空色の言葉 71悔しい! あなたのことを好きになること なんで指図されなきゃいけないの? 一緒に出かけること どうして強制するの? 涙を流していると なぜそんなにうるさく聞くの? いつもいつもいつも わたしはあなたに言ってみるけど あなたは何もかも見透かした眼でわたしを 覗き込むんだ わたしは弱い だってあなたにそんな眼をされたら…… 本当は好きって自分の心を 認めずにいられないもの 72桜の花 恋してはいけないと痛いほど分かってる でも駄目なの あなたのこと見ないではいられないの どうしてこんなにそばにいるの? もっと離れたい あなたのこと忘れられるように あなたを恋したら自分が許せない でも……期待しない日なんてない 昨日桜がきれいだった わたしが話しているとあなたが側で微笑んでいた そうだねと軽く頭に手を載せた それだけなのに…… わたしはふっと外を見た 桜の花びらがヒラリと一枚 あの桜はどんな気持ちで花から抜け落ちるんだろう 73降るしかない雪 好きなの? あなたの気持ちがわからない いつも優しいのにわたしは思いを聞けなくて 曖昧な笑みであなたの表情を見つめている 雪を一緒に見た時 あなたはすこしうつむいて 落ちてしまった雪はどんな気持ちなんだろうってつぶやいた わたしは衝動的にあなたを抱きしめたくて 切ない気持ちで一杯だった 涙で目が曇っていた 優しい 癒してくれる愛している あなたへの気持ちは数えられなくて 落ちてしまった雪を心配する そんなあなたと時を共有できたらいいのに ねえまた来年一緒に雪を見たいな 途切れず降りしきる雪を お互いに想いあいながら見れるといいのに 74瞳 ねぇあなたの瞳にはあの人しかいないの? わたしがどんなに想っても 届かないの? すまなそうに謝ったりするけど そんな言葉は嫌 どうしてそんなに愛しているの? 激しい愛情はなぜあの人にだけ 向けられるの? 同じなのに 同じ人間なのに! あの人とわたしには確かな隔たりがある わたしはあなたに愛されたい どうしてもあなたと愛し合いたい ふと考えた もしあなたがいなくなったら わたしも今のあなたのように 彼女だけにならないかしら? 75架空 ねえ目隠ししないで あなたに触れていたい あなたを見つめていたい 瞳は悲しいくらいに涙をためて 見えないものがたくさんあって 自分ではどうしようもなくて あなたは見なくていいよっていうけど 本当にそれでいいのかな 見えないものに憧れを抱いて 見えないものに恋い焦がれて 見えないものに悩まされている あなたはわたしが悲しく見えるっていう 見えるものは明るくてはっきりしているのに どうして見えないものを追い求めるの? 分からないの まだ分からない でも魅了されるの すごい力で 未知の自分才能 未知の世界風景 未知のあなた愛 懐かしさは未知の気持ちを呼び起こす だからもう手をどけ てわたしが見ていたいのは未知 わたしはもう少しだけここであなたを見ていたい 76バランス わたしはあなたみたいに出来ない かっこよく振る舞うことも笑顔でいることも 優しくすることだってできない あなたの落ち着いた瞳を見ていると 安心できる でもあなたを見ていると不安になる わたしが愛する唯一のあなた…… わたしを見ていてくれるけど 愛してるって言ってくれるけど 本心もそうなの? わたしとあなたに開いたこんなに大きな差を 認めていないのはあなただけなのよ? わたしはあなたといることが 幸せでたまらないけど 同時に深い痛みを心に感じている アンバランス 心が不安定 あなたが悪いわけじゃないの どうしていいか分からないの あなたの笑顔を見ると せっかく出した答えもすぐに消滅してしまう どうしたらいいの?わたし あなたを愛して側にいられたら それでいいと思っていた あの日のわたしに戻りたい 77招待 すてきな道しるべを見つけた パーティはもうすぐ わたしは服が汚れるのもかまわずに 一生懸命走り出すの 時計の沈んだ湖を渡って ゆがんだ森の切り株を飛び越えて オルゴールの鳴る灯台に目もくれずに わたしは走っている 約束された薔薇園で わたしは巡り合うの 新しい出会い 仲間 暖かさに 薔薇園を遠くから目にしながら わたしは目に涙があふれているのを感じた あそこにはきっとあの人もいるから 夢の中で別れてしまったけれど…… きっとこの涙をふいてくれる お気に入りのリボンが落ちてしまったことにも 気づくことができなかった 78夢の中 苦しくてもがいている そんな夢ばかり見ている あなたは何もせずに ただ見つめているだけ わたしは憤慨して詰め寄るけど 夢の中の話 あなたには関係ないのにね…… 毎晩の夢は続く なぜあなたは夢に出てくるの? なぜわたしを助けてくれないの? 苦しい もがいても涙を流しても 何にもならない 苦しみは終わらない あなたの瞳を見てしまうの あなたが手を伸ばしてくれるのを 待っているのに…… 瞳は変わらないまま 意志の強い色 わたしは何回かの夢で あなたの瞳を見て 決心したの 自分であなたのいる岸まで泳ごうと 苦しさと虚無と全身のだるさと闘いながら 水に飲み込まれかけながら わたしはやっとの思いで岸にはいあがる ……あなたは あなたは涙を流してわたしを抱きしめた わたしあなたを今までの何倍も好きになったの 買い物をしながらにっこり微笑んで寄り添ってみる 夢の中の話 あなたには関係ないのにね 79愛する言葉 愛して欲しい わたしはあなたに愛されたい 愛するってことまだ知らない でもあなたの優しさが切ない あなたといることが喜び あなたの悲しい顔が辛い これが愛ならわたしはきっとあなたを…… でも一人なの 孤独な気持ちは抜けない あなたのまなざしが わたしだけを見ていないから わがままでもいい あなたに愛されたい 孤独な気持ちが宙を舞う どんどん大きくなって 闇になりわたしをのみ込みそう あなたとこうして話しているときだけ わたしの安らぎの時 暗い闇にのみきられる前に あなたの言葉を聞きたい 80あなたがいてくれたら 苦しい 何も感じたくない あなただけを求めてる 涙があふれる前にあなたのもとに行きたい あなたへの道のりは どうしてこんなに遠いの? 時間が無限にあることを これほど恨めしく思ったことなんてない 必死にあなたの優しさを思い浮かべて 今耳をふさいで心をふさいでいる あなたの元へたどりつくと わたしは何からも解放される 子供のように激しくなきじゃくる ふさいでいたものが心から流れ出す あなたの優しさを全身に感じて もう今までの苦しみから抜け出している あなたに会うために あなたの心にたどり着くために わたしは毎日生きている あなたがいてくれれば 最後に受け止めてくれれば どんなに苦しくても 絶対に自分を壊したりはしないから |