二度と見ることはできないから

僕は知っていた
僕には君意外いないって
だけど何もできなかった
気持ちすら
君に伝えられもしなかった

大好きだったのに

空席を見たら
涙が止まらなくなった


193不可解

泣きたいくらい哀しくて
楽しくて
気持ちが分からなくて
わたしはどうしたいの?
何かを感じている
はっきりと形にはならないけど大切に
しまいこまれて
包まれる
わたしの心みたいに
色つきで
その気持ちには
名前を付けることはできない

愛してる
そんな感じ
暖かくて
だけど冷たくて
はっきりしない
いつもはっきりしてるのに
触れると逃げてしまう

不思議な気持ち
振り返ると消えている
一瞬だけ捕らわれる

それはどの一瞬だったっけ?


194変わると思ってた日々

何かを知っていたあの日は
何かが起こると思った
悔しかった
何もできない自分
もどかしい
気持ちだけ先走りしてる
本当に意味のあることなど
してこなかったんじゃないか?
何も考えないで生きていた方がよかった
無駄なことばかり考えるよりは
明日が分からなくなるよりは
今を生きていた方が良かった

俺には何が残っているだろう
叱責
堕落
嫌悪
何も好きじゃない
明日なんて見えない
見えたって行動しない

耳をふさいだら
目を閉じて
口をつぐむ

そしたら何も知らなくていいのに
俺の世界はそこで閉じられるのに


195瞳・光

明るい目で
なんでわたしを見るの?
あなたって不思議
そんなに光って
どこから持ってくるの?
わたしは見つけたことなかった
あなたの髪を照らす黄金色の光も
瞬きと共に流れる
流れ星の煌きも
あなたの横にいるだけで
どんな光も
輝き出す
わたしの世界に射し込んで来る
蝶のように
柔らかに
けれど容赦なく
影を取り払っていく

あなたの目
初めて会った時から
どんな瞳より惹かれた
明るい光宿った目


196理解できない

恋愛なんて興味ない
好きって気持ちはしってるけど
人に向けるほど余裕なんてないよ
わたしの心を見て
ずたずたで
修復できないでいる

恋愛なんてする余裕がないの
したくないわけじゃない
癒してくれる相手がいるなら
その人が恋の相手かな
好きって思えるほど
わたしは自分に自信を持つかな?

何も分からない
何も行動していないから

ここから動かないで
何も変化なんてなくて
したくもない恋愛のことを考えてる
なんでだろう?
たまに自分が分からないよ


197恋??

なんで僕は君に素直になれないの?
君意外には優しいのに
君だけにためらって傷ついて
感情を示してる
本当は君の傷ついた顔なんて見たくないんだ
だけど言わずにいられない
思うこと全て
伝えたくてあふれだして
気持ちなんてどうだっていい
そう思っている僕がいるのだろうか?
君の心にはいりたくて
手段なんて選べないのかな
だけど暖かい気持ちは
いつだって心地いい
僕は知っているから
君の目を見て微笑む
優しい言葉をかけて
君の警戒する顔が面白い
……もう傷つけはしないよ
自分に正直になれたなら
必要ないんだ
知っていたんだずっと
素直にならない気持ちの正体は


198君の全て

微笑みなんていらなかったよずっと
君がいてくれれば
そんな言葉いくらでも言えるけど
君は納得しない
暖かい微笑みで僕を迎える
それだけで泣きたい気持ちになっているのに
こんなに好きなのに
完全に君を僕にすることはできなくて
いつも恋い焦がれている
初めて会った時から
その気持ちは少しも色あせない
君といられれば
それだけでどんなことも気にならない
君の笑顔は僕の生きる喜びだから
何もかもなくなっても構わない
君意外ならいくらでも
君意外なら誰でも

君はだけど納得しない
哀しそうに首を振る

僕の大好きな所なんだ
君は本当に全ての人を愛してる
世界も人も生き物も
だから僕に向けた笑顔を
独り占めしたくなるんだ


199罪のリンゴ

嫉妬の感情は止まらない
自分を醜く歪める
それは
罪のリンゴに含まれていた
それだけは確信できるけれど

大切に思っているんじゃない
ただ側にいてほしい
離したくない
追いかけてしまう
だけど好きな人なんていないんじゃないの?

縛られることなんて嫌いなくせに
縛りつけて
劣等感に縛られて
あなたがいなくなったら
わたしは生きて行けない
そう切実に思う

そうなの?
本当は違うくせに
誰でもいいからいてほしいのよ
いつもつなぎ止めたいだけなのよ
愛しているなんて嘘
嫉妬があなたを縛っているだけ

醜くて
世界さえ歪めてしまう
この感情がなければ
わたしはあなたを愛したのに
ただ側にいてほしくて
一人になりたくなくて


200完璧を拒絶して

完璧なんてないのに
神じゃないのに
なんで求めるの?
愛してくれるあなたを
好きになるのは必然だよ
いつも見てた
そのまっすぐな眼差し
電車で眠る横顔があどけなくて
くすくす笑ってた

でも完璧じゃない
わたしはしっかりしてない
求められても応えられない
あなたに与えられるものはない

あなたはなんでもないよって言って
キスしてくれる
存在だけで与えてるよって

完璧になりたいなんて
どうして願っていたんだろう
あなたに相応しくなりたくて
変わりたくて

でも分かったの
あなたは今のままが好きと言ってくれた
わたしはあなたが好きと言ってくれた
今のままのわたしが大好きなの


HOME  BACK  NEXT  INDEX