薔薇の婚礼〜真夜中に交わした約束〜
監督 武藤浩之
CAST
Klaha 不動産屋の青年
Mana 修道女
Kozi 教会の地下に眠る吸血鬼
Yu〜ki トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵
永吉輝美 ヒロインCecil・Klahaの婚約者
Story <ネタバレ注意!
舞台はロンドン−結婚を間近に控えたKlahaとCecilは幸せな日々を過ごしている。しかし、Cecilは永い眠りから目覚めた”闇の申し子”が探し求めていた”永遠の花嫁”でもあった。彼女は夜な夜な闇の申し子に血を吸われ、無意識の中で恍惚状態に浸る。
その町の教会の修道女は敬虔さの陰にもう一つの顔を持っていた。神に祈りを捧げる一方で、悪魔の儀式を執り行っていたのだった。彼女は”闇の申し子”が目覚めたことを知ると、地下に眠る吸血鬼に婚礼の準備をするよう促す。
教会の地下に眠る吸血鬼は多くの若い女性を漁っていた。彼は吸血行為を繰り返しながらも、そのことに虚しさを覚えているようだった。
ある日、Klahaはトランシルヴァニアに住むドラキュラ伯爵から「ロンドンに土地を探しているので、トランシルヴァニアに来て欲しい」との手紙を受け取る。彼は、毎晩おかしな”夢”に不安を覚える婚約者の制止も聞かず、結婚式を延期して、トランシルヴァニアへと向かう。
不穏な空気が漂うドラキュラ伯爵の居城でKlahaは官能的な夢に犯される。翌朝目覚めると伯爵の姿がない。彼の今は亡き妻、Cecilとよく似た容貌をもつ彼女の肖像画の上に、血文字で「Cecil」と書かれているのを見たKlahaは「虫のしらせ」を感じ、急ぎロンドンへと向かう。ドラキュラ伯爵こそがCecilを花嫁にと望む”闇の申し子”だったのだった。
伯爵とKlahaがロンドンへ向かう間、教会の地下に眠る吸血鬼は今日も若い女性を漁っていた。いつものように吸血行為に及ぼうとしたその時、薔薇によって制止させられる。止めたのは彼の眠る教会の修道女だった。疑問を訴える彼に対し、彼女はその女性が”あの方”の”花嫁”であることを明らかにする。そして、ここで二人の過去が明らかになる。
ーはるか昔、彼女が教会で祈りを捧げているところに、まだ普通の人間であった彼が駆け込んでくる。「逃げろ!」必死の伝達も空しく、彼女はその町の住民によって”魔女”と見なされ私刑を受ける。己の無力さに愕然とする青年、そして彼女は十字架の上で住民達への復讐を誓ったのだった。−
そして復讐の目的を果たす為「永遠の命」を与えてくれたのが”あの方”であり、恩人なのだ、と修道女は語る。そんな彼女に対し、彼は「復讐も終わったいま、何の為に貴方は生きているのか?」と彼女の存在理由を問う。すると「神を信じるものの尊厳を守るために」という謎めいた答えが残る。
Klahaの必死の追跡空しく、彼が着いた時にCecilの脈は無くなっていた。彼女の体に吸血の跡を認めた彼は、Cecilの魂が吸血鬼である伯爵によって持ち去られたことを悟り、伯爵がCecilの体を取りに戻ってくることを予測して、正面対決を図る。
正面対決のその時刻、伯爵はやって来た。銃弾を受け十字架を向けられながらも、彼はその場にいた司祭らを噛み殺し、恍惚状態の中伯爵を求めるCecilを連れて消え去る。完全な敗北に無念に沈むKlahaのもとに、突然あの教会の地下で眠る吸血鬼が現れる。彼はKlahaに「神を信じるか?」と問い、Klahaが「Yes」と答えると、「Cecilは教会の地下だ。今なら間に合う。」と教えてくれる。
教会の地下では、修道女の立会いのもと、まさに儀式が始まろうとしているところだった。伯爵と再度対決を図るKlahaだが力及ばず押され気味になったところに、助太刀が入る。それは教会の地下で眠る吸血鬼だった。激しいぶつかり合いの中、吸血鬼が伯爵にとどめを刺そうとしたその刀が、伯爵を庇った修道女の心臓を貫く。その場に倒れる修道女。二人も満身創痍でその場に崩れる。自らの犯した間違いに気付いた吸血鬼はKlahaに「殺してくれ」と頼む。Klahaはその願いを聞き届ける。その時Cecilが目を覚ました。吸血鬼となった彼女は血の欠乏を訴える。伯爵はその彼女に自らの血を与える。拍爵の力が弱ったその時にKlahaは伯爵の心臓を狙いついに彼を殺す。後に残ったのは二人の婚約者、しかしCecilは既に吸血鬼になっていた。修道女は最期の命の炎を燃やし、Klahaに「殺しておあげなさい」と伝え息絶える。自らに襲いかかる婚約者にKlahaは手をかけようとするが・・。
次の瞬間Klahaがとった行動はそれと全く逆のものだった。彼は自らの身体を傷つけそこから流れ出した血をCecilに与える。
次に目覚めた時、Klahaもまた、吸血鬼となっていた。彼はCecilと共に婚礼の儀式へと望む。
My impression
役者としてのMALICEの魅力が余すとこなく収められている
メンバーの性格が非常によく捉えられているキャスティングとなっている。
ただ音楽の流し方が単調だったのと、映像に繰り返しが多い点が残念。
ストーリー的にはブラム・ストーカーの「ドラキュラ」が基となっていてスタンダードだが、
少し言葉足らずの面もあるような気がする。Cecilの感情描写や伯爵の過去の話がもう少し
あっても良かった。役柄的にはManaさんとKoziさんの役が原作に無いだけにおいしい
役所となっていたのではないか、と思う。
見所は正面対決をはじめとする諸々のシーンでのKlahaさんの真剣な目とYu〜ki伯爵の渋い魅力
Mana様の伏せた目元に漂う艶やかな色気、そして回想シーン「逃げろ」の箇所で見せた必死な
Koziさん体当たりの演技でしょう。