第1ステージ第1節
広島−札幌(広島ビッグアーチ)
前半15分 広島1−0
マクサンドロの中途半端なマークを藤本があっさりとかわし、洋平が対応できないコースにきちんとコントロールされたシュートを放つ。それにしても、CBの位置から藤本にダイレクトで正確なロングパスを送ったビロングには、敵ながら天晴れと言うしかない
前半30分 広島2−0
大木がミドルレンジからノートラップでサイドネットへと打ち込む。これは文句なしのファインゴール。どフリーだったとはいえ、ノントラップでも打てるパスをもらったとはいえ、あそこまで見事なシュートを打たれては、相手を誉めるしかないのでは?
前半31分 札幌1−2
ロブソンのパスを山瀬が冷静に流し込んで1点を返す。0−2となって意気消沈しかねなかった時間帯に取れたという意味でとても貴重な点数だった。これがなかったと思うと…(ぞっ(*_*)
後半16分 広島3−1
吉川、マクサンドロのマークをいとも簡単に振り切った久保が放った強烈なシュートを洋平ははじくのが精一杯。しっかりと詰めていた森崎浩がこぼれ球を確実に流し込む。
後半24分 広島4−1
その吉川を引っ込めて4-4-2から3-5-2に変更しようとしたらしいが、ポジションチェンジに戸惑っている隙を突かれ、久保にねじ込まれてしまう。
後半33分 広島5−1
集中力もスタミナも切れ、FWからDFが大きく間延びしたたコンサ相手に容赦なし。左サイドをどフリーにし、森崎浩に決められる。今日の5失点のうち、唯一洋平に止めてほしかったシュートだった(あと4失点はGKに止めろというのが拷問といえるのでは?)
手本は目の前にある?
この日はスカパーで途中まで試合観戦でした(仕事の時間が迫っていたため、後半30分で家を出たが…)
正直なところ、私自身、広島を甘く見ていた部分がある。何といっても、大黒柱、DFリーダーで精神的支柱とも言える上村を欠き(多分今シーズンはもう戻ってこないだろう)、慌てて外国人CBを補強している状況では、開幕までに連携が取れるはずもなく、きっと守備はボロボロになっているだろう、と踏んでいたからだ。
ところが蓋を開けてみれば、その新外国人ビロングが効きまくり。前評判が高かった(だけ?)のロブソンを完全に封じ込んだばかりか、自分のポジションにいながらにして先制点をアシストするという離れ業までやってのけたのだから恐れ入るしかない。
翻って、キャンプ序盤から参加して、連係プレーを確認できたはずのうちの新CB、マクサンドロは…。早くも「宝くじが外れた」という声が聞こえてきそう。先制点の際のなよなよとした中途半端なマークを見ると、99年のアシスのような精神面のひ弱さが見て取れるようで非常に悲しい。ま、アシスはずいぶん後になってから、技術面での素晴らしさを披露してくれたが、マクサンドロはどうかな?
ま、それよりも問題はコンサ戦士の方だ。まあ、攻撃面については、山瀬はよく頑張っていたし、今後良くなることを期待しているのでここではあまり言及しない。ただ、攻撃陣が攻めきれなければ、守備にそのつけが来る、ということだけは理解しておくべきだろう。
問題はその守備。抜かれないことを第一義に考え過ぎなのか、やたらと相手との距離が遠い。結局、相手にどんどん積極的に押し込まれ、コンサ戦士は勝手にずるずる下がってきたり、後追いDFになったりとまあ散々。相手に好き勝手にさせ放題となっている。あれだけ中盤を支配されれば、多彩でパワフルな攻撃が出来て当然。
がつがつマークに行くためには、1対1の強さも当然ながら、抜かれたときの周りのヘルプが大切なのではないか。去年までは、1対1で勝ち切れないなら、2人、3人とどんどん周りで助けに行き、ボールを奪ったら手数をかけずに一気にゴールを陥れる、という戦術が徹底されていた。元より1対1で勝ち切れるほどの戦力が集められない、遅攻で相手を崩す力がないという結果生まれたという事情があるとはいえ、その戦術は、まさに目の前の広島が取っていた戦術でもある。フィジカルを徹底的に鍛え、FWもMFも前線からガンガンマークにつき、豊富な運動量でどの場面でも数的優位を作りだし、オフサイドを積極的に取り、相手攻撃陣にパス1本でさえ自由に出させない。逆に相手DFを釣る動きも随所に見せ、その結果できたオープンスペースで味方がやりたい放題。コンサDF陣は完全に翻弄されていた。
この日のコンサの出来は、柱谷監督のベンチワーク(少なくとも、岡田監督が采配をしていれば、負けていたところで1−2で終わっていたはず。それくらい采配面で負けたという部分は非常に大きい。本人も分かっているだろうが…)を含めて「何か良いところがあったのか?」というと、ほとんどない、という結論しか出そうもない。とても1試合で立て直せるとは思えないほど深刻なものがある。
ただ、冷静に考えてみるとこの日広島がやっていたサッカーこそが、今年のコンサが目指してきたサッカーなのではなかろうか? そんな気がしてならないのだ。そこに手本があるならば、1週間で完璧に、というのは無理でもそこそこ立て直すことは決して不可能ではないだろう。
次の相手の仙台はホームで点差以上に内容のある試合で勝って勢いに乗っている。よほど心してかからないと止められそうにもない相手だ。それだけに、まずは点を取るべき人間が点を取り、波に乗ることが不可欠。ロブソン殿。次は君にとっても正念場だよ。そして忘れてはいけない。この試合に勝てなければ、次からはアウェイ3連戦。開幕5連敗も覚悟しなければならない事態に陥るということを…