星色物語bQ0



タダの回想編



 男たちが集まるとたいてい話の内容は女の事になってしまう。フロルがいない時は
よくそんな話をする仲間たちであった。今日はガンガのアパートにみんなは集まって
いたのである。
 ガンガはつい最近二つ年下のおとなしくて目立たない感じの女性と婚約したのであ
った。短命の種族なので早く子供が欲しいのであるが、自分も育児にかかわりあいに
なりたい為に卒業まで待ってもらう事になったのである。
「ガンガもチャコも今が一番いい時だな」
四世がからかうような口調にやや羨望のニュアンスを加えて言った。彼は故郷に帰る
としかるべき家柄の姫を娶るのだろう事が予測される。
「そうでもないで。でもクィーニはええ嫁さんになると思うわ、ほんまに… 」
チャコは嬉しそうにクィーニの自慢をしていたのである。
「タダはいつもフロルに振り回されててガンガ達とはちょっと違うよな」
アマゾンはタダの腕をつついた。
「そうだな、確かにフロルは普通じゃ考えられないような思考回路を持ってるような
気がするよ」
タダの返事にみんなは大きくうなずいた。
「ねぇ、タダ。君が今まで付き合った女性ってフロルみたいなタイプじゃなかったん
だろ?」
赤鼻が聞いた。
「さあ… ほんとの所、僕は今まで恋愛関係で付き合った事が無かったような気がす
るんだ」
「それじゃ、好きでもない相手と付き合ってたのか?」
「いや、決してそうでもないんだけど… 」
タダは言葉にするのが難しいと思うのだった。結局彼は曖昧にごまかしてその場をお
さめたのである。

 宵の口ではないのだが、まだ日付が変わるまでしばらく時間がある。タダはフロル
の顔を見たくなって隣のドアをノックしたがあいにく彼女は留守のようだった。おそ
らく女友達と買い物にでも行っているのだろう。
 何となく時間を持て余し気味のタダはさっきガンガの部屋で話していた事を考えて
いた。
“我ながら変な答えだったな… ”
付き合っていた女性がいてそのくせ恋愛関係ではない、それは一体どんな関係なのだ
と自分が聞きたい。しかしそれはタダにとって過去の現実だったのである。 タダは
ベッドに寝転がって目を閉じた。眠るのではない。すでに忘却のかなたに去っていた
出来事を回想しているのであった。今、タダはハイスクールの学生に戻っていた。
 ここはシベリースでも有名な進学校である。タダトス・レーンはそこで学んでいた。
彼は自分を育ててくれた長老やハイスクールにとって、実に理想的な息子であり学生
だったのだ。それは彼の努力のたまものであったと言う事は疑う余地も無い。タダの
とりあえずの目標は長老のように… だった。彼から見た長老は、単に村の医師であ
り相談役というものではなくて尊敬に値する“師”であった。
「タダ、お前にってこれを頼まれたんだけどな」
友人のシェーンが小さな封筒を取り出した。女性からのものだという事がわかる。
「僕はこういうの、好きじゃない。悪いが返しておいてくれないか?」
タダは受け取る事を拒否したのである。
「お前、相変わらずだな」
シェーンの言葉どおりタダは女性に興味が無い。嫌いと言うのではないが、ごく一般
の男子学生にありがちな恋愛を拒否しているみたいな所があった。怠惰な恋愛感情は
自分にとってプラスでない事を彼は知っていたからだ。
「見もしないで突き返すのは良くないぞ」
シェーンは忠告した。
「見てから判断した方がもっと悪いと思うけどな」
タダはシェーンの気持ちを見抜いていた。彼の友人の妹だけに少し気が引けていたの
である。しかしこれはタダが決めることなのだ。うだうだ言ってもはじまらない。
「お前の心を奪う女性に会ってみたいよ」
そう言って彼は封筒を引っ込めた。シェーンは思った。タダの気に入るような女性と
は彼に柔順で、繊細な神経の持ち主でなければならないだろうと。

