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| 七ヶ宿町 | 有矢山(ありややま) | 662.88m | 平成21年12月15日 曇り 時々 晴れ |
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【参考コースタイム】 |
釣具店前〜10分〜下の山上様〜3分〜上の山上様〜60分〜有矢山 | ||
| AccessMap (GoogleMap) |
RuteMap |
【関連HPのリンク】
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有矢山は、七ヶ宿ダム湖の北側にある山で、ダム建設の時に石材を砕石した山でした。 麓は広く高原のように広がり絶壁に囲まれた台形の山頂が盛り上がったような形をしています。 山名は、山頂から湧き水が流れていたので有谷山と呼ばれていたのが有矢山になったそうです。 また、平安時代に八幡太郎義家が奥州に下った時、陣を敷いた山だった事からで阿里屋館山とも呼ばれました。 義家は阿里屋館から傾城森に向かって矢を放ち、矢が落ちた場所を矢立と呼ぶようになったとか、この地を離れる時に八幡神社に財宝を隠したなどの伝説が残されています。 以前は、七ヶ宿の原集落の人々に山菜採りや萱刈り、炭焼きなどに利用された里山で、山頂に続く道は『アリヤの嶺道』と呼ばれ、山の作業道として使われていました。 七ヶ宿ダム建設に伴い集落が湖底に沈む事になり、部落にあった稲荷神社を国道113号線沿いの嶺道脇に遷移し、入り口に有矢山の石碑が建てられています。 この稲荷神社は、川坂稲荷大明神が祀られ、原の皆さんに『お明神様』と呼ばれた水と農業の神様です。 以前は集落北側のすこし小高い鎮守の森にあったそうで、神社の遷移と共に鎮守の森や周辺にあった石碑や石祠も稲荷神社と同じ場所に移されました。 * * * * * * * * * * |
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有矢山に初めて気づいたのは、寒成山の山頂から北西に不忘山方向を眺めた時でした。 まるで西部劇に出てくるインディアン砦のような岩山が七ヶ宿ダム湖畔に見えたのです。 台形の異様な形をした山は、周囲を断崖に囲まれ人を寄せ付けない霊山の迫力が感じられました。 | ||
![]() 稲荷神社 |
![]() 国道沿いの釣具店 |
有矢山に登るには、白石市から国道113号線を七ヶ宿町に向かいます。 七ヶ宿ダムを左手に見ながら通り過ぎ、道の駅「ありや」も過ぎた国道沿いの釣具店駐車場が登山口です。 車は釣具店駐車場に止めるか、左手の坂道を上がった稲荷神社の境内に駐車するようになります。 稲荷神社からは七ヶ宿ダム湖の眺めが良く、今日の安全登山をお願いして出発です。 まず、神社左手から裏の杉林に続く作業道(巡視路)を歩きはじめました。 しかし、この道は途中から送電線の14番鉄塔がある西方向に向きを変えてしまいました。 次第に有矢山から離れて行くので、東方向へ道のない斜面を登り尾根づたいに有矢山に向かいました。 茨に邪魔されながら登って行くと山頂に向かう踏み跡が現れます。 薄い踏み跡でしたが山頂まで続いていました。 ・・・と、これで終わってはレポになりませんね。(笑) | |
![]() 駐車場の奥が登山口 |
![]() 斜面に切られた巡視路 |
じつは、下山後に神社脇の作業道ではなくて、釣具店駐車場の奥にある送電線(関線15番鉄塔)巡視路が『有矢の嶺道』と分かりました。 途中まで再度登って確認しましたので、正しい嶺道を紹介したいと思います。 写真は薄暗い雪道から青空まで順番がグチャグチャになりますが、ガマンして見て下さいね。 さて、「有矢の嶺道」の入り口を再度確認です。 釣具店駐車場の一番奥に舗装が切れた所から右手の土手を登る道があります。 刈り払いされた階段状の道で、土手の一番高い所まで登ると左手に方向を変えて杉林の中をさらに登って行きます。 間もなく送電線の15番鉄塔に着きました。 鉄塔の脇をそのまま通過して急な道を5分ほど登ると右手にかすれた文字で「山神」と刻まれた石碑がありました。 | |
