空色の言葉



481マイナスの海の神話

光を見た
暖かくて優しくて
そうしたらもう
冷たい所にいたくなくなった

思い知らされる孤独
そんなものあるなんて
考えてもみなかった

今までの私は

一体何だったんだろう

愛してくれる人なんて不要って
そんなマイナスの海で
心を一人で
抱えて勝手に守っていただけ

人の優しさをいつも疑って
信じることを奥底では否定して

心がしぼんでいくのも
仕方ないことだと諦めて

一人だから
仕切りを落として
誰も入れなかった

だけど寂しくて
外から遠くから
呼びかけていた

慣れていないから話すことも出来ず
学んでいなかった日々を
もうとりもどすことも出来ず

このままじゃいけないって
光の声は
ずっとずっと苦しめていたね
じわじわと
苦しめる為ではなくて本当は
私を救いたかったんだね

その声にどうしていいか分からずに
ただマイナスに閉じこもろうとしてた
私の心に
灯をともした

こんなに暖かいなんて知らなかった
こんなに遅くなってからじゃないと気付けなかった?

過去に置いて来た寂しさはどうしようもなく
わたしのコトバとして記憶に残る

だけど未来は
変えていけるのだとしたら

どうしても変えて行きたい
もし自分という可能性を
もっと信じられるのなら

悪口を行ってろ批判するよりも
信じる強さを
愛する強さを

ひらひらと降り積もる光
やがてマイナスの海に羽のように積もり

いつしかその海を渡って
わたしの心を救いに行きたい

心を優しさを
ここにいるわたしと
もう一人のわたし

その時きっと
本当の自分を
実感できると思うんだ


482疑問符(?)

見つからなくて探している
どこにいけば見つかるんだろう
遠く空が切ないブルーに滲む
泣いているみたいだと
ふと思う

大切なものを探しているはずなのに
どこを探すかさえ思いつかない
今あるもので満足なんて出来ないの?

何かに突き動かされていたの
どうしても動かせなくて
一人でいることに寂しさで
狂ったように何かを求めていたの

安心なんてできなかったから

満たされることなんて
あるとは思わなかったな
今も本当は分からない

でも私は
たくさんの誰かが欲しかった訳じゃない
ずっと誰かだけを求めていた

異国の地にいるとしても
完全なアナタがいるとしたら
本当は出会いたいけれど

運命なんて後で名目で付いてくるもの?

探さなくても
躍起にならなくても
少し濁った色の空でも
奇麗

私本当は
何が欲しいのか
わかっているんじゃないかな?


483アリスの冒険

あなたと出会うの
まるでアリスのティーパーティのように
突然でヘンテコでも
構わないから

広い緑の茂る庭に
薔薇が一面に広がっている
香水よりも濃密な甘い空気
薄紅色と空色とレモン色の連なり

全速力で駆け抜ける
あなたがその先にいるから
棘の痛みなんて
優しいエメラルドの風みたい

そびえたつ宮殿
まるでガラスでできているような透明さ
進んでも進んでも果てがないかのドア

諦められないよ
ここまで信じて来れたのはあなただから
窓の外には
濃紺の絵の具で塗りつぶしたような空

あなたに会いたくなる
無性に会いたいよ

まだ出会ってもいないのに
お姫様でもないのに
どうしても諦めきれない
収まらない心

あなたに近づいている
会ったら何て言おう

微笑んで欲しくて
不安で
だけど最後の扉に手をかける

この瞬間を待ち望んでいたと
感覚が告げているから
待っていて
もうすぐだから

定められたものなんてもう何もいらないから
お願い 微笑んで
あなたに出会う為に
生きてきた私を
笑ったりしないでね


484雪のささやき

鈍感なあなたに
何度想いをぶつけても
まるで相手にしてくれないね

気付いてないふりしているの?
泣きそうになる顔を無理に笑顔にしてる

隣でいるだけで
何も話せないのに
大人しいねなんて
言われたくなんてない

あなたを見ていたいのに
恥ずかしくてうつむいてばかり
あなたは平気そうだから
本当はイライラするよ

気持ち伝えられないだけで
弱いだけなのにね

あなたは悪くなんてないのに
好きっていう言葉を
簡単に言えないから

必死に笑顔作ってる私の頬に
空から降りてきた
今年の初雪がそっと触れる

きれいだね

わたしとあなた
同時に言葉を発してた

思わず瞳交わして
同時に微笑む
寒くて冷たい夜なのに

暖かくほんわりと牡丹雪みたいに
大きな優しさが心に浸透していく

寒いねって
歩幅早めたあなたの手に
軽く触れた

あなたは気付かなかったけれど
わたしの精一杯のコトバなんだよ

いつか伝えたい
大人しいなんて
もう言わせたくない
わたしの気持ち全てを
この空一面の雪みたいに

あなただけに伝えたいから


485啓示の告発


あなたなら気付ける
啓示
よりによってわたしに

どこへ行きたいかも
迷っているのに
そんな意志のある声で言われても
どちらへいけばいい?

