Contents - 前期8bitECUでNAの13Bを制御する (2001/11/01)

FD3Sの前期8bitECUには、何種類もあって、平成何年なら何というわけでもなく同じ時期でも複数の種類が出ていたようです。  自分で確認したものでは以下の種類があります。 あともう何種類かあるようです。 情報を持っておられる方はお寄せください。
ECUの型番 64pinROMの品番 28pinROMの品番 備考
N3A7 18 881A
079700-3874
D151803-0864 079753-1734 車体102000番台で確認、最初期のものと思われる
追加基盤で動作せず
N3A7 18 881B
079700-3875
未確認 未確認 未確認
N3A7 18 881C
079700-3876
D151803-0865 079753-1735 車体114000番台で確認
N3A7 18 881C
079700-3878
D151803-0866 なし 平成4年後期 クN3A7Cと前面ラベルに表記
28pinROMが無いので点火時期がいじれない
N3A7 18 881C
079700-5930
Dxxxxxx-3280 なし 平成5年式(2型と思われる)クN3A7Cと前面ラベルに表記
28pinROMが無いので点火時期がいじれない


ただターボチャージャーを外してNAにしただけでは、燃料の噴射量や点火時期など の設定が全く合わず、まともなエンジン出力はでません。
それだけでなく、ターボとNAという違いは、Dジェトロの場合吸入空気センシングにも 影響を及ぼします。
その点さえ気をつければ、高価なフルコンピュータを使用せずとも、純正コンピュータでもある程度まではセッティングできるんです。

左がFD3Sの初期型のECUです。平成4年後半のもので、N3A7 18 881C 079700-3876です。 画像で長方形の64ピンDIPソケットに置きかえられてしまっている部分に本来は純正のROMがあります。 このROMは特殊なもので、アドレス&h0000から&h5FFFまでがRAM領域で、&h6000からROM領域になっています。 画像で右上のピン穴しか無いところには本来、点火時期MAP等のデータが入った27C256という28ピンのUV-EPROMがありますが、 このECUでは取り外してあります。
この画像が追加基板です。 D151803-0865と書いてあるのが純正ROMです。 これは純正ROMの内容を27C512というUV-EPROMに 置きかえるものです。 ちなみに追加基板はグリッドから購入しました。(写真の基板はグリッドのものではないですが)

グリッドのHP

さて、NA化した場合問題となるのが吸入空気のセンシングです。 FD3SではDジェトロで制御していますので、 バキュームセンサーを使用しています。 これは当然ターボ用であり、負圧から正圧までをセンシングして0V〜5Vを出力 するセンサーです。 NAになると、自然吸気ですから負圧しか発生せず、正圧のセンシング部分は無駄(2.34V[0mmHg] から0V[-760mmHg]の間しかセンシングしない)になります。  燃料補正・点火時期MAP上でも同様であり、回転数(横軸)X吸入空気量(縦軸)で構成されるMAP上の上側半分しか、 しかも縦軸の動きは逆方向にしか使えていない状態です。



実際にMAPを見てみましょう。 次の燃料MAPはNA用に考えて書き換えてみたものです。

紫線で囲んだ範囲以外には、ブーストセンサーからの入力が無いためにコンピュータは読みにいきません。  ブーストセンサーに負圧のみ働いているため、範囲の中を上の方向へ向かって読むわけです。  アクセルの踏み加減は、いろいろ値を変えてみて体感的にこうかな?と思ったポイントを書いてありますので、 絶対ではありません。 値は参考にしないでください(高負荷域薄いです)。

そこでバキュームセンサーをNA用のものに交換する必要が出てきます。 同じ5Vのもので、ロードスターでフリーダム を使った時に用いたトヨタAE111用のバキュームセンサーを使用することにしました。
AE111のセンサーとFD3Sのセンサーではピン入出力配置が違うので、配線を繋ぎ替えなくてはいけません。

で、実際にやってみたのですが、どのように燃料・点火時期MAPを書き換えてもうまくいきませんでした(T-T)  失火がちになって、アイドリングもうまくいきません。 センサ出力は確認したなかでは2V〜3.4Vの範囲で ちゃんと出てたんですけどねえ。
というわけで、今のところは純正ECUでは純正ブーストセンサーを使って制御するしかなさそうです。


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