 ここのハイスクールには大学もあるのだがごく平凡なレベルの為、ほとんどのハイ
スクールの学生は他の町の大学に進学するのであった。学舎は北の大学と南のハイス
クールに別れており、その間の低い学舎には図書室や学食、それに小さな喫茶室がお
かれていた。タダは授業が終わった後によくその図書室に通っていたのである。今日
も彼は一人で窓際の席に座り、自分のハードに図書ソフトを入力していた。
「 … ? 」
誰かが見ている。タダは振り返った。しかしそこには気配の元となる人影はなかった
のだ。しかし決して気のせいではない。彼は悪意は無いものの正体不明の視線が気に
なった。
 視線の正体は依然としてわからない。今では図書室にいる時だけではなくて授業中
にも感じる時もある。しかしそんな視線も彼の学力には全く影響しなかったのだ。
 ある日タダはその視線の正体を探ろうと自分の心を空にしてその視線の持ち主の意
識を探ってみた。タダは受動態は好みではない。冷静な外見に似合わない程、能動態
になる時がある。それが今だったのだ。
 彼の思惑どおり彼の心に入ってくるそれは弱い意志を持っていた。彼はわざとその
意志に捕らえられたのである。
“テレパスなんだ… ”
この視線の正体は、である。シベリースには多くの直感力に優れた人々がいる。この
ハイスクールや大学においても例外ではない。タダもそのうちの一人だった。捕らえ
られたふりをしたタダの心に言葉が侵入してくる。言葉に伴って淡い自分への思いま
でもが伝わってくる。タダは誰かに好かれているのであった。この思考の持ち主は自
分ではそうとは知らないながらテレパシーを発し続けているみたいなのだ。

「タダ、おい。もう寝ちまったのか?」
四世がドアの前に立っている。
「お前をさっき困らせたようだから気になってな」
四世は手に持ったボトルを差し出した。その気持ちが嬉しくてタダは思わず顔がほこ
ろんだ。
「僕はやっぱりひきょうなのかな?」
タダは手に持ったグラスをもてあそびながら独り言のように言った。
どうして、と四世は聞かない。
「さっき付き合っていた女性の事を話してたろ、恋愛関係じゃないと言った… でも
勘違いしていたにせよ好きな事は好きだったんだと思う」
タダはさっきの回想を四世に話した。
「そしてその人を見つけたのか?」
積極的に身の上話をするのが苦手なタダだけれど今夜はなぜか誰かに聞いてもらいた
い気がするのである。四世もそんなタダの気持ちを察してか、静かにグラスを傾ける
のであった。夜も深まりアパートの灯も一つ一つ消えてゆく中に、タダの部屋の窓は
いつまでも明るい光が漏れていたのである。

 タダはいつの間にかそのテレパシーのささやきを待つようになっていた。時には優
しく時には寂しくタダの心を探ってくる。タダはまだ見ぬその女性にほのかな恋心み
たいなものが芽生えてきた事を感じていたのである。
 タダは初めてその女性に会った。大学の三回生で自分より四歳年上の人だった。長
い黒髪に緑の目をした物静かな女性である。好かれているという事を知っている自信
がそうさせたのか、タダが自分から会いたいとテレパシーを送ったのであった。彼女
はその時、初めて自分がテレパシーを出していた事を知ったのである。年上だという
のに彼女はひどくはかなげで、タダは男として彼女を守ってあげたいという思いが込
み上げてくるような気がしたのである。彼はこれが恋というものだと納得しつつあっ
たのだ。
「タダトス、あなたが入学してきた時からあなたの事が気になっていたのよ」
ピピュアはタダの髪をなでながら優しい声で語りかけてくる。
“あなたはどうして僕を… ?”
タダは心に呼びかける。
ピピュアは答えない。しかし彼はピピュアと話をしているうちに薄々感じていた事が
あったのだ。自分は別れた男に似ているという事を… 彼女は自分にその男をオーバ
ーラップさせているかも知れないのだ。
 同級生たちに隠していた訳ではないのだが、誰もタダが誰かと付き合っていると言
うことに気づくものはいなかった。得意そうに話す性格でもないし、彼の日常生活に
大きな変化も現れなかったのだ。ただ一人、長老だけがタダの帰りが遅くなったと思
うぐらいであった。
 幾度となく繰り返されるキスにタダは慣れた。これが恋なのかもしれないと思う反
面こんなものだったのかという失望… それでもピピュアは確実に昔の男を忘れつつ
あったのだ。そんな彼女のためにもタダはいい恋人を演じていたのである。そんな気
持ちがテレパスを自覚したピピュアに通じない訳がない。しかし彼女はタダの優しさ
に甘えていたのだった。