![]() 下の山神様 |
![]() 上の山神様 |
有矢の嶺道には2つの山神碑があり、「下の山神様」・「上の山神様」と呼ばれていました。 どちらの山神様も原集落の方を向いて祀られています。 登山口に近い下の山神様まで釣具店駐車場から10分ほど、少し平坦になった場所に置かれています。 嶺道は、下の山上様の所から幅広い作業道に合流します。 採草場まで馬が登れるように造られた「馬道」と呼ばれていた作業道です。 釣具店の裏手から杉林の中を沢に沿って登る道で、薄暗く荒れていました。 馬道を登り始めて間もなく、下の山神様から30mほどの所に上の石上様があります。 こちらは山ノ神とハッキリ刻まれていて、私でもちゃんと読める字でした。(笑) 周囲には腰を下ろすのに都合の良い石があって、昔は休み場になっていたそうです。 | |
![]() 幅広い馬道 |
![]() 樹間に山頂が見える |
道幅が広くシッカリした馬道ですが手入れされなくなった為に草が伸び放題、真ん中にある踏み跡以外は歩き難くなっています。 馬が登れるように緩やかな坂道が続いていました。 やがて有矢山の山頂が木々の間から見えるようになった平地で馬道は終わります。 この付近が相撲取り場と呼ばれていた採草地の入り口と思われます。 | |
![]() 歩きやすい尾根道 |
![]() 笹藪は左手を回り込む |
馬道が終わっても踏み跡は尾根に沿って山頂方向に続いていました。 時々茨が邪魔をしますが見通しが良く明るい雰囲気の尾根です。 正面に笹藪が広がった所で左手の尾根に乗ります。 笹藪を避けて回り込むよう登って行くと、また踏み跡が現れました。 | |
![]() 岩場のルート |
![]() 山頂下の急斜面 |
次第に山頂の断崖が大きく迫り始め、登る斜度も増してきました。 やがて急な斜面に大きな岩がゴロゴロした岩場になり岩を避けるように登って行きます。 岩場では踏み跡が消えてしまいました。 やや右手方向に進路を修正しながら登って行くと最大の難所になる山頂下の急斜面になります。 加ト幹事長さんが「核心部」と言っていたのは、この斜面の事ですね! | |
![]() 直進は危険地帯 |
![]() 右手に回り込む |
距離にして20〜30mほどですが50〜60度はありそうな急斜面で、支えてくれる立木が疎らなうえに雪で濡れた落ち葉が良く滑ります。 木の幹や枝から丈夫そうな草(あまりないけど・・)や土の凹みまで、手がかりになりそうな物は全部支えにして登って行きます。 太い木の根元で何度も休みながら、やっと急斜面を登り終えて山頂尾根に出ると・・・ あら〜っ、右手に踏み跡が!! そうなんです。 落ち葉で分からなかったけど、右手の斜面を回り込みながらジグザグに登るルートがあったのです。 木の幹に着けられた赤ペンキが目印でした。 でも、このルートも急な斜面で滑落注意です。 | |
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「くの字形」にカーブした山頂部は平坦で広く、北側に三等三角点があります。 三角点付近は茨が多くて居心地はあまり良くありません。 眺望も木々の隙間から周囲の山が見える程度なので、急斜面の右手(断崖の上部)から七ヶ宿ダム方向を眺めるのが一番眺めが良いようです。 ちょっと足がすくみますけどね! 山頂から北尾根に道が続いているので少し歩いてみました。 山頂尾根は緩やかに下って行く道でしたが、やがて急な下りになりそうなので戻りました。 途中の大岩から小梁川林道がすぐ下に見えましたから、短時間で林道に下れたかもしれません。 後日、里山文庫に投稿いただいたodamakiさんによると林道の終点付近から登ることが出来るそうで、昔は渡瀬アリヤ道と呼ばれていた山道のようです。 林道を小梁川橋に出て国道を歩いて戻ることもできますが、遠回りになるので北ルートに縦走する場合は車が2台必要でしょう。 有矢の嶺道は山頂下の急斜面が危なそうですが、無事にクリア出来れば他の部分は歩きやすい緩やかな道がほとんどです。 雑木林の雰囲気も良いし、1時間ほどで山頂に着けるので日溜まり藪山ハイクに最適な山でした。 | |
| 2009 - | |