msh: 日本語統合環境 for Psion
- オヤジのこだわりツ―ル目指して -
ver 0.28 22/Nov/2001
(c)Akihiko Machizawa (much@ma.neweb.ne.jp)
チュートリアル
概要
せっかくの Psion5 のキーボード生かすべく、
Unix ライクなコマンドラインのインタフェースを作ってみました。
OPL プログラミングは初めてでしたが、わずか1日で、
cp, mv, rm, ls, mkdir, rmdir, more, dc (全て"もどき"), プログラムランチャ
ができて、しかも実行サイズが、僅かに 3kByte!
OPL って、シュゴイ!!
その後、日本語を使えるようにしたり、アプリの追加を重ね、
サイズも350kB を越えるようになってしまいましたが、
まぁ、機能も増えているので、しゃぁないでしょう。
それに、UniFEP などだと、格納に 2.7MB、実行に 750kB ものメモリが必要ですが、
msh なら格納に 730kB、実行に 390kB しかいりません。
CF のない REVO などでも楽勝で使えます。
REVO でのメモリ使用量(ver 0.28 の場合)
使 残
リセット直後 928K 7264K
msh インスト―ル 1660K 6532K
msh 実行中 2044K 6148K
ただ、OPL プログラミング第1弾とゆーことで機能は貧弱、安定性ももひとつふたつ (^^;)
コマンドラインインターフェースとしては、Nick Murray 氏の
Shell5
がお勧めです。
でも、Shell5 にはない、
- 日本語 HTML タグリムーバ jynx
- 日本語テキストエディタ bi
- 日本語agenda: jag
- 日本語アドレスブック: jab
- 日本語テキストビュア less
- 日本語 Data ファイルビュア lessd
- dc: 数式計算ソフト
- sw: ストップウォッチ
などがあるので負けっぱなしではない (^^;)
さて、ついでに msh が標ぼうしているユーザインタフェースについて、ちょっと説明しときましょう。
まず、入力は絶対にキーボード!なんと言ってもスピードが違います。
biの説明にも書いたけど、1点しか指定できないポインティングデバイスに比べ、
キーボードだったら、指10本でバンバンいけちゃいます。また、ハッピーハッキングキーボードで有名な
和田先生も書かれている
ように、GUI では、メニューなりなんなりが表示されないとなにもできないけど、
キーボード主体の入力では、現在の作業が終了する前に、次の入力に入れるのである。
一方、表示については文字出力に限定するつもりはない。
百文は一見にしかずなので、言葉をいくら書きつらねるよりも、ビットマップに図示した方がよっぽど
判り易いことが多い。
このよーに、入力はキーボードで表示はグラフィカルに、つまり KIGO (Keyboard Input & Graphical Output)
とでもゆーのだろうか。そんなインターフェースを目指したい。
インストール方法
- Psion S5 の場合、PsiWin 2.1 CD から Message Suite をインストールしておく。
- 以下の msh パッケージファイルをダウンロードし、解凍する。
- アーカイブ中の *.sis を Psion S5 の適当なフォルダに転送し、
ダブルクリックで、インストール終了。
- アンインストール
普通にコントロールパネルで add/remove すれば良いのですが、
たまに、いくつかのファイルが消せずに残ってしまうことがあるようです。
こんな時は、
CleanIt
をお試しください。
使用方法
通常のアプリケーションのように、"Extras" をタップし、亀アイコンの "msh" を選択してください。
コマンドプロンプトが出てきます。
コマンド一覧
- ?
コマンド一覧を表示する。
- ls [dir]
フォルダのファイル一覧
- cd [dir]
フォルダの変更
- cp src dst
ファイルのコピー
- mv src dst
ファイルまたはフォルダを移動(名前の変更)
- rm file|folder
ファイルの削除
- mkdir folder
新規フォルダの作成
- rmdir folder
フォルダの削除
- cls
画面のクリア
- less
日本語テキストファイルの表示
SP: next page
b: previous page
[N]g: go to line N (default=1)
G: go to last line
[N]Entr: N line scroll forward (default=1)
/: forward search
n: next search
h: show help
q: quit
- od
バイナリファイルの表示
- lessd
日本語 Data ファイルの表示
- bi
日本語テキストエディタ
- jag
日本語agenda。
デスクトップの MS Outlook とシンクロする。
月間表示有り。
- jab
日本語アドレスブック。
デスクトップの MS Outlook とシンクロする。
- nm502i
NM502i のメモリダイアルのバックアップ。
バックアップファイル C:\System\Data\nm502i.txt (固定)
はテキストファイルなので適当に編集して一括登録も可。
dump: バックアップ
restore: リストア
その他 AT コマンド直打ちによる操作
- jynx
日本語 HTML タグリムーバ jynx。
ネットワーク機能有り。
- dc
簡易電卓(式を入れて "Enter" で計算結果を表示)
eg.