「君は人がいいんだな。僕ならきっとすぐに別れているよ。君は自由に恋愛する事が
できるのに… 僕の結婚なんて政治だもんな」
四世はタダを呆れたように見ている。きっとアマゾンがこの場にいたら笑っていたか
も知れない。
「そう言うなよ。でも結局のところ長続きしなかったんだ。彼女とは」
タダは自嘲するように言った。
「一度ピピュアの部屋に行った事があった。大学の近くのアパートだったんだ。そし
て僕は彼女に誘われた… 」
「つまり… って事か?」
タダはうなずいた。こんな事をフロルに聞かれたら、とんでもない事になるだろうな…
  と思うタダだった。多分怒って、そして泣くかもしれないぞ。でも今夜は四世しかい
ないのだ。プレイボーイに見えて自分をしっかり持っている彼はこういう事の聞き手
としては最適だとタダは思った。

 タダは隣にフロルの気配を探って見た。まだ帰って来ていないみたいなのだ。彼は
一抹の不安を感じながらも少しの安堵の気持ちとともに、さっきの話を続けるのであ
った。
「それからは何となく成り行きのままに彼女の部屋で過ごす事が重なったんだけど…
 そんなある日、僕は何て言われたと思う?」
タダは聞いた。四世はううん、と首を振った。
「まるで道化師ね、って言われた。笑っちまうだろ、その後ピピュアは泣き出したん
だ」
四世は黙って聞いている。ボトルはもう半分になっていた。
「彼女は僕の冷めた気持ちを知っていた。しかし僕のいつわりの優しさに甘えるふり
をしてくれていたんだ。僕は何も知らずに恋だと誤解していた優越感に浸っていた事
を知った。彼女は僕以上の直感力の持ち主だったから全然気づかなかったんだ。いま
だに道化師とは僕の事だったのか彼女の事だったのかわからない。結局ピピュアとは
そのまま会う事もなく別れてしまったんだ」
タダは酔いがまわってきたのかけだるい心地よさに身を任せ、ソファーにもたれてい
た。つらい恋というものではなく、タダはプライドを傷つけられた事の方がショック
だったのだろうなと、四世は思った。彼のポーカーフェイスは感情の変化を隠す為の
もので、決して鈍感じゃないという事を四世は知っている。
「やっぱりフロルは君にとって特別なんだ」
四世は当たり前のような顔をして当たり前の事を言った。タダもそんな事はとっくの
昔から気づいている。
「フロルがいない… 」
タダは突然起き上がった。隣からはまだフロルの気配が感じられないのだ。いつもな
らもう帰っている時刻なのだ。タダは急に不安になってきた。
「誰かの所に転がり込んでるんじゃないのか?」
四世はタダを落ち着かせるようにわざと冷静に言った。
「そんな事はない。今日は帰って来るって言ってたんだ」
タダは急に立ち上がった。普段のタダならもっと冷静なのだが今は随分酔っている。
四世よりずっと酒に弱いのだ。ガンガの部屋で飲んだ酒が回らぬうちに再び飲んでし
まったタダは完璧にできあがってしまったのだった。
「おい、そんな体で出歩くな。きっとすぐに帰って来るよ」
ふらついているタダを四世は止めた。
「いや、行く! 僕は酔っちゃいないよ」
タダはむきになって四世の手を振りほどいた。口とは裏腹にタダは直感を働かす事が
出来ないくらいに酔っていて、今は本能だけで行動しようとしているみたいだったの
だ。
「ちょっと待てよ、ガンガの所にお前を迎えに行ってるかも知れない。連絡するから
座って待ってろ」
四世はガンガに聞いてみたがフロルはいなかった。
「どこかに泊まるのだったら連絡して来る事になってるんだ!」
タダの不安はますます大きく広がってくる。タダは再び立ち上がり外に出た。四世も
さすがに心配になって来て、前を駆けて行くタダの腕を取り彼について行った。もう、
そうするしかないな、四世はそう思ったのである。

