空色の言葉




291繰り返しに変化

繰り返す 時は
繰り返す 目の前で
前も言った言葉 した行動
孤独
暗い穴に吸い込まれていく
変わらない日々に
変わらない言葉に
変われない自分に

繰り返しなんていらない
抜け出したい
変わりたい
叫びたい
泣きたい
もう嫌だ
わたしはどうしたくもない
ここでしがみついていたい

分からない
何が本当なの?
ここで笑っているわたしは偽りなの?
信じない
あなたの笑みなんて
影で何を考えているの?
もう嫌なの
自分も他人も責めたくない

繰り返しでもいいの
変わらなくていい
ただ何もかも吐き出して
全てを壊したいの
それが変わることなら
やっぱり変わりたいけど


292wing

翼を失ったわたしに
何を望むというの?
何もない失望感
わたしは星の瞬きを集めて
静かに見つめる
価値のなくなった抜け落ちた翼
それでも南風のようにきらきらと
光ってはわたしに希望を与えてくれるから

この世界には翼なんていらない
そう信じていたのはいつだった?
翼を持ったわたしは
人にそう命じた

誇らしかったんだ
失って知る
喪失感と劣等感

けれど人は
変わらず優しい目をして
わたしに尊敬を抱く

わたしは知ってしまった
神などと呼ばれるわたしより
人間の方がずっと尊い生き物だと
抜け落ちてくれてよかった
人の価値を知れて良かった

失ったらまた作りなおせばいい
あの羽ばたいていた時を
純粋に目指せばいいんだ


293帰還

悩みがあった昨日は
遠い果てに或る気がして
わたしは前を向いている
後ろを振り向かないわけじゃないけど
積極性なんて無縁だった
それは何も役に立たないし
わたしには不要だった
迷惑だった

だけどわからない
積極性は進化をもたらして
その変化に幸せをつかむかもしれない
そんなことすらわずらわしくて
拒絶していた時をすごす自分を
わたしは許せなかった

今なら分かるかもしれない
踏み出すということ
勇気はどこから来るか知らないけど
溢れる希望
そして与えたい
気持ちを出し尽くして
わたしはまた無に返るとしても



294囁きかける

本当に欲しいものなんてある?
何度も繰り返してる
何もかも手に入りそうで
手に入らないものは諦めている
だから何もいらないってことになって
わたしは間違ったことを考えているのかな

欲しいものはかけがえのないもの
今なくなっても困るものはなにもないのに
財産も友達も自分すら
何もこまらない
きっと諦めているから
何もかも分かった気でいるから

何も分かっていないのに
それは誰も教えてくれない
そのことをたまに心が囁きかける
微かに静かに
わたしは痙攣したように
ビクっとして
耳をすます
でもその時には囁きは消えているんだ
心には何ものこらないんだ



295理想論

夢なんてみてても仕方ない
突き放された言葉は突き刺さる
あなたに何が分かるの?
わたしの気持ちになろうともしてないのに
現実は厳しいけど
楽しいことは一つもないの?
希望はないの?
生きているの?
なぜあなたは生きてるの?

問いかけてみたくなる
でもあなたは応えられない
間違いない
わたしには少なくとも希望がある
あなたに否定されても失わないものが
それだけでもう充分よ


296コルク

分かってくれない人ばかり
背を向けているのはきっと自分
本当は分かってる

だけどもう引き返せない
気持ちは離れてて
感じられることなんて消えてしまってる
空虚空洞
入り込めるものもない
風すら入って来ない
どうして空いてしまったの?
あんなにたくさんのものが詰まっていると思ってたのに
希望があったのに

ずっと見つめていたはずだったのに
誰が悪かったの?
誰も悪くなんてないんだ
それだって知ってる

信じられなかった
理由はそれだけだから
人も誰も自分も
その時に心の栓は抜け落ちてしまった
スルスルと抜け落ちた気持ち

もう戻れない
分かっている
だけど
でも
栓を締めたらどうなの?
また信じることから始めたら?
少しずつたまっていくかな

このままでいたくない
だから始めようよ
また最初から進みなおせばいいよね


297正解率

孤独で一人で
だけど望んでいる
奥底で望んでいる破壊
独占欲より強くて
本当はなにもいらないのかもしれない

欲しいものはある
だけど本当に欲しいものなんて存在しない
気持ちはすさんで
善と悪の色は対立する
だけど混ざり合うことはない
いつも平行線で
苦しみながら進んでいくだけ

気持ちに変化は訪れる?
強い気持ちで生きていたら
変わることがある?
正しい道ってどれ?
無数すぎて分からない
答えは見つかることがない

だからないんだ
本当は導いてくれてなんかないんだ
ただ信じてるだけ
正解がない答えを
間違えだと知らずに
信じているだけだ


298縛られざる者

運命にしばられない
自由に飛んでみたい
わたしの心は語りかける
そして飛び立とうとする
誰にも邪魔されない場所へ
誰もが孤独な場所へ

愛している気持ち
捨てるわけじゃないけど
自分の気持ちはごまかせない
見ていた夢は
いつも明け方に覚めて
わたしは涙を流して
空をふさいだ天井を見ていた

遠くにいきたい
上へとはばたきたい
夢のように確実に
つかみたい自由がある

わたしが大切にしていたものは
わたしだったのかな?
わたしの夢は誰にも譲れなくて
意志があるだけで敬遠されるけど

それでもわたしは自由
夢への扉を叩くために
今ここにいる


299雪の階段

雪の降る夜は静かに静かに
なにもかもが眠りについて
でも死んでいるとはかんじない
暖かい音がしている
ふわりふわりと雪は舞って
静かに優しくふりつもる
優しさを秘めたみたいに
明るくぼんやりと

暖炉の明かりを見つめながら
時計の音に耳をすます
薔薇のかすかな香り
そして音もなくふりつもる雪は
わたしの胸の中に降り積もっている
途切れることはなく

それでも心は暖かいまま
この音と明かりに
夢に
雪は夢に似てる
少しずつ静かに積み上げられていく
溶けてしまうのも早いけど

積もりつづける雪はどこまでも人の心を打つんだ


300時の濁流

時は流れていて
わたしはその中に流されている
夢はたくさんあって
全て数えられたっけ?
指折ってみても
思い浮かばない

夢のなかで
見ていたものがいつもあった
時も無限で
すべてに終わりがなくて
わたしは理想のままに生きている

走っていられたんだ
その夢の中では
追いかけてくる時につかまらずに
純粋に祈って
前を走り続けていた

目覚めたくなかった
理想だと夢想だと言われても
その時のわたしは
だれよりも幸せで
満たされていたんだもの

目覚めの時に
時の流れは追いついた
今は流されている
時の流れの先にあった
あの夢をいつも目指している

あきらめてはいない


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