空色の言葉




401
全ての終着駅

こんなに癒されていく
ただ言葉を発しているだけで
あなたの寛容な微笑と
静かな瞳に
ただ存在しているだけで
全てを飛び越えて
安らぎだけが
残る空間に
舞い降りる

そんな感覚が
いつまでもとりまいていて
あなた意外を
どうやったら見られるのか
その方法を教えて欲しいよ

この幸せを掴むとき
あなたが側にいることは確信
あなたがいないと
この幸せも粉塵と化して

全てを逃しても
あなたの手は離さない
この言葉を
優しく包んでくれた人だから

空を見て
星の煌きを見たよね
覚えてる?
あの時の安らかな空間
時を越えても忘れることができないほど
染みこんでいるよ

この安定の気持ちも
この言葉を受止めてくれるあなたも
抱きしめていたいよ

全てを望まない
あなたとの時間を
望みたい
ただ側で
話していたいだけ



402
誓い

あなたと出会えることは知っていた
必然だったから
なぜ?
全て上手くいくように思えて
確信に近い気持ち

あなたの瞳に
濁った色が覗くかもしれないのに
肯定している心は
なんて弱いんだろうと思う

気持ちの強さ
けれどあなたの言葉には弱すぎて
自分をどうにもできない

お願い教えて
あなたは運命の人ですか?

そのといに
誰に答える権利があるだろう

そうわたしだけが知っている
それは秘密の答え
誰にも打ち明けないけど
小さく胸の内でささやいている

YES


403水面に揺らめくもの

知り合えたなんて嘘みたいに
最初から特別だった
波の音の中で
あなたと初めて出会った

どんな色より神秘的な水面
あなたはその色を全てうけて
まるで神話の人物みたいだった

わたしが言葉を失って
あなたは微笑みつづけて

あの時間は
きっと魔法だった
とても短い魔法
そして強烈に
わたしに印象づけた

あなたのこと
忘れられない
駈けだしたくて
止められなくなる

コントロールの術を失ってしまったんだ
あなたと出会えた時に
わたしは神話の世界に巻きこまれて

いいえ
望んで
あなたの側に
飛びこんでいったんだ
魔法にかかりたいと
望んでいたから



404
言葉の秘密

何かを信じるのはもうやめる
あなたのこと少しも信じられないから
後戻りして走って帰る
この場にとどまっている理由なんてない

あなたの気持ち何度聞いても
はぐらかしてばかりだから
本当のものが分からなくなりかける
そうあなたはきっと
いまごろあせって
青ざめている

そんな想像してる自分が
悲しくて
強く握り締めた手の甲は
異様に青白く見えた

教えてもくれない?
一言でも?
じらすだけじらす?
それって作戦になる?
わたしの気持ちは一つしかないのに

あなたをまっすぐに思っているから
きっと応えてくれると思っているから
全ての気もちを傾けているのに
好きという言葉は無視されて
涙でぬれた瞳をだれもぬぐってくれない

何度も何度も
声の限りにつぶやいた好きという言葉
あなたが聞こえないふりをするなら
意味の効力も失われるよ

この気持ちは本当に動かしたくないから
イジワルばかりしないで
瞳一度でいいから反らさないで
わたしの話をきいてよ

不意にあなたがわたしを見つめた
なぜその時だったのか
もうどうでもよかったけれど

わたしの言葉たちは無駄ではなかったよね?
あなたの心に少しでもかすっていたのかな?

信じられなかった奇跡
でもそれは奇跡じゃないよね
暖かい愛の色の言葉を
言っていたことは無駄じゃなかった証明だよね?



405行方

心のままに生きてみよう
でも気持ちは揺れる
瞳閉じて考えよう
答えはいつもあるのに
見ないふりをしてるよ
閉じれば閉じるほど
気持ちは激しく叫んで
考えたくない
気持ちなんて見えない
どんな風に思ったって
無駄じゃない?
あなたには届かないじゃない?

届くのを願ってばかり
盲目のごとく踏み出すこともしないで
本当は伝えるのが恐いんでしょ?
不安な子供みたい
心に涙をためて
誰かがいないと生きれないの?
そんなの本当に楽しいの?