 四世はふいに笑った。
「お前、本当は感情の変化の激しい奴だったんだな」
四世は思った。それを隠すためにわざと冷めたふりをしていたのではないかと。
「それって悪いこと?」
タダはむっとした口調で言った。
「悪いとは言ってないさ。僕は今まで君を誤解していた所があったのじゃないかって
思ってる。今夜、君のアパートに行ってよかったよ」
タダは四世の横顔をじっと見た。やや冷たく見えるくらい端正な顔立ちだ。故郷の星
では名の通った貴族であり将来も明るく開けている青年なのだ。しかし今は大学の同
級生である。タダは彼の心が伝わって来るのがわかった。彼はずっと以前から自分の
事を親友だと思ってくれていたのである。タダは彼の心を読んだことを恥じるより、
自分が彼に対し一歩ひいて接していた事を恥じた。そのとたん彼の心の酔いはすっか
り冷めてしまったのである。
「どうした? 気分悪いのか」
急に立ち止まったのを心配した四世がタダの顔をのぞき込んだ。
「いや… ありがとう、四世」
タダは四世の目を見ながら真剣な顔をして言った。
「な… んだい。急に真面目な顔になって… お前まだ酔ってるな!」
四世は少し照れている。彼は見かけよりは真面目な性格なのだった。人は本来持って
いる性格を偽りながら日常生活を送っているものなのかもしれないな、タダは思った。
「やっぱり… 気分悪い… 」
「そら見ろ! 急に駆け出したりするから。フロルは僕が探すから君はアパートで待
っていろ!」
「いやだ! 僕が探す!」
四世の親切はよくわかるのだが、タダは男としてどうしても彼だけに任せられないと
思ったのである。
「真夜中だぞ! 大きな声を出すな!」
そういう四世の声も自然と大きくなる。寝静まって暗くなっていた窓の明かりが二つ
三つ灯ってゆく… 

「オイ、野郎がそろってなに騒いでんだ?」
フロルの声がする。チャコも一緒だった。
「フロル、君が帰って来ないからタダと探してたんだぞ」
四世はほっとしたのと同時に少しいらだちも覚えて、フロルに向かってやや強い調子
で言った。
「いやぁ、クィーニんとこでしゃべってたらいつの間にか遅くなっちまったもんだか
らチャコを呼び出して送ってもらってたんだ。あ、すまねぇな、チャコ」
「いや、そんな事かまへん。フロルを一人で帰したらタダに悪いもんな。でもお前、
酒の匂いがぷんぷんしとるで」
チャコは二人を見比べた。タダ程でもないが四世も酒臭い。
「二人で飲んでたんだよ。でもこいつがフロルを迎えに行くと言って聞かないのでこ
うやって真夜中の散歩としゃれこんでるってわけさ。な、タダ。おいっ! タダ?」

