空色の言葉





231動き出せない時間

止まったままの時は
いつまでも動かない
後戻りもできずに前へも進めない
知っているはずだった
知っていると思っていた
前へ進めないと

ずっと考えていなかった
後戻りしない理由
次第に薄れた記憶
わたしの時は動いたと思っていた
もう
何にも縛られていないと
錯覚していた
幸せな日々に
あなたの笑顔に

振り返りたくなかった
理由は知らない
過去はいらなかった
いつも見ていたかったあなたと
未来だけを

振り返ってはいけなかったのに
大好きなものがあったのに
止まっていた時は動かなくて
わたしは逆に時を戻る
その場所から進めないどうしても
未来を掴んでも抱きしめても
変わらぬ場所で捕らえ続ける時はずっと

何度進んでも戻されて
私は再び築く
その繰り返しに疲れてしまった

止まっていた時を
抱きしめてしまおうか
激情も憤怒もそこへ置いてきた
大切なものはみんな失っていたのかもしれない

やり直しができるなら
何度でも挑戦するべきかもしれない

だけどもう先が見えない
全てが闇の中で
変わらずに止まった時だけが
光を放つ
いるものなんてあったかな
あの時に置いてきたもの以上に
わたしに必要なものなんて

わたしは時の中へ沈む
瞳は次第に光を失う
未来も過去もない
悲しみに身を委ねたままで……


232ささいなこと

どんなに想っても気持ちは報われなくて
疲れてしまった
何もかも
日常さえも
何がいけないの?
わたしは悪なの?
好きなことができなくて
縛られているようで

誰かの味方じゃない
だけど誰も傷つけたくない
中途半端で
価値がない人間

気持ちは切り替われない
あなたを好きなわたしも
何一つ変わっていなくて
あなたを見る瞳には
羨望の光しか讃えられなくて。

一つだけ変わったことがある
つまらなかったコンクリートが
虹色に変わったのよ。
諦めていた日々を
進もうと思えたのよ。
その虹色の輝きに
どこまでも続いていきそうな温かみに
わたしはあなたを想っていられると
確信できたのよ。

明日は見えた
進みたい道の先にはあなたがいる


233強者

途切れない輪に囲まれている
いつもせめぎあってて
聞きたくもない言葉を投げつける
わたしは耳をふさぐ
それでも鳴りやまない怒号
途切れない輪

身を寄せて生きようかと思った
このまま輪に触れずに楽なままで
それでもそれを否定して
前へ進もうとしてる
それなのに苦しいから
わたしはどの道からも戻りたくて
気持ちが分からない
楽なままでいたいけど
本当の心の傷は癒えることはないから

フィクションの世界にいた
なにもかも人ごとだった
だから知る
現実で自分を生かすって大変だって
今でも迷っている
輪からの言葉に怯えてる
自分から進むなんてできないと思ってた
それでもここまで進んだんだ私は

強くなる一瞬に輪をちぎることができるだろうか?


234 思い

思いを伝えたい今すぐに
張り裂けそうになって
自分がわからなくて
それでも思いは焼けつくように
独立してて
自分とは別の所で主張してる
どうしてもぶつけたい
わたしであることを伝えたい
この途切れない思いに
耳を傾けて
泣きかけるほど孤独
分かって欲しいのこの気持ちを
いつも抱いていた
どう思われても構わない
どんな目で見られても
わたしはわたしでいたいだけ
涙で言葉が出て来なくても
ぶつけるから怯まないで進むから
わたしは言わなければならない
勇気は自分の為に
明日のわたしの為に
無数の喜びが進ませる
失うものがあったとしても
今得たいものは目の前にある
後悔するかもしれない
それでも進まない平穏より幸せだ


