-
    
宮城県大和町 北泉ヶ岳

1253m

平成18年2月28日
晴れ
山頂付近から見える船形山
  


 去年の4月に泉ヶ岳の仙人(すいません、勝手に付けました。)から教えていただいた雪道を歩きました。 スプリングバレー・スキー場から三叉路間の笹が繁る谷間の場所で冬しか利用しないルートです。
 去年は北泉ヶ岳の帰りに下りましたので、今回は逆にスキー場から登ってみる事にします。

 今日歩く泉ヶ岳と北泉ヶ岳の中間にある北斜面は、約100万年前に泉ヶ岳が噴火した時の爆裂火山の跡で三叉路付近に旧噴火口があり、なだらかに北東に下がる斜面は火砕流が流れた跡なのだそうです。
 北泉ヶ岳から大倉山に続く大倉尾根の北斜面も噴火の時に崩れた崩落断崖だそうで、噴火の激しさを今に残しています。

 今年の冬は天気の周期がうまい具合に巡り、毎回のように火曜日には青空が広がります。 今日も快晴の申し分のない天気に期待が膨らみます。

 朝、出勤する娘を見送り7時過ぎに家を出ます。 スプリングバレースキー場に着いたのは8時30分、駐車場には数台の車が止まるのみでした。
 リフト1回券を買って乗り場に行くと、入り口にロープが張ってあります。 良く確かめなかったのですが、リフト運行は9時からで皆さんレストランで待機しているようです。 あと10分ぐらいなのでリフトの前で待っていると、私に釣られたように人が集まり出します。 (ふふふ、一番乗り〜!)

 クリッパー・エクスプレス・クワッドリフト(長い名前です)を降りた所でシールを貼って歩きはじめます。 今日はゲレンデ用のカービングスキー板を持ってきました。 おニューのシールを試してみたいのでセキュラフィックスを装着して登ります。

スプリングバレースキー場
クリッパーリフト下り場

登山道入り口
ゲレンデから雑木林へ
入り口には赤ペンの目印
樹林帯の中を歩く

木に付けられた赤ペンキ
赤ペンキの目印


泉ヶ岳よりに登って行く

 
  1歩目を出した瞬間 『うっ、重たい!』 
 足にバーベルを着けたみたいに動けません。 なんせ、フリートレックの倍以上の重さですから、これは拷問のようです。
 でも、これから長い板で山スキーをしたいと思っているので、何事もトレーニング、自在に使いこなせる脚力が欲しいですね。 今まで楽過ぎたんだとシミジミ思いながら足を進めるのでした。

ゲレンデを少し上がったところから右手の雑木林に入ります。 去年歩いた時は小さな赤布があるだけでしたが、今日は赤ペンキのマーキングが白樺の幹に付けられ赤々と入り口を示していました。 林の中にもマーキングが随所にあってルートがわかるようになっています。 そう言えば遊々館にいらした和田さんがスプリングバレーでテレマークスキーのインストラクター兼ガイドを始めたのでツアーコースとして整備したのかもしれません。
 林の中には沢山のトレースが残っていて、日曜日に賑っていた事がうかがえます。 けっこう人気のコースの様です。
  
  

見上げれば青空
青空が広がっていました。

木々の間に北泉ヶ岳が見えます
北泉ヶ岳が見えます

 
 白樺とブナが混じる雑木林は北泉ヶ岳の北斜面に広がる谷間の場所で、樹木が多くて藪のようですが広々とした緩やかな傾斜地になっています。 ブナや白樺の奥に北泉ヶ岳がシルエットのように見える雰囲気の良い場所ですからスノーシューで林の中を散策しても楽しいかもしれません。

 赤ペンキは、三叉路の尾根に向かっていて、多くの方は真っ直ぐに北泉ヶ岳を目指している様です。 どこを歩いて行ってもクマザサ平から三叉路付近の尾根が壁の様ですから、尾根直下の急斜面が一番の難所となります。 特に北泉ヶ岳に近い場所ほど傾斜が増して山頂直下では崖のようになります。
 今回は泉ヶ岳寄りをトラバースぎみに高度を稼ぎクマザサ平に出るルートを選びました。 先日、私の掲示板で教えていただいたルートです。 ラブさん、ありがとう。
 

クマザサ平前の急斜面
急斜面をジグザグに登る
泉ヶ岳登山にも使える
クマザサ平から泉ヶ岳
三叉路を過ぎた急斜面
山頂まで急斜面が続く

 
 今日の雪質は、数日続いた暖かさで解け出した雪が、昨晩の冷え込みで表面だけ凍ったモナカ雪。 北斜面なので表面2cmだけがパリパリで、下の層は粉雪のようにフワフワです。 アイスモナカなら美味しいけど、これは下りが大変そう。 スキーを進めるたびに表面が割れて深いレールのような溝を作りながら登って行きます。

 もう少しでクマザサ平に着くかと思う急斜面で、突然に右足のセキュラフィックスが外れてしまいました。 長さを調節するネジがゆるかったようです。 手でも動かせるぐらいゆるいので調整してもまた外れてしまいそうです。 ナンとか入れ直して歩きはじめると、10mも行かないうちに今度は左足が外れました。
 コインで締めようとしましたがネジは動きません。 あ!名案を思いつきました。 ストッパー代わりにビニールテープをぐるぐる巻いて固定して応急処置。 ふ〜、これで大丈夫でしょうか? 

