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「おおっとぉー!!田舎者のとんがり頭君、初挑戦にして4回戦敗退とは
まずまずじゃないか!次の挑戦を期待しているぞ!田舎者!!」
「俺は田舎者でもとんがり頭でもなーい!!」
叫びながらも担架で運ばれて行く金髪の青年、誰がどう見ても
とんがり頭だ。そのスタンを待つのは医務室にいるルーティ達。
「ちょっとスタン!何やってるの!賞金までにはまだまだよ!?」
出迎えられたのはスタンを勝手にエントリーした張本人の一言だった。
「落ち着いてください、ルーティさん。スタンさんは頑張りましたよ?
司会者の方もおっしゃってたいたじゃないですか。」
「そうだよ。俺は俺なりに頑張ったぞ。」
「それがあの結果か・・・・・・無様だな。」
そこにすかさずリオンのキツイ言葉が。
「う〜〜、だってしょうがないじゃないか。あのスライム、俺の弱いところ
ばっか攻めてくるんだよ。」
「それは、お前が同じ攻撃しかしないからだ。お前の知能はモンスター以下か。」
いつもと同じように戦いの反省点ともいえるべき点を
教えてもらうのだが、なかなか実行に移せないでいた。
「・・・なぁ、リオン。手本ってわけじゃないんだけどさ、見取り稽古させてくれよ。」
「それは僕に戦えと言ってるのか?」
見取り稽古をするためには、実際に剣を交わないといけない。
「いいじゃない。自分で言うんだから出来るはずよねぇ〜。」
「ちょっ、ルーティさん!?」
リオンを兆発するような言葉をわざわざ選ぶルーティ。
「それとも、まだガキだからって断るつもり?」
「フンッ、冗談じゃない。コイツみたいになるはずがない。」
「え?・・じゃあ、やってくれるのか!?」

結局、ハメられたように出場することになったリオン。
すべてはルーティがお金のためにとった作戦だった。
しかしリオンは突然の出来事ももろともせず、順調に勝ち進んでいった。
・・・・・そのように見えた。

「やったじゃない!これでガルドは私の物〜♪」
「お疲れ様です、リオンさん。」
「・・・・・・・」
何も言わず、控え室から出て行くリオンを誰も気に止めなかった。
いつものことだから、と。だけど、今回だけは違った。

「・・・・何所か怪我でもしたのか?」
いつもリオンを見ていたスタンだからこそわかる違いがあった。
おそらく、手首を捻ったのだろう。最後の戦い方だけはやけに違っていた。
一度の戦いに二・三度しか使わない晶術を主体にして攻撃をしていた。
単に、相手が晶術に弱かったわけでもない。
その前の敵はゴーレムだったのだけら手首に負担が掛かっても仕方が無いことだ。
下を向いたまま黙っているリオンの手首を掴み自分の目線へと持ち上げる。
「っ・・」
微かに声が零れ、見るといつもなら白過ぎる手首はほんのりと赤みを帯びていた。
それを見たスタンはさっそく手首を固定する。
巻かれた包帯はやけにリオンと一体化してその姿が痛々しかった。
「一人で無理し過ぎるなよ?」
そう言ってポンポンと頭に置かれた手が大きく感じていた。




「ねぇねぇ!闘技場があるんだって!ちょっと覗いてみない!?」
「おぉ!!そいつはいい!どうせだから腕試しでもやってっか?」
「うん!」
闘技場と聞いて頭に残る記憶が鮮やかに思い出させる。
ただ一人、自分だけのモノ。それは誰にもないモノ。あの時の大きな手はもう二度と触れることはない。

−決して−





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