235Return

本当のわたしに戻りたい
思ってばかりいたけど
本当のわたしってなんだろう
深くは考えない
答えなんて出ないから

どうしたいかも知らなくて
他人事の時間を過ごす
自由なんてなくて
自分で自分を縛ってる

大声で笑いたい
我を忘れる程怒りたい
自分に抑揚がなくて
静かなままが似合ってる

考えてばかりいる
答えの出ない問いに
心はそこにあって
楽しい事はすりぬけていく
捕らわれているんだ
見えない敵に
捕らえているんだ
自分の弱さが


236道順

結局何も変わらない
変化なんてない
わたしの進んだ一歩は
すぐに後退する
信じていたかった
前を進みつづける自分を
進んでいたかったいつも
強い思いが沸き上がって
このまま進もうと決心した
その時のわたしは何者も止められない
その時間はどんな時より貴重

ススメタ?
途中までは
勢いを付けて進んだけれど
自分を考えると時間は止まる
そこが終わり
そして全てが戻るから
変化なんて信じられない
わたしの心は揺れるから
いつも変わっていくから

どんなに辛くても
変わらない心は
変化する時間をつくり出す
その時間を進んでいけば
明るい場所に出られる
そこまでは知っているけど
変わらない心は
どうやって作るんだろう


237言葉にして

上手く言葉にできなかった
それでも言わずにいられない
嘘はつけなかった
それでも言葉は流れる
自分の力で止めることなんて不可能なんなんだ
話していないと駄目になる
わたしの中にたまっていくから
話すことが自分を救ってる
相手の事は分からない
ただ自分の想いのままに話してる

混乱することがある
わたしがこんな風に話しているのは……
本当にわたしのためなのか
傷つけると私は傷つくし誰も傷つけたくないのに
人を傷つけるのは苦しい
でも言葉もなく生きることはできない
わたしは自分を伝えたいから
気持ちをごまかせない
未来も今も

傷つけた顔を見ると
謝りの言葉を放つ
何度も何度も
そうするしかない
わたしには言葉を諦めることはできない


238扉を開いて!

わくわくした気持ちは
嵐の夜に訪れる
台風が近づくなら
それは大きなイベントだ
不安なのにどこか甘い気持ち
ベッドで飛び跳ねたいと思いながら
興奮して眠れない
明日が待ち遠しい
どんな大きな風が来るんだろう?

考えていると
次第に眠りの妖精に抱きしめられる……

風の音に目を覚ます
朝の登校が待ち遠しくて
新鮮な何かが起こった気がする
それはオズの竜巻だったかもしれない
夢見ているこのまま別の世界へ行ける事を

いつも終わらない夢で
大きな風がどこかへ連れ去ってくれることを
心の奥から望んでいた
そして今も風の音に
わたしは異世界の扉を見たような気分になる


239進むべき道

見えた
空から光射し込んだまなざし
わたしに手を伸ばしているような
暖かな日差しはじわじわと熱く感じて
それでもちっとも不快じゃない
目を開けた時分かったから
受け入れてくれるように優しく
わたしに向かって投げかけてくれた光が
わたしの瞳をかすった
優しかったただ光は優しさだけを投げかけた

開いた唇から言葉が出そう
何を話していいかもわからずに
唇は開けたままで
愛の言葉を放とうとしているのか
柔らかく抱きしめてくれる気がした
わたしの涙は誰も明るくしない
乾かそうと触れる光を
望まないはずなかった

濡れていた涙が
暖かく乾いていく
無限に止まらない悲しみを
静かに光はぬぐい出す
待っていたずっと
進まなかった事を許して
だけどこの光が手を引いてくれた
わたしはこの瞬間から
前へ進もう


240endless

新しいことなんて起きないといいのに
わたしはゆがんだ心で思う
出会いなんてなければいいのに
言葉なんていらないのに
愛なんて大切でもないのに
もう繰り返したくない
終わることのない繰り返し
だったら新しいことなんていらない
新たな苦しみなんて……
昨日と同じ場所で苦しめば
それでもういいよ
歪んでいるね
何かが
元には戻らない
気づいてしまったら
取り返しがつかないのに
わたしは気づく前にやめれば良かったのに
繰り返しなんて
ないと思っていた
明日は何かが変わって
その変化を心待ちにしてた
変わってしまった気持ち

もう理解できない自分
変わりたいと思ってる
だけど変わることが怖い
わたしは結局どうしたいの?
繰り返しが止めば
結論は出るだろうか
新しい事も結局繰り返すと
諦めたわたしはいなくなるだろうか


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