あなたはあなたでいいんだから
誰もいない訳じゃない
怯えて駄目にならないで
存在価値は誰かが認めることじゃない
あなたが自分を認めること

弱さは捨てよう
心配かけたくない
子供の心から
いつだって成長していたいんだ



406架空・想像・虚栄

現実なんてつまらないよ
目を背けて逃げていたのは
架空の世界
うさぎが空をとんで
人参は空にはえてる
ふわふわした毛が覆って
何もみえなくなる
白 白 白
いらないものばかり
でも消えない
わたしは望んでいるの?
この世界で走ることを

何かを追いかけようか?
時計を持った兎?
ALICE
駆け足に耳を馳せる
奇妙な言葉
羅列させることだってできる
砂時計が中心で回ってる
花時計が花びらを吹きこぼし
香水の香りが脳に焼き付けられる

まだ狂ってないよ
空の色は分かる
輝くBLUE
紺と青と水色とあの色はなあに?

捕らわれていたい
嫌になるんだ
叱責も責任も自責も
いらないよ
嫌なことばかりじゃないけど
どこか狂い出してる
まともな顔してるのに
まともじゃないもん

そうだよ
この世界こそまともだよ
何を基準にして言うのかしらないけど

大人は笑って否定するけど
いいじゃん
子供でいさせてよ
たまに逃げてもいいじゃん


40
未知

知らない世界にたたずむ
そんな錯覚を起こしていた
時の流れはひずんでいて
霧の白さは優しげにみえるけれど
私をずぶぬれに濡らしていく
重いよ
自分の気持ちも水滴も
ここはどこ?
そんな疑問ばかげているよ
ずっとここにいるでしょ?

心の声に反発する
さっきまでとは違う場所
空の青さも
風の優しさも
全てが異なってる
わたしの気持ちが変わったの?
無気力に見ていたから分からない
変わったことすら
わたしには見えなかった
ただ冷えた霧の感触に
寒気を覚えて
考えていたことなんて
忘れてしまった

追いかけたくて
走り出そうとするけど
何を追いかけたかったのかわからない

ここはどこ?
ねぇわたしはどこにいこうとしていたの?
あなたを好きでいいの?
わたしは存在していていいの?

知らない世界にいる気がする
だからここにいるわたしにも自信なんてないよ


408水に秘められし時

水の底に見える町
踏み出すことはできない神聖さで
わたしの目は深く深く沈んでいく
手のひらですくい上げた水の流れは
驚くほど透明にすり抜けていく
柔らかに春雨みたいに
暖かく涙みたいに

悲しいの?

不意にそんな声が聞こえてくる
わたしの心の中から
消えない音色で

どうして涙で埋めているの?
笑い声も無邪気さも
善も悪も
すべて凝固された時は遠い昔
時の甘い流れでときどき溶かそうとしても
涙の魔力には勝てないよ

たくさんの人の悲しみと絶望は
やまないの
わたしの耳に聞こえてくる
誰も寄せつけたくないほど
孤独な心で
それでも人の瞳も心も奪ってしまう

悲しいの?

ほらまた胸に響いてくるセリフ
水の塩辛さが言わせているんだよ


409ほのかな・やさしい

静かな藍色の空気を見ながら
わたしは涙と同じ寒さを感じてる
頬にしずかに触れていく風に
瞳を軽く閉じてみる
何が変わるわけじゃないけど
凍えた空気から
寒い景色から一瞬離れられたと思った

その時
振り向かないで
閉じ続けて
瞳の中に何が見える?
あたたかい光が見えるよ
ほのかに光るロウソクのように
全てが見通せるみたいに

じんわりと感じる優しさは
心に静かにしみわたる
目の前を覆っていたあの藍色はどこにもない

わたしは最初から探していたんだ
何か光るものを暖かな生命を
わたしの中にあったなんて
ちょっと皮肉
でもすごく幸せ


410
幸せ

確信していた気持ち
不意に打ち砕かれる
曖昧になる
いつも自信があった
砕かれることなかったのに

何でもできた
万能って思ってた
夢なんて言葉不要だった
あなたの声に
あの一言に
全てが崩壊していく
罪だよ
わたしにこんな気持ち沸かせるなんて

わがままだったね
他人なんてどうでも良かった
幸せだって手の中にあるって思ってたけど
感情は何一つ手にいれられなくて
掴もうとしても何もすくえない

友達だと思ってた人は薄笑いして通りすぎる
そうあなたの一言で
全ては終わった
分かってるんだよ
同時に始まった

君は幸せ?
小説の一節みたい
無邪気に控えめに
わたしは笑って答えたかった

でも答えはなかった
だって本当に
幸せなんてわたしの心には宿ってなかった



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