空色の言葉



511人生の清算の時

避けられないから美しいんだと
誰かが言った
だから今が大切なんだと

今生きているこの時秒は粉のようにどんどん後ろに
積み重なって
いつか何かをしただけ
降り積もり山になるのかな

もし最後が終わりだとしたら
どうせ集めても亡くなってしまうなら
なぜそうまでして生きようとするんだろう

雪を見た
薄く粉のように振り積もる
日差し強い初夏に
白昼夢のように

まばたきをしたら消えていた
手のひらに水滴がついていた

まるで時間そのもののように
また、粉のように見えた

終わらせる為に生きているなら
罪を償う為に生きているなら
死んでいるのと同じ
楽しみときらきらしたものを
粉雪に混ぜて舞い散らして
沢山優しさを
プラスの粉を降り積もらせながら
一秒一秒を生きて行きたい

振り返った時に
自分のやったことが感じられるように
本当に自分自身を
慈しむことができるように


512うらはらな心の叫び

目をそらせなくて
あなたから視線外せなくて
どうしてこうなるの?
心は反抗してる
こんなに惹かれていること
必死に隠そうとしてる

あなたが言葉かけてくれるのに
正反対の反抗的な言葉
あきれられているよね
なのにまた言葉をかけてくれる

大好きなんて言葉は
100年経っても出てこないかも

それでも密かにあなたの視線追って
心の中で素直に呼びかけてみる
そんな自分を本当は求めているから

あなたが今日も声をかける
普通の友達だと思っているんでしょう?
私は反抗的に否定してみせる

心の中であきれられても
どうしても言葉が素直にならない
だけど
それよりも
ただこうして言葉交わせることが幸せなの

あなたにはどう映っていてもいいから
明日も声かけてくれないかな
反抗的な仮面をかぶり
心は素直に願っている


513楽園の恋人たち

話せば話すほどあなたが好きで
目を見ればみるほどあなたが好きで
まるで前世から恋人のように
会話がかみ合っている

出会えた奇跡に両手を組み合わせて
あなたに微笑んでみる
障害もなにもなくて
ただあなたの傍に
恋人として立っているだけで
泣き出しそうになる

言葉では表現できない溢れるような
満たされすぎて怖くなるような感覚
誰かの為に世界の他のものを捨ててしまえるなんて
考えたこともなかった

ここに存在しているだけで
あなたから暖かい穏やかな視線が流れて
限りなく優しい気持ちになっていくから

ただ存在していることが嬉しくて
あなたがいてくれることが嬉しくて
私が生まれてきたことが嬉しくて

何もしなくても空気がほんわか
幸せのメロディーに変化して包むこむ

無限のありがとう
世界にさえ
ありがとう


514七月の脆いガラス

大事なことを見ないふりして
大切なものを封印しつづけてた
手元には何ものこらない
ガラスの破片の山を
思い切り握りしめてる

君が言った言葉
心に残っている
どんな言葉よりも

僕を愛してるって言ってくれた

僕は封印してきたものを
無視していたものを
強制的に目に入れさせられた

大切で大好きで
だから
どうしたらいいか分からなくて
よそよそしくて他人行儀で

自分の感情を読み取れなくて
感情を爆発させて
些細なことで苛立って

君といることが
僕を否定していると感じてしまった
君といると
僕は不安で劣等感を感じ
全てを正しく出来ているのか
分からなかった

僕には分からなかった

何を守って
何を捨てればいいのか
何が大切で
何が不必要なのか
判断することもできなかった

君が流した涙は
ガラスのように透明で
本当に穢れなんてなかったね

風鈴の音に我に返る
君と並んでいた場所を
静かに眺めて

正しいも間違いも
分からなくていいから
君にいてほしいと願った
けれど分かっている
結果は同じだと

何かが壊れている
君を幸せにしたいのに
壊れた箇所を治せなければ
実現なんてできない
僕の涙は
まるで灰色の絵の具を
混ぜたような色だった


515空気の鎖

縛られている
鎖は空気で紡がれているのに
前へ進めない
あなたといると心が揺れて
本当の私の心が分からなくなる
あなたのことがスキ?

