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CD-R Diary Page

 CD-ROMドライブの世界では、最高クラスの価格と信頼性を誇るプレクスター。対するは電子、音響機器メーカーとしては老舗であり、最近ではPC関連の周辺機器も多く製造しているティアック。今回はこの2社が誇る、32倍速内蔵CD-ROMドライブを比較検討することにした。


 比較検討するのはPLEXTOR PX-32TSi、TEAC CD-532S、どちらも32倍速のSCSI内蔵CD-ROMドライブである。ローディング方式はどちらもトレイ式であり、8cmCDにも対応している。カタログスペックではどちらもランダムアクセスタイム85msであり、非常に高速な仕様であることがわかる。どちらもCAV(角速度一定 : Constant Angular Velocity)方式を採用しているので、ディスク内周と外周では転送速度に差が出るがこれもほとんど同じ程度(内周部で約14倍速、外周部で32倍速)である。ただ一つ違う点と言えば、データバッファサイズがPX-32TSiでは512KBであるのに対してCD-532Sでは256KBであるところぐらいである。市場価格ではPX-32TSiが25,000円程度であるのに対してCD-532Sは13,000円程度(本稿執筆時4/20)、この価格差はPX-32TSiはちゃんとしたパッケージで販売されていてCD-DAキャプチャリングソフト、PlextorManagerが付属するのに対してCD-532Sはドライブ本体にオーディオハーネス、取り付けネジのみが付属するキット形式で販売されているのも関係している。PX-32TSiのバルク品(箱や説明書が無く、ドライブのみの販売)でもその価格は21,000程度であるので、ドライブ自体の価格差は約8,000円ということになる。これは現在価格のこなれてきたCD-ROMドライブ市場においては非常に大きな価格差である。


 実際に使ってみるとどちらも非常に良くできたドライブであることが伝わってくる。まず、PX-32TSiだがブラシレスモータの採用によりドライブ回転数の変化要求に非常にレスポンス良く追従してくるあたりに非常に好感が持てる。CD-DAの取り込みも非常に高速であり、特にノイズなどが発生するようなこともなかった。また、PX-32TSiはドライブのみでオーディオCDを再生する機能を持っている。これはOSなどには全く依存せずにCDを再生できるのが特徴で、操作も簡単なのでちょっとした作業をしながらCDを聴く、などという方には非常に便利な機能であろうと思われる。ただ、ドライブ自体の振動が思いのほか大きく、筐体を手で触ってみるとその振動が手に伝わってくるほどであった。実際の所、32倍速という超高速回転(PX-32TSiの回転数は不明だが、CD-532Sのディスク回転数は6850rpm!!である。PX-32TSiもこれとほとんど同レベルであろう)をさせるため、少しばかりの振動はやむを得ないところであろうが次回製品ではこの点が改良されていることを望みたい。ただ、筆者の個人的な意見だが 、以前使っていた某社の8倍速CD-ROMドライブよりも数段静かになっていることを付け加えておく(その8倍速ドライブがあまりにもうるさかったという意見もなきにしもあらずだが……)。


 次にCD-532Sである。価格だけで見てしまうとどうしてもPX-32TSiに劣っているような印象を受けるが、実際使ってみると、その性能はPX-32TSiにも劣らないものであることが判明した。まず、CD-ROMドライブの永遠の課題である振動の問題であるがCD-532S、もといティアックのCD-ROMドライブは振動制御に大変優れたドライブであり、これはCD-532Sに施されているシークシュミレーションによる回転数の制御、防振ゴムの使用、機構部の重量増加など様々な振動対策により、使用時の振動はほとんどないといっても良いレベルに仕上がっている。まるで8倍速、いや4倍速のドライブを使用しているかのような振動レベルには非常に感動した。元々、電子機器メーカーであるティアックは業務用や民生用のAV機器などを製造しているメーカーとしても有名であり、その技術がCD-ROMドライブにも生かされているのであろう。CD-DAの取り込みについても、PX-32TSiと同レベルの読みとり精度・速度を持っているのでこの点についても全く不満はない。ただ一つ不満が残る点としてはCDのイジェクトに他のCD-ROMドライブよりも多少時間がかかるところぐらいであろうか、それ以外は全く問題なく、非常に好感の持てるドライブである。


 人に「32倍速のCD-ROM探しているんだけど………何がいい?」と聞かれたら現時点では私はTEAC CD-532Sをオススメしたいと思う。価格的、性能的にも非の打ち所がないドライブであり、なによりファームウェアのバージョンアップが自分で行える(PX-32TSiでファームウェアをバージョンアップするためにはドライブをプレクスターまで郵送しなければならない、しかも送料の片道は実費である。ただ、これは古いバージョンのファームウェア(v1.00 〜 v1.01)を載せていた場合であって、新しいファームウェア(v1.02〜)では特にファームウェアをバージョンアップする必要はない。他のプレクスター製のドライブではファームウェアのバージョンアップを自分で行えるものもある。詳しいことはプレクスターのサイトで各自確認して欲しい)のも嬉しいところである。ただ、PX-32TSiにはメーカの2年保証がつくが、CD-532Sは初期不良時を除いて修理時にはすべて有償修理扱いとなるので注意が必要になる。

製品名コストパフォーマンス静粛性メーカー保証対応ソフト数
PX-32Si☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
CD-532S☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

-- 関連リンク --
PLEXTOR(http://www.plextor.co.jp/)Go!
TEAC SYSTEM CREATE(http://www.tsc.teac.co.jp/)Go!

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