 フロルはタダのアパートでシャワーを使っていた。
「まったくお前ってオレがついてないとだめなんだから… 」
パジャマに着替えたフロルがタダの横にやって来た。
「ごめん、今日は不覚だった。でも君も悪い、僕を散々心配させたんだから」
さっきはフロルの顔を見て安心したせいか後の事は覚えていないのだ。どうやら迷惑
をかけてしまったらしいみたいなのだが…
「四世が言ってたぜ。タダって優柔不断な所があるぞ、って」
おそらくピピュアとの関係を言っているのだろうなと言う事がわかる。タダは迷った。
ピピュアの事をフロルに話すべきかどうかを…
「フロル… 君は僕が仮面をいっぱい付けた道化師だとしたらどうする?」
タダは試しに聞いてみた。
「ピピュアに言われた事、まだ気にしてんのか?」
フロルはあっさりと言ってのけた。
「フロルッ! どうして?!」
「四世に聞いたんだ。お前があいつとサシで飲むなんて女の話くらいしか思いつかな
いもんな。それにお前の方が酔ってたしさ。だから探りをいれたんだ」
「 … 怒ってる?」
タダは上目使いに聞いた。
「いや、これって怒る事じゃねぇもん。そんなんでオレに気を使って酔っちまうなん
てその事の方がオレはいやだぜ」
フロルは真正面からタダの顔を見た。彼女は真剣な目をしている。
“かなわないな… ”
タダは降参した。明らかに彼女の方が器が大きいような気がする。でも知られた事に
よってタダの肩の荷が下り、安心感が広がって行くのは紛れも無い事実なのだ。四世
もそうなる事を知った上でフロルに話したのだろうか…
「でもよ… 」
フロルの表情に陰りが見えた。
「お前、同情だけでつきあう事ができるんだなって思ったら… やっぱりオレ、どう
していいのかわからなくなっちまう… 以前そうじゃないって事、お前言ってたけど… 
これは理屈じゃねぇんだ」
フロルのもどかしい気持ちが手に取るようにわかる。タダは彼女を困らせている自分
に腹がたってきた。
 タダはフロルの手を自分の両手で包み込んだ。そして口では伝えられない言葉を少
しづつ注ぎ込んでいったのである… 彼女のわだかまりが消えるまで… 

 やがて朝日が差してきた。
「おい、もう朝だぜ」
フロルは思ったより早く過ぎてしまった夜に驚いた。

 四世はフロルにタダの事を話してしまったものの、その後の事が気になってなかな
か寝付けなかったのであった。だから彼は早朝とは知りながら、タダのアパートにや
って来たのである。

「お前が寝かせてくれねぇから目の下にクマができちまったじゃねぇか!」
フロルの声がする。四世はカギのかかっていなかったドアを開きかけてその手を止め
た。
「それは君がなかなかわかってくれないからじゃないか!」
タダが言い返している。
「とっくにわかってんのにお前がしつこく離さなかっただけじゃん!」
「寝てないのはお互い様だろ。君はじっとしているだけだからいいけれど、僕はもう
疲れ切っているんだからな!」
「受け身だけでも疲れるってのを知らないな!」

 四世の時間が止まった! 彼はものすごい会話を聞いてしまって、その場から離れ
られなくなったのである。しかしそういう会話ができるという事は、二人の間にひび
がはいっていなかったという証拠なのであろう。四世はおおいに安心した。
 四世はそっとドアを閉めた。今は自分の出る幕はないのである。彼はその場を音も
なく離れていった。それが彼に出来る精一杯の友情の形だったからである。自分のア
パートに戻りつつ、四世は込み上げてくる笑いを止める事ができなかった。それは二
人の会話のせいでなく、自分の思っても見なかった人のよさに気づいたからであった。
“案外これが本来の姿かもな… ”
彼は再び笑った。しかし外見は、いつもと変わらず端正な顔立ちの貴公子だったので
ある。
 もちろんそんな彼がドアの所にいたとは知らない二人は簡単な朝食をとりながら、
今日の授業の話をしている。そしていつものように、一日が始まって行くのであった。


                                  終



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