@1: sqr(2) = 1.41421356237309
@2: 2*pi = 6.28318530717959
@3: sin(2*pi/8) = 0.70710678118655
@4: $ff+$1 = 256
なお、"hex" で、計算結果を16進で返します。
@n で計算結果を参照することもできますし、カーソルキーでヒストリも利用可能です。
@1: 1+2 = 3
@2: @1+3 = 6
- sw
ストップウォッチ。100分の1秒まで表示していますが、
1/10 秒程度の精度しかありません。
- kcode
全角文字の SJIS コードを表示するだけのソフト
- keycode
タイプされたキーのコードと修飾キーを表示するだけのソフト
- dm
かな漢字変換辞書管理ツール
- exit
msh を終了
- プログラムランチャ
アプリケーション(Word, Data, etc)や .opo プログラムをコマンドプロンプトから起動します。
日本語入力
入力時の漢字領域の指定は SKK 風で、変換候補の選択は onew 風です。
SKK の使い方は
こちら。
変換候補の選択が大抵ワンストロ―クで済むので、学習機能は入れてません。
注!本家 skk では半角−全角は[Ctrl+\]ですが、
msh 附属日本語入力システム(名前はまだない)はカスタマイズ可能です
(デフォルトは[Ctrl+SPACE])。
set コマンドを使って、環境変数 fepkey にキーコードと
修飾キーを設定します。
例ば、
set fepkey=0,4
これを初期設定ファイル /System/Apps/msh/msh.rc に入れとくと便利です。
なお、キーコードは keycode コマンドで得られます。
コマンドラインでの特殊機能
- ファイル名
補完
コマンド引数のファイル指定時に、[TAB]キーでファイル名を
補完
- コマンド
補完
コマンド入力時に [TAB] キーで、コマンドリストを表示。
コマンドリストへの登録には "acl" (Add Command List) を用いる。
acl コマンドのサンプルは初期設定ファイル msh.rc 参照のこと
- ftree
コマンドプロンプトに対して [TAB] キーでファイル&フォルダツリーを表示。
フォルダの移動やファイルオープン可能。
- コマンドヒストリ
「↑」、「↓」キーでコマンドヒストリを移動
初期設定ファイル msh.rc
"C:\System\Apps\msh" あるいは "D:\System\Apps\msh" にある msh.rc
にコマンドを入れておくと、起動時に実行される。
コマンド
補完用リストへの登録や、スケジューラーなどを入れておくと便利。
行頭に "#" がある行はコメント行である。
デスクトップとのファイルの互換性
msh では日本語文字コードとして SJIS を使っているので、Windows デスクトップ
などと簡単にファイルをやりとりすることができます。
テキストファイル
S5->Windows, Windows->S5 ともに PsiWin でそのままコピーするだけです。
UniFEP などのように文字コードを変換したり、
クリップボードを経由する手間がありません。
PIM
Outlook 2000 の「予定表」や「連絡先」は PsiWin でシンクロされ、
それぞれ、agenda フォーマットおよび Data フォーマット変換されますので
jag や lessd で扱うことができます。
その他、Lotus Orgaizer など PsiWin でシンクロできる PIM デ―タは、
そのまま利用できます。
おまけ
API
msh では
API を公開
しています。msh の日本語表示・入力機能を使って、オリジナル日本語ソフトが
自由に、しかも簡単に作れます。
質問、要望、バグレポ―トされる方に
msh はドキュメントが乏しいので、みんなで情報を共有しましょう (^^;)
個人メ―ルよりも、
EPOC_UG ML
の御利用をお勧めします。
To Do
- アプリの複数立ち上げ
- 汎用 data アプリ(CSV のインポート、編集)
- 至命的バグを取り除く
- メーラ
- タッチスクリ―ンの活用
- 正規表現
- フォントサイズの変更
著作権
このソフトウェアはフリーウェアとします。自由に配布または改変して構いません。
んなこと言っても、ソースを公開してないのに改変は簡単ではないですね。
ま、ご自由にお使いください。
なお、フォントは(株)満開製作所の中村隆生さん(Nifty LDB03542)によって作られた
「要町」を利用していますが、
直接には、滝部りゅーじさん(Nifty NAG02045)による $FONTX 用にコンバートされた
データを、
近藤玲史さん(reishi@anet.ne.jp)の
コンバータで $FONTX -> Windows Bitmap し、
Windows Paint を使って手作業で文字領域を切り出し、
更に、Psion5 附属の bmconv で、EPOC32 Multi Bitmap に変換したものです。