愛してるという言葉で
全身を縛って
私は飛べなくなる
翼を捨てて
あなたの傍にいる
錯覚をおこす

どこへもいけない
何も言えない
あなたの許可なくして

生きている実感も
なくなりかけているから

あなたは幸せ?
そう問いかけた口元を
なんども引き締めた
あなたの反応が
怖くて

拒絶しているんだ
心のどこかが
体のどこかが
けれど断ち切るが出来なくて

傷をいたわることもできなくて
私は本当に誰かを大切に出来ているのかな


516雪のカノン

大好きで
一目見たらもうあなたしか
私の世界にいない
そんな経験をしたら
他の誰かを愛することなんて出来ない

私の心の一人は
あなたに決まってしまったから
いくら時間が二人を隔てても
障害が心を引き裂こうとしても

それは不可能な抵抗
お互いの信頼と結びつきが
容易く破壊する

誰かを見つめる余裕すらなくて
あなたをひたすら追いかけて
あなたに追いつきたくて
あなたに触れられたくて

ただ二人いることが
世界の意味だって
真剣に信じているから

こんなに溢れ湧き上がる感情
愛情と安易に呼べない
もっともっと親密に
奥側で深く深く結ばれている

ただ一人の人
この雪があなたを祝福してる
私はあなたの側にただいるだけで
祝福されている

小道具も場所もムードも
何もいらないの
ただあなたといることにしか
意味を感じられないの

ただそれだけで
幸福で心が一杯になる


517茜色の水面より

水の流れが心地よく感じて
ひんやりと手を浸している
夕焼けの淡い茜色が射し
手が暖かい色に変わった

いつも一緒だったあなたと
今日も一日いられることに感謝してる
あなたの優しい穏やかな笑顔に
何度勇気づけられただろう
私は同じだけ
あなたにしてあげられたかな
こうして川の水に涼んで
こうしているだけで
穏やかさをもらっているのに

親友なんて口にしないけど
満足で
二人でいる時間の
時間の過ぎるのが早いこと

空の満天の星を
眺めながら
星座の勉強して帰ったね

困った時は一番に気づいてくれた
私のにぶさをにっこり笑って
わたしらしいと言ってくれた

これから続く無限に遠い未来の時間
あなたとこれからも歩いていきたいから
ありがとう
何もしてくれなくても
私の勇気の素になってくれる

水のきらきらきらめく水面を見ていると
目が暖かくじんわりしてきた

あなたはすかさずハンカチを出す
苦笑してしまう
とてもあなたらしいから

そんなあなたが大好きだから


518問題点の根本にあるもの

叫んでも届かない悲鳴を
喉に抱えている
話したくても話せない言葉を
胸に抱えている
毎日を過ごすことは
とてもやっかいで
心配で不安で不安定で
いつも回りに流されてる

びくびくしたり気を使ったり
迷惑かけないようにしたり
そういう風にすれば
なんだか本当の自分じゃない気がした
本当にそうしたいのか分からない

嫌われたくないから
そう言っているのは本当の自分?
答えが不透明な濃い紫色だ
なにも出来なくて
立っているだけで
声が不安にふるえてて
他の人と自分をいつも比較してて

上手くいかない
もてあます
頑張っても頑張っても
なにか大きな波に流されているだけ

大嫌いと心で叫んでいるだけで
本当にどうすればいいのか
浮かんでもこない


519進むいいわけ

何もできないことをいいわけにしたくない
ただ進んでいたい
わずかな一歩でも
進まないと自分を疑ってしまうから

なにも分からない子供なの
心の中が幼くて
反抗して抵抗して
私はなにを得たのか
それすら分からないほど子供なの

だけどそれも言い訳にしたくないから
どんどん進んでいく
階段を駆け上がるように
一段一段ためらいもせずに

そうしたら別の景色が見えるから
進んだ先にあるものを信じているから

たとえ何もなくても
進んだことを後悔しないよ
きっとそうせずにいられなかったから


520日常夢物語

現実か夢か分からなくなる
あなたと出会ってあなたの瞳みつめて
全てが嘘になって霧に変わってゆきそうで
ぎゅってあなたの袖をつかんだ
泣きそうな瞳を必死にふせながら
ただあなたを確かめたくて

あなたと視線会った時に
どうしようもないほど恋焦がれた
なにも知らないのにこんな気持ち
自分が怖くて
あなたのそばにいると
悩みも悲しみも小さなことで
喜びに全て消されてしまう
ただ歩いているだけで
会っているだけで満足で

時を止めたいと願う
これからも傍にいることができるのに
それでもあなたとの時を止めたい
ずっとずっと一緒にいたいな
出会えたことが奇跡で
本当に世界を変えた

私の酸素はあなた
いくら呼吸しても
飽きることなんてない
生きている実感をくれるのはあなた

希望を喜びをくれるから
あなたに出会えたあの日から
空虚な空洞は消えてしまった
全て愛で埋められていった

夢を見たくない
この生活が夢そのものだから
覚めてしまいそうで
恐い


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