 アクシデントに手間取り、なんとクマザサ平まで2時間以上と予定の倍の時間がかかっちゃいました。 尾根に出ると太陽が眩しいのでサングラスを・・・あれ?・・ない??  セキュラフィックスを調整した時に落としてしまったようです。 帰りに回収すればイイと思い、そのまま三叉路に向かいます。
  

山頂に到着です
山頂に到着
道標がすっぽり隠れていました
山頂の道標
山頂から風景を楽しむ
イイ眺め!

 
 三叉路から北泉ヶ岳まで、ブナの自然林が続きます。 白い幹は白樺でしょうか、ブナと張り合うように大きく枝を広げています。 夏の登山道も素敵ですが、地表を白く覆い隠した雪の中に木々が立つ冬の森は格別の雰囲気がします。 早春の陽射しを受けてキラキラと輝く雪にも暖かさが感じられる風景です。

 途中のピークから左手方向に進路を変えて急な斜面を登って行くと、青空が見える山頂に到着です。 三角点は雪のズーッと下でしょうか、山名板の柱もテッペンが出ているだけ、積雪は多いようです。

 スキーから、頑張ってくれたセキュラフィックスを取りはずし裏返して滑走面を見ると・・
えっ? ナニこれ〜?
 シールの縁がボロボロにほつれています。 トップなんか剥離した基板が見えるほどボロボロ。
 おっ、おニューのシールが無残な姿に変身していました。 ショック!! (T-T)
 

桑沼や薬莱山が見えます
遠く栗駒山が見える

アップにした栗駒山
カメラで寄って見ました

 
        *** 気分をかえて眺めを楽しみましょう。 ***

 山頂からは、東方向に展望が広がり、遠く栗駒山、須金岳、虎毛岳が白く浮き上げって見えます。 あー鳥海山も見える! 眼下には薬莱山や升沢のブナ林が見え、桑沼はまだ氷結しているようです。
 北西方向には木々の奥に船形山が頭を出していますが枝が邪魔で良く見えません。 たしか掲示板に北に少し下ると良く見える場所があると書いてあったので行ってみると、船形山から後白髪山まで船形連峰の山々が良く見えます。 (Topのパノラマはその場所からの一枚です。)

 山頂に戻ってザックからオニギリを出しますが、あまり食べたくありません。 山頂まで三時間以上の雪山歩きでしたからお腹はペコペコのはずですが、アクシデントの連続に食欲も減退してしまった様です。 なんとかオニギリを一個を食べておしまいにしました。 それもシートを忘れたので立ったままの食事でした。    
  

山頂付近から船形山を眺める
山頂付近から船形山が見える

お気に入りの一枚
午後の陽射しが綺麗

 
 今日は早めに帰りましょう。
 スキーを装着したら山頂から滑り始めます。 スイスイ〜っとブナの樹間をターン、尾根の雪屁をジャンプしてバリバリのモナカ雪を蹴散らし、あっという間にスキー場に着いてしました。

    *** あれ?  マルゴは何時からエキスパートスキーヤーになったのでしょう?  ***

 ココまで読んでスゴイ!と思った人は、まだ他の山記録を読んでない人ですね。 マルゴの実力は全く逆なんですから・・。 (^_^; アハハ…
 今日の雪は最悪! 全然ターンが出来ません。 山頂から斜滑降と横滑りにキックターンと初級テクニックを連発、尾根の急斜面は階段下行で1歩づつ降ります。 モナカ雪の樹林帯ではレールにハマってしまいボーゲンに足を開く事も出来ません。 雪だけでなくブナともお友達になりそうになって散々な思いでスキー場に到着しました。
 アッ、サングラスを探すの忘れてた!
ゲレンデも失意のヘッピリ腰ボーゲンで滑り降ります。 若い時に基礎スキーをみっちり練習していて良かった。 ((T-T)_(T-T))

 みなさ〜ん、このルートはスキーよりスノーシューやカンジキがオススメですよ〜!

 おや? 『(北)泉ヶ岳をなめんなよ!』 の声が聞えたような・・・ 

 
 
2006 -