履歴
- ver 0.28 18/Sep/2001: リダイレクト、module:grep,cat,head,tail,sort,uniq
- ver 0.27 01/Mar/2001: TAB, 環境変数 ts, dcに参照番号, パッケージ分割
- ver 0.26 21/Feb/2001: 「ん」バグ修正。dm: 連続モード。bi:help。^J で漢字一覧。
- ver 0.25 05/Oct/2000: nm502i, dm, *, dc にヒストリ, 左右カーソル,チュートリアル
- ver 0.24 31/Jul/2000: jablist, jabとjagにQ, jag 不良データの表示
- ver 0.23 25/Jul/2000: ftree 追加。環境変数 fepkey 追加。
- ver 0.22 27/May/2000: jab: contact数が少ないときにリスト表示が崩れるバグ修正、
インクリメンタルサーチ、jag:Day Event & Todo 対応、祝日
- ver 0.21 01/May/2000: jab: データ追加モードから抜れないバグ修正
- ver 0.20 21/Apr/2000: jab 新登場,かな漢字変換候補をサブウィンドウへ
msh: cd まわり, help に [Ctrl+SPACE], lessd: 行番号指定のバグ
- ver 0.19 13/Mar/2000: msh API 公開。jynx:w コマンド、反転表示、改行バグ、自動電源断解除
- ver 0.18 06/Mar/2000: jynx 登場
- ver 0.17 08/Feb/2000: msh:全角モード "-" で長音記号、「ん」のバグ、コマンド
補完、初期化ファイル
- ver 0.16 08/Feb/2000: msh:ファイル名
補完、".."、コマンドヒストリ、less:ファイル末バグ
- ver 0.15 31/Jan/2000: REVO のバッテリ情報, OwnerInfoバグ, jag: 2月のバグ
- ver 0.14 13/Jan/2000: rm *, bi:w のバグとり
- ver 0.13 05/Jan/2000: bi:w,b,r,s,c,m,.,:[range]d,s ls:-l
- ver 0.12 02/Dec/1999: 最後の”ん”バグフィックス、bi: カ―ソルの位置ずれバグフィックス
- ver 0.11 01/Dec/1999: 日本語入力システムの辞書登録。jag のエントリの修・削除。
- ver 0.10 12/Nov/1999: 画面サイズをマシン適応化
- ver 0.9 08/Nov/1999: 日本語 agenda: jag 追加。日本語入力システムに onew 風の選択法導入。
- ver 0.8 21/Sep/1999: 日本語テキストディタ bi 追加。日本語入力システムのバグフィクス
- ver 0.7 12/May/1999: 日本語入力システムを入れる
- ver 0.6 20/Apr/1999: SJIS コード表示ソフト kcode を入れる
- ver 0.5 16/Mar/1999: 日本語 Data ファイルビュア lessd を入れる
- ver 0.4 16/Mar/1999: 日本語表示を高速化
- ver 0.3 09/Mar/1999: less にコマンドの数修飾を付加し、検索機能をつける
- ver 0.2 08/Mar/1999: less を入れる(more は削除)
- ver 0.1 26/Feb/1999: とりあえず作ってみた
紹介してもらっちゃいました
書籍
- 2000/10/2/ The Book of Psion, 毎日コミュニケーションズ, pp.260
雑誌
- 2000/04/26 永沢, Mobile Wold, pp.???
- 1999/10 西薗寺マルオ, 月刊 ASCII, pp.???
Web
Contributers
msh の開発にあたり、たくさんの方々から、アドバイス、バグ報告、要望、そして機器の提供まで、
いただいています。感謝、感謝です。特に、
- 村上さん:かな漢字変換領域で [Esc] で「やりなおし」
「オヤジのこだわり」、とゆ―目標も村上さんとのやりとりで明確になりました。
- 近藤さん:jag のエントリ入力時に [Esc] で「やりなおし」
「コマンド入力補助」のキッカケ
jynx: 参照番号の反転表示、DisableAutoPowerOff、テキスト保存
- 木本さん:5mx を貸していただいた
- 九重さん:REVO を貸していただいた
- 長澤屋さん:Jab にインクリメンタルサーチ
FEP 起動キーをカスタマイズ化
jab の一覧をカスタマイズ化
jab と jag を一発終了&起動(切替)
- hiro さん:アンインストール時のファイル残りに CleanIt
- 老田さん:たくさんの要望
本当にどうもありがとうございました。