進もうとすれば壊れて
クルクル乾いた音で回る矢印

道の不透明さは見てるより
心で分かってる

感じたままの自分も
信じることができないままで

出来るのは誰?
正しいのは何?
あなたは善?

パラレルワールドを彷徨っても
答えは同じだから

答えは探すしかない
持っているのはわたし
でも気づく力はどこにあるの?

水をかけて
しぼんだ花にかけるみたいに
元気にして

なんて他人任せ
また声が聞こえる
まるで天から降ってくるような
澄んだ甘い声に
縛られたように心を止める

選択肢は一つしかない


486
世界のカケラ

何をしたらいいの
ただ呆然とつぶやくだけ
あなたの顔さえみえない
迷路の中にいる
好んでのはずないのに
心のどこかで囁く

望んでいたの?

違うのに
心が張り裂けそう
比喩なんかではなく

辛いなんて今まで何度も思ったけど
今のこの気持ちから較べれば
無感覚も同じ

自由なんて言葉
いらない
縛って
拘束されたら
この気持ちは安定する?

何度も何度も同じ道を往復して
何も学んでなどいないの?

ただ時間の秒針は刻まれる

タスケテ
他人任せな言葉は嫌い

でも自分にはどうにもできない
何を望んでいるのか
何をすればいいのか
まるで分からない

この世界は
ねじられた道の延長
この世界は
私の居場所

かはまだ不明
何をしていいか
マニュアルを求める心

何でもしていいなんて発想は
出てこないんだもん



487言葉の深海


純粋な言葉の響きを伝えたい
こんなに明瞭なのに
この気持ちの半分も
響かせてなくて
気落ちする

端々に落ちている優しいガラスのような
透明な粒が
心でやさしくマシュマロのように
響きたくて震えているのに

私はそれを暖めることもできずに
出したくて衝動的に
放つ

大切な響きは
その響きを亡くしているかも
思考されることもなく
放たれる言葉は
荒削りすぎて

マシュマロの優しさは現実
みたままの私の写真

でも現像は
上手くできない
大切にしていないからかな
この言葉の連なりに
いつか誰かの
心を捕えられるだろうか

一瞬でも
触れる時があるなら

その為に書き続けてるって
断言できる


488ギモン

好きな気持ちは
じんわりと
しみこむように強いわけじゃないのに
一瞬土砂降りに合う
この一瞬の衝動はなんだろう
まるで理性のかけがねが外れたみたいに

自分の気持ちに反問しても
返事一つない無音

不意に言いたくなる
あなたが好きで
あなたに会いたくて
あなたの側で抱きしめられたい

次の瞬間は炎を吹き消したように
消えてしまうから
混乱の迷路の入り口を
見つけてしまうことになるんだけど

炎はすぐに鎮火して
冷静な気持ちが心を覆う
幾重もいつもセーブして

でも空けてみたこの心の
本当に求めているものは
分からないのよ

あなたとの別れかもしれない
だから不安になる
自分の答えを確かめたくない

無理にしなくていいの?
逃げるな?

わたしはどちらを信じて
この炎の正体を
消さずに確かめられるだろうか

その時求めているのは
本当にあなただろうか


489夢との境界線

何もない草原の上を
果てもなく歩く
誰もいない場所が
心地よくて

なにも言葉が響かないことに
まるで嘘のようで涙を流す

何を求めていたのか
そんなこともどうでも良くなり

大切なものは
ここで動いている鼓動の音だけだから

雑音も
騒音も
何も入らない空間
ただひとりでいられる自由
カンペキな自由

どうしてこんなに愛しいんだろう
抱きしめたら
亡くしてしまいそうな不安さえ
飛ばしてしまう

ここでいたい
いたいのに

目を覚まして
泣く


490キャンバス

嘘ばかりついていて
本当の言葉であなたに恋していると
伝えたかな
いつも誤魔化して
あなたの苦笑い
あなたも言葉で伝えてくれないから
良く分からないね

どちらも不安で
どちらからも何もいいだせない
あなたは何を思っているの?
その疑問だけは浮かぶのに
疑問のまま

会いたいのに
伝えられない
あなたもそうなの?
会えずに
言葉も確定しないまま
曖昧な距離

付き合うなんて
意味ないよ
素直になれないよ

そう言いたいのに
それも胸の中
あなたの気持ちを聞かせて

私の不安を打ち消してくれる
ただ一つの声を




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