水虫の治療で一番重要なのは素人判断をしないことです。足に炎症性のできものや水泡、かゆみなどの症状が現れると、水虫ができたと早合点し、市販薬をすぐにたくさん塗る人がいます。かゆみを自分でなんとかしようと、あわてて購入したことがある人は、きっと多いことでしょう。しかし、これはあまり勧められることとはいえません。水虫に似た皮膚病はたくさんあって、必ずしも水虫であるとは素人目には判断できないからです。
水虫を疑って病院に行った場合、10人中3人は水虫でないといわれます。その人たちの多いのはかぶれです。実際には水虫でないのに、かゆみや水泡などの症状があるからといって水虫薬を塗ることは、かえって皮膚に対してよくありません。水虫薬にはカビの増殖を抑えるような強い効果があるため、かぶれてをいっそうひどくしてしまい、症状を悪化させるからです。最近の薬はとても良くなっていて、こんなことは少なくなりましたが、それでも医師の判断をあおいだ方が無難であることに違いありません。
水虫であることは確かなのだけれど、市販の水虫薬にかぶれてしまう人もいます。薬を塗ったのに体質に合わなかったため、効き目が見られなかったところ、さらに量を塗りすぎてしまった結果、こういった症状が引き起こされるケースが多いようです。
水虫と水虫薬の関係に限らず、薬を塗ってしみるのは菌を殺す力が強いと考えている人はいないでしょうか。しかし、これは大きな誤りです。強い刺激はときとして皮膚をかぶれさせます。酸やアルカリ分の強い薬や濃度の高い消毒薬は、水虫の原因である水虫菌を殺す前に人間の皮膚をいためてしまうのです。
また、水虫薬を塗ってかぶれても、その原因が薬にあると考えない人もいます。かぶれは一種のアレルギー反応なのです。アレルギーとは、体がある一定のものに拒絶反応を起こし、危険信号を出すことをいいます。2,3カ月塗り続けていて、なんの反応も問題もなかった薬が、ある日、突然、症状を引き起こすことがあるのです。これは個人差によるものです。人からすすめられても、それが自分に必ずしも効くとは限りませんので、よく理解しておくべきです。ぜひ、自分にあった治療法